皐月

初夏の風が清々しい今日この頃、お嬢様如何お過ごしでしょうか。
乾でございます。

新緑茶の収穫の頃を表す八十八夜が5月の始め頃でございます。

紅茶の場合、中でも私の好きなダージリンのセカンドフラッシュのクオリティーシーズンが5月から6月なのはご存知の事と思います。

この時期のダージリンは極めて良質なお茶が多く採れる事から、私も今年の紅茶の入荷をワクワクしながら待っております。

さて、5月は端午の節句もございますね。

久しぶりに折り紙で「兜」を作ってみました。

大きな紙で作れば実際にかぶれるようです。

誰かにかぶせてみたいような気もしますが・・・
止めておきましょう。

では、美味しい紅茶をご用意してお嬢様のお帰りをお待ちしております。

beautea

今月20日に黒崎と共にエクストラティーを仰せつかる事となりました。
名前は「beauter」と申します。

美容効果、精神安定、不眠改善などの効能のある
百合花茶と様々なハーブをブレンドしたオリジナルティーをご用意いたしました。

黒崎と一緒に考案させていただきました。
彼はハーブにも強いのでイメージを擦り合わせ、彼からのアイデアも頂戴したりして、お陰で楽しくイメージを膨らませることが出来ました。

是非、美容と健康に良い「beautea」召し上がってみてくださいませ。
優雅なひと時をお約束いたします。

春、はるばると、春遠からず夏

桜が散ったのも、
もう去年のことのように感じられます。
そのくらいに、あっという間に、月日は過ぎて参りますね。

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木にございます。

今年は、令和なんてものも登場しますから、
更に短く感じられるかも知れません。
とはいえそれはそれで、
過ぎ去る物の美とでも申しましょうか。
時に振り返り、懐かしんで、
あの頃も良かったものだなぁなどと、
思えるのも良いことですよね。
そう思える為にも、
今も、しっかりと、頑張らないといけませんね。

しっかり……
しか……
鹿……

鹿野「呼びました?」

呼んでないよ。
どんぐり拾っといで。
好物だろう。

佐々木「呼んだ?」

貴方は何故来た。

暖かくなってきましたので、
色々出て参りますね。

そうそう、気候的には
ようやくの春といったところで。
皆様のお召し物一つ拝見致しましても、
春だなぁと感じております。
上着を一つ無くせるだけで、
心持ちも軽やかになる気が致します。

などと考えていますと、
楽観的な性分の私は、
今年も楽しいことが沢山ありそうだ。
と思えてしまうのです。

春ですねぇ。
今夜の晩酌は、
山菜の天ぷらと日本酒に致しましょうか。

お供には、春の嵐(ゲルトルート)か悲しみよこんにちは辺りを持ってきて、
たまには文学にかぶれてみるのもいいですね。

いつの間にやら、
私の話ばかりになってしまいました。
皆様の楽しみのお話も、
是非お聞かせくださいませ。

ご健康と皆様の幸せをお祈りして。
お元気なお顔を拝見するのを、
何より楽しみにしております。

……結局、私の楽しみなことでした。
お帰りお待ちしております。

(五月は暦の上では、初夏ですけども、
暑さにはもう少し、のんびりしていて欲しいものです。寒いよりはいい気もしますが)

才木

Summons Card

ゴールデンウィークもお仕舞い。楽しい思い出は沢山出来ましたか?

緑道の木漏れ日の下で、ゆっくりグラスを傾けたい能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

新年度も一ヶ月が過ぎ、そして気が付けば、新時代を迎えました。

大変お恥ずかしながら、新しい年号という実感もなかなかに少なく、

令和生まれのお嬢様やお坊ちゃまとお会いする機会がありましたら、

もやっとした気持ちにも、少しは変化が生じるのかも知れませんね。

ワインカーヴへと足を踏み入れる機会が以前に比べて多くなりました。

毎日毎晩のように夜遅くまで聴こえておりました、ペンを走らせる音。

暫くはインクの香りと共にずっと耳に残っていることでございましょう。

私にとっての学びの場所。これからは学びを伝えていく場所になります。

今夜は非常に珍しく、長野「塩尻」の赤ワインを手に取ってみました。

「令和」を感じたいという気持ちが、恐らく心中であったのでしょう。

日本ワインらしい、優しく包み込んでくれるようなひとときでありました。

こういった考えるための時間を過ごすのもたまには悪くのうございますね。

窓を開け放ちますと、涼しい夜風が入って参りまして心地良うございます。

季節の移り変わりに情緒を感じるのは、思い出がそうさせるのでしょうか。

幾度も幾度も。私は沢山の季節をこのお屋敷で迎えたいものでございます。

麗らかな春も。大好きな夏も。情緒的な秋も。そして寒くて大嫌いな冬も。

不意に突風が吹き、デスクに置いておりました書類たちも宙を舞いました。

木目の床へと散乱致しましたその中に。馴染みのある一通の封書が。

――なるほど。左様でございますか、大旦那様――

お嬢様。空が瑠璃色になる前には戻ります。お早めにお休み下さいませ。

能見

宝塚花組公演「CASANOVA」

度々映画、舞台で上演されているロココ文化、華やかだった18世紀、世界中の女性たちを虜にしてきた稀代のプレイボーイの物語、カサノヴァ……。
水の都ヴェネツィアを舞台に、花組トップ男役、明日海りお。当然ながらこの世界の恋人、カサノヴァにぴったりのミュージカル。この明日海りおも今季の秋には宝塚を卒業してゆきます。何回も宝塚の舞台ではお目に掛かれないと思うと、しっかり目に焼き付けておかないと、と思い藤堂もしっかり観てきました。
花組トップの娘役として活躍してきた仙名彩世のサヨナラ公演でもありました。明日海りおが横浜アリーナに出演する、恋スルARENAには出演しません。今回が最後です。昨年上演されたポーの一族では、男爵夫人を美しく、悲しく演じましたから、タカラヅカステージでも流れていますから、是非見て下さい。
明日海りおも相手役の女性トップが仙名で、3人目だったと思います。また、新しい娘役トップと新鮮な舞台を見せてくれると思います。
今回のカサノヴァの演出は生田大和。若い人で、大劇場での演出は初めてですが、今後に期待が出来る方です。藤堂でした。