一人二役~殺したいほどジュテーム~

寒い日が続いています。11月なのに大変な雪に見舞われきっと驚かれた事と存じます。藤堂でございます。本日はサスペンス・コメディー 一人二役です。ロベール・トマ原作で、大地真央、森公美子、益岡徹、山崎一の達者な俳優が演じています。
セリフの量が半端じゃありません。特に大地真央は出突っ張りでよく演じていると感心しました。この作家の「罠」も楽しいサスペンスでしたので大いに期待し楽しく観ました。

ストーリーは1960年代パリ郊外にある豪邸、天涯孤独だが莫大な遺産を相続したフランソワーズ(大地)は、リシャール(益岡)という魅力的な男と結婚した。しかしリシャールが財産目当てでとんでもない男であることが判明しフランソワーズはこの男との生活にすっかり疲れ果て離婚を考え始めていた。
そんなある日家政婦のルイーズ(森)の恋人がリシャールの代わりに投獄された弟のミシェル(益岡の二役)だとわかる。しかもミシェルは兄リシャールと瓜二つ!フランソワーズは夫の留守中に、弁護士サルトーニ(山崎)の目の前で弟ミッシェルに兄リシャールを演じさせ離婚の手続きを済ませてしまおうと企む。ところがミシェルはヘマばかりで上手くいかない。そこへリシャールが予定を早めて帰ってきてしまう…。果たしてフランソワーズが仕組んだ離婚劇は成功するのか?

どうなるのか見ているこちらもハラハラドキドキ逆転逆転の「一人二役」は兎に角面白いです。最後のどんでん返しは想像もしなかった結末です。機会がございましたら是非ご覧下さいませ。日頃の疲れが吹っ飛ぶ楽しさでございます。

12月(年の瀬)も間近でございます。体調を崩されませんように、お元気な姿でご帰宅くださいますのを心よりお待ちしております。
藤堂でございました。

サボテン?

ご機嫌麗しゅうございます、隈川でございます。

最近、植物を育てております。

お嬢様、以前日誌にてカバを飼ってみたいと認めたことを覚えておいででしょうか。

あれからしばらく考えましたが、やはり私のような甲斐性のない人間が生き物の命を預かるというのは、少し気が引けてしまいます。

ですので、まずは入門編。
植物でございます。

実は、藤堂執事や吉川執事が植物を楽しそうに育てているのを見、以前から羨ましく存じておりました。

何が育てやすいのかと色々と調べてみましたが、繊細なものは本当に神経を使っても枯れてしまうことが多いようです。

そこで、どなたでも割と手軽に育てることができるというサボテンに目を付けました。

とりあえず、土、鉢植え、水のあげ方、陽当たり。庭師たちから伺った情報をもとに必要な物を揃えて参ります。

一通りの準備が整い、あとはサボテンをお迎えするだけでございます。

いざ、庶民御用達のホームセンターへ!

うーん…
棘の綺麗なフェロカクタスにするか、白い花の美しいテロカクタスも良うございますね…

…おや?これは!
なんと!陶器でできたサボテンが売っている!
これならば枯らせてしまう心配も水をやる手間も省ける!これだ!

こうして
私は今お部屋で可愛い鉢植えで陶器のサボテンを育てております。満足でございます。

え?それは植物を育てているとは言わない?

…そう言われると、左様でございますね。

では改めまして、最近は陶器を育てております。

隈川

幾星霜

今年も残すところ、霜月と師走のみ。
年忘れのパーティーも催される時期となってまいりましたが、お嬢様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

時の経つのは早いもので、つい先日ドアマンと紅茶係を拝命したように思っておりましたが、それに加え大旦那様より新たに執事のお役目を仰せつかりました。

まだまだ未熟者ではございますが、お嬢様方皆々様にご満足いただけるよう、全力を尽くして参ります。

大切なティーサロンを、お嬢様のおかえりいただく場所を守っていけるように。諸先輩方に学びつつ一丸となってお仕えして参りますので、今後共何とぞよろしくお願い申し上げます。

goin’ up

年の瀬に迫り、冬の足音も大きくなってきたように感じます。
季節の巡ってゆく速度にただ驚くばかりの能見でございます。
お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

ハロウィンパーティもボジョレーヌーヴォの解禁も終焉を迎え、
ジングルベルが町中に響き渡る季節に変容して参りました。
節目を感じることも充実した人生のピースなのかも知れません。
そして世界中には我々が知らない無数の催し物がございます。

オリンピックが開催されたリオでのカーニヴァルは有名ですね。
新鮮トマトを投げるお祭りや街中に牛を開放する牛追い祭りが、
情熱の国スペインにて毎年開催されているようでございます。
……お嬢様が参加されるには少々過激かも知れませんね。

私が最も参加したいと感じましたのは米国のバルーンフェスタ。
ニューメキシコ州のアルバカーキにて行われるこのイベント。
沢山のカラフルで独創的な気球が所狭しと大空を埋め尽くし、
何と七百個以上もの気球が世界中から集うようでごさいます。

広大な大地と焦げ付くような夕焼けを背景に舞う無数の気球。
これぞまさに幻想的、fantasticであると言わざるを得ません。
お嬢様もU.S.A.へご旅行の際は、気球と夕日を眺めながら、
ケイジャン料理に舌鼓を打つのもよろしゅうございますね。

能見

まだまだ、秋?

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

暦の上ではとうに冬となりましたが、まだ実感もわかぬ昨今でございます。
庭園のもみじは、紅に染まって目にも鮮やか。
この燃えるような木立の色合いが失せないうちは、しばらく秋の名残を楽しめることでございましょう。

栗、きのこ、柿・・・・。
秋らしい食材の数々は、いまだ食卓を賑やかしております。
私といたしましては、さんま、それもシンプルに塩焼きなどをお勧めしたいところでございます。
大根おろしに、柚子やかぼすなどを添えれば、まさに食欲の秋の醍醐味と心のうちで快哉を叫ばずにはいられません。

とはいえ、いくら美味とはいえど、さんまはやはり庶民の味。
ただの塩焼きなど、お嬢さま方のお口に合うのかどうか、ためらいを感じてしまいます。
ここは、とびきり鮮度の良いものを漁港からいちはやく運び込みまして、厨房一同に工夫を凝らしてもらうことにいたしましょうか。

当家が誇る青木シェフのことでございます。
落語の「目黒のさんま」のように、奇妙な品を作り上げるようなことはございますまい。
きっと「さんまはスワロに限る」という絶賛の言葉が、お嬢さまの口から飛び出すにちがいありません。

さて、そんな秋の名残も、まもなく終わりを迎え、凍つく木枯らしも吹いてくることでしょう。
たとえ冬が近づいてきても、常にお嬢さま方が暖かな気持ちになれるよう、使用人たちも給仕に磨きをかけてまいります。
どうぞお体が冷えないうちに、スワロウテイルに足をお運びくださいませ。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。

鍋の季節

秋も一段と深まり、日だまりの恋しい季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

寒くなりますと鍋料理が美味しゅうございますね
この季節になりますと私が幼少のころ家族でよく食べていた鍋を思い出します。
「だまこ鍋」と申しまして鳥ガラ出汁の醤油ベースのスープに、鶏肉・セリ・長ネギ・牛蒡・舞茸等の具とだまこもち(潰したご飯を丸めた物)を一緒に煮込んだ郷土料理でございます。

お嬢様が普段別宅にて食されますA5ランクの和牛を使ったすき焼きやしゃぶしゃぶ、ブランド鶏の水炊きには及びませんが当時の私にとってはご馳走でございました。

また、この鍋が食卓に出始めますと冬の到来が間近でございましたのでウキウキしながらスキーの準備をしていた記憶もございます。

さて今夜はお嬢様が風邪等召されませぬ様、暖かいお夜食をご用意する事にいたしましょう。

どんなお料理かは・・・後ほどのお楽しみでございます。

お嬢様のお早いお帰りをお待ちしております。

ローマの休日

秋も深まり、冬の足音が静かに近づいてくる頃なりましたが、お嬢様方にはお変わりなく、楽しい日々を過ごしていらっしゃる事と存じます。
今年の夏、早霧せいな率いる雪組メンバーによる、新作「ローマの休日」が東京では赤坂ACTシアターで上演されましたが、残念な事にチケットが入手出来なくて藤堂は観る事が出来ませんでしたので宝塚スカイステージでハリウッド不朽の名作がロマンスが放映されていましたので久しぶりに観ました。
一日限りの切ないロマンス、お嬢様方はご存じないと思いますが藤堂の青春時代の思い出に残る素晴らしい名作で、アカデミー賞にも輝いた作品です。
オードリー・ヘップバーンの名声を高めその美しさ新鮮さは今でも昨日のように思い出されます。
愛、誠意、心切ない恋、何度見ても感激し泪が出ます。
ストーリーは新聞記者ジョーがアメリカニュース社のローマ特派員、親善訪問中のアン王女の会見を控えた前の晩ベンチで寝ている娘と出逢う。やむなくアパートに泊めたものの、翌朝新聞を見てびっくり、彼女こそアン王女で大使館を抜け出したらしく、さっそくカメラマンのアーヴィンを呼び寄せ特ダネをものにしようとするが……。
ジョーはグレゴリー・ペック(宝塚では早霧せいな、アン王女は咲妃みゆ)で真実の愛に目覚めるラスト近くの記者会見の場面は凛としたアン王女への万感の想いを胸に秘めるジョー、思わず胸が熱くなり、幸せな気分にさせてくれます。
お嬢様方もこの物語を是非ご覧ください。きっときっとあぁ良かったと思われます。
日本の舞台で初めて上演されたのは東宝ミュウージカルでアン王女を大地真央、ジョーが山口祐一郎で、大地がヘップバーンそっくりに演じたのが印象的でした。
本日はこれで失礼いたします。
藤堂でした。