異世界転生

桐島でございます

もし生まれ変わったら、お嬢様はどんな自分になりとうございますか?

そんな事をふと考えてしまいました。

私はと申しますと全く逆の人間になって見とうございます、背は低く、細っそりしてそれで聡明な人間。

下々の世界には仮想の空間で様々な経験をする装置がございます、その中でもう1人の自分を作り皆と冒険をする物もございます。

物は試し、やって見ました。

小さい種族で職業は魔法使いで作ってみました、最初は魔法使いらしく後ろから的確に攻撃をしていましたが、
だんだんとじれったくなり気づいたら前で攻撃しておりました、えぇ・・・死にました・・・えぇ、他の方にこっ酷く怒られました…・・・元の桐島と違いとても柔らかいのでございます・・・。

直そうにもなんだか気づいたら前に出てしまうのでございます。

感じたのが・・・魂と申しましょうか性分と申しましょうか、私は生まれ変わっても私なのかなぁ・・・と。

という事で私はなんとなく考えるのをやめました。

お嬢様方はどんな自分になりたいですか?ぜひぜひ桐島にお聞かせくださいませ。

ムシキング2ndシーズン

桐島でございます。子供の頃皆様はどんな遊びをなさってましたか?私は主に虫取りでございました。
あの頃の私にとって森や草むらはパラダイスでありデンジャラスでありミステリアスな空間でございました。

最初はダンゴムシにはじまり、芋虫やモンシロチョウ、くも、アゲハチョウやカマキリを捕まえた時はすごく嬉しかったものでございます。

一つだけ心残りがございました、オニヤンマが捕まえられなかったのでございます。

トンボなどの飛ぶ虫ははもともと捕まえるのが難しく、だからこそ挑戦しがいがございました、そのなかでもヤンマはとにかく速く、でかく、かっこよかったのでございます。
それでいてお空の王様だけあって希少性が高くほとんど見かけない虫でございました。

突然目の前を横切った時は狂喜乱舞と申しますか狂ったように追いかけ回しました。しかしながら速い速い、しかも直線的に速いのもありますが3次元的に速く四方八方にキビキビ動くヤンマを捕まえるのはほぼ無理でございました。

しかも遊ばれていたんでしょう、普通すぐに逃げるのがトンボですが1時間近く私の猛追に付き合ってくれました。

あの日の疲労感と悔しさは忘れがたいものがございます。

あれから時が経ちました。

あやつと戦った草むらは今は駐車場になってしまいました。

リベンジの機会がないというのはちょっと悲しいものでございます。まぁもう私も大人でございます、今度はこちらから出向いて、挑戦状を叩きつけようかと存じます。

でわでわそのための走り込みに行ってまいります、夏頃に桐島が真っ黒に日焼けしていたらお察し下さいませ。

いかがお過ごしでございますか?桐島でございます。

近頃は本当に寒くて、お嬢様が体調を崩してないか心配でございます。

なぜかふと天然ってなんだろうと、、、思いました。
なんなんでしょう…周りの人は私みたいな人間がそうだよ、
っと申しますがな何かそれですと天然の方が凄く不憫な気がいたしまして…

だって私基本いじられるし…

良かれと思ったことは大体失敗いたしますし…

よくぶつかって迷惑かけますし…

一緒にしてしまうのがなんというか申し訳ないと申しますか…だめな気がするのでございます。

何か天然の方に迷惑かけないような良い呼び名はないものでございましょうか。

桐島は◯◯である。

んーんー思い浮かばない…

桐島はバカである。

昔誰かが申しておりました、これはしっくり来ますけど自身で言ってて悲しくなるので別のがようございますね…

桐島は天才である。

んー紙一重…

桐島は天災である。

なんかもうよくわからなくなって参りました…

これ以上考えても熱が上がるだけかと存じますので諦めて腕橈骨筋及び大円筋の鍛錬でもしようかと存じます。

この問題は影山か新山、あとは杉村辺りにでも聞いてみようかと存じます。

長々と失礼致しました、それではまたドアで、サロンでお待ちしております。

昔々あるところに…

1人の少年が来ました、『磨き方を教えてください』と。

少年は大変飲み込みが早く、それでいて私と仙場のような水と油みたいなふたりの間に挟まれていても飄々と仕事をしていて私はすごく頼りになる後輩ができたな~と思いました。

しばらくして私が念願叶い、ドアマンの任をいただきあまり食器磨きをする事は無くなりました。その間は少年が中心となりしっかりと務めを果たしておりました。

ふと会話をしているとき『僕もお嬢様の給仕がしたい』と聞いて、自分も彼のようなどんな方にでも対応できる力と真面目さはお屋敷の力になると思っておりましたのですごく心強いと思いました。

しかしながらその願いは叶わず彼はそのままでした。

月日は一年ほど経ち、彼は腐らずしっかりと仕事をこなしており、そういった姿が大旦那さまの目にとまったのか念願叶い彼はドアマンの任をまかされたのです。

そこからは驚きというかたった2ヶ月ほどで私よりもドアマンの務めをこなせるようになり、本当にすごいなと感心いたしました。

それから程なく、大旦那さまに呼ばれました。

やっとお嬢様にお給仕ができることになったのです、そこからは2人でしっかりと勉強をして少し時間がかかりましたが何とかフロア内に立つことが許されるぐらいになりました。

そこからは苦難の連続、主に私のでございますが…。

私は本当にドジで不器用で失敗ばかり、たくさんの迷惑をお嬢様や他の使用人に迷惑をかけたかと存じます、たいして彼は少しの失敗はありますが持ち前の器用さでぐんぐん腕を伸ばしてました。

正直、私は劣等感と情けなさでいっぱいでございました、長くはやっていけないとも思いました。

ある日お給仕をしていると、お嬢様が『そう言えば聞きましたよ~桐島さんのはなし!』と。

それも1人や2人ではなくたくさんの方から。

聞くと彼がたくさんのお嬢様に私の話をしていたようです、最初はやめてくれ~と言う気持ちでいっぱいでございましたが、それからかお嬢様が、何だろう、あたたかい、というか少し柔らかく感じました。

あ、そっかぁ、彼が私の代わりに自己紹介してくれてるんだなぁと、ドジで不器用だけど良いところがたくさんあるよ、と。

本当に些細な変化ですがそれだけで私もだんだんとお給仕をする怖さが和らいだかと存じます。

他にも務めが終わったあとに色々話したものです、主に給仕のことに関してでございますが、あの時のあーしたほうがいい、こーしたほうがいいという話が今は大事な糧になっております。

他にもイベントでのドタバタとか、カクテルのバタバタとか色々ございました。

他にも…他にも…。

気づけばもう年長の使用人でございます、どちらもやれる事が定まってきて一緒になる機会もそこまで多くは無くなってきました。

しかしながら時々見る彼は本当にたくましくなり、このような使用人がどんどん増えてけばお屋敷も大丈夫だなぁと思えるほどでございます。

私もそう思わせるくらい頑張らねばと存じます。

名護は旅立つようです、いつかはくる事でございましたがやっぱり突然くるものですね。

色々言いたい事もありますが、今はただただ感謝とお疲れ様と伝えたいかと存じます。

お嬢様も色々な思いもあるかと存じます、でも彼が決めた事はきっと正しい事でございます、どうかお嬢様、温かく見守ってくださるようお願い申し上げます。

(嘘です、もう言いたい事たくさん言いましょう大丈夫です、私も仙場もネチネチとぶつけてやります、こちとらたくさん溜まっております、寂しいぞバカヤロウこのやろう)。

怠惰スーツに興味を持つ

寒さが、笑えないほどになってまいりました、桐島でございます。

お嬢様は寒さ対策などは万全でございますか?私は万全でございます…とは行かず実はいつも失敗続きだったり致します。

最初にしたのはランニングを朝にする事により体の代謝あげて乗り切ってしまおうと言うものでした、割と効果はあったのですが、妖怪阿斗伍分の登場により布団、おこたから抜け出せず最近ではあまりしなくなりました。

次にしたのは朝風呂でございます、朝に30分ほど湯船に浸かってホカホカバリアを纏い乗り切ると言うものでございます、これもすごく効果はあったのですが、温度調節を間違ってお風呂で盛大にノックダウンしたり、そもそもおこたから出れないでちょっとやめようとなりました。

あとは父にもらった恐ろしく度数の高い中国酒を飲んであったまろうというロシアン的な方法も取ったのですが、時間を10時間進めるという時魔法が暴走したため禁術に致しました。

とまぁ中々うまく行っておりません、、、ヒーター、エアコン、おこた、の三種の神器がなんかもう神がかって有能で困ります…いや、でも寒さに負けるのは悔しゅうございます。

これからも何か模索してまいります、お嬢様方も何か良い方法がございましたらひっそりと教えて頂けたら幸いでございます。

ただいまを言う相手

桐島でございます。

そう言えばしっかりと語ることはのうございましたが自室には1匹の同居人がおります。イヌ科の白い毛玉でございまして通称『マル』でございます。

特技は私の腕を枕にすることと、不機嫌になると私の枕に放尿することでございます。

彼とはもう長い付き合いでございまして、未だに夕食を奪い合う仲でございます、よく取られて取り返すのに苦労致します…

近頃は歳もあり大人しくなりましたが、未だに腹筋をするとお腹に乗ってくるやんちゃぶりでございます。

まぁなにを申し上げたいかというと、うちの子が世界一でございます……あ、お嬢様は宇宙一でございますよ。

ムシキング

桐島でございます、この頃虫たちがだいぶ元気になっているのかいろんな虫たちが私に勝負を挑んできます、多いのはカナブンでございますね散歩中の気の緩んだ私によく体当たりを仕掛けてきます、しかしながら哀れカナブン、飛ぶのは早いが地上戦はからっきしでございます、私の手にかかれば体当たりして3秒でリングアウト(土の上にそっと)でございます。

最近の強敵はセミでございます街中でのバトルは構いません私も臨戦体制でございます、しかしながら自室への奇襲には驚きました、直ぐにリングアウト(窓の外へ)させましたが、不意を突かれたせいで心臓はバクバクでございました。

あとは寝込みを襲われること、突然の騒音攻撃には私も負けを覚悟したほどでございます。

とまぁ色々おります、基本どんな相手でもウェルカムでございますが1人だけ相手をしたくないのは蚊でございますね……かゆいの嫌です…。

おそらく今も自室のまえやドアの前でもう誰か勝負を待っている者がおるでしょう、相手がおるなら戦うしかありません、今日も桐島はお屋敷を守るために戦って参ります!