いない生き物紹介

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

本日は私が先刻考えた、実際にはいない生き物をご紹介したく存じます。

お嬢様は【グラーブンタン】という生き物をご存知でしょうか。

体長20センチほどで曲がった耳と突出した一本の前歯が特徴のネズミの仲間でございます。

オランダの干拓地に生息する生物でして、グラーブンタンという名前もオランダ語で『穴掘りの歯』といった意味があるそうです。

可愛らしく変わった見た目からペット需要が高く、日本でも求人会社のテレビCMに起用されたことをきっかけに人気に火がつきました。

役割分担♪グラーブンタン♪というCMソングも有名でございますね。

ネズミの仲間ということでチーズを食べると思われがちですが、実はグラーブンタンはチーズを食べると塩分を吸収し切れずに弱ってしまいます。

オリーブやナッツを混ぜた無塩のグラーブンタン専用のフードなどもペットショップでは見かけますので、飼育の際にはそちらを与えると良いでしょう。

オスとメスではメスの方がやや大きく、見分け方としては前足が長く、耳が前に曲がっているのがオス、前足が小さく耳が後方に伸びているのがメスでございます。

名前の由来の通り穴掘りが得意で木の根元にある渦巻き状に盛り上がった土の下にはグラーブンタンの巣穴があるのです。

グラーブンタンは非常に臆病な性格なので、野生の個体が人間の前に姿を見せることはあまりありません。そんな臆病なグラーブンタンにちなみオランダには「グラーブンタンの気まぐれ勇気」なんて諺もあるようで…あれ?

お嬢様?
どちらへおいでになるのですか?

まだ説明の途中なのですが!
お、お嬢様?
お嬢様ぁ!!

隈川

敬愛せしお嬢様へ

夏の暑さが少しづつ本格化して参りましたね。
アイスティーの美味しい季節ゆえ、当家ティーマイスターも今年の茶葉に合わせたレシピの見直しに余念なき様子でございます。

お嬢様におかれましては、サロンではもちろんのこと、お散歩中や社会勉強中なども、こまめに水分をお採りいただき、熱中症予防にお勤めくださいますようお願い致します。

さて、そんな夏の日々でございますが

先日、夜遅くに所用から戻りまして、とある近隣の河川付近を一人歩いておりました。

川の音と水面からの風が心地よく、
良き夏の夜よとゆっくり歩みを進めておりましたら

ふぃ、と。
青い小さな光が鼻先を横切りました。

そのまま、その小さな青い光点は、
私の眼前をゆらゆらと飛び回っておりました。

あまりに綺麗で。そして風流なき話ではございますが、あまりに生命感の無い機械的な光だったもので

はて新手のドローンか携帯機器かと
正体がさっぱり掴めぬままその光を眺めておりました。

光は誘うように私の前をゆらゆら飛び回ったのち
川縁の庭園にフラりと舞い降り、その羽を休め始めました。

「あぁ、蛍か。」
蛍を見たことがないとは申しませんが。
博物施設や尾瀬などの名所に見に行くでなく
このような町中で突然遭遇すると言う経験はなかったもので
しばらく呆然とその光を眺めておりました。

見れば見るほど不思議な青い光。

昔の方々が、この光に様々な神秘を見いだした気持ちも良くわかる気がいたしました。

…それはそれとして、暗くて写真が撮れません。

神秘に魅せられながらもカメラは用意してしまう辺り、私も現在に染まっているなぁと思いつつも。
あれやこれや工夫してその姿を収めてまいりました。

明るくしたら青い光が見えなくなったので、あまり意味がありませんでしたが。

いつかまた。
この不思議な光をお嬢様にも今一度お見せしたいものでございます。

影山でございます。

今年も暑い夏がやってきそうですね。

さてお屋敷では

ティーサロン史上初

『夏服ドアマン』

が誕生いたしました。

毎年夏がやってきますと

ドアマン同士で
夏のドアマンの暑さを語り合うのが風物詩でございました。

これからドアマンを始める者は
その暑さを知らないと考えますと

何故だか少し寂しい気もいたしますね。

夏の足音

奥様、旦那様。
お嬢様、お坊ちゃま。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

梅雨真っ盛り、という天気が続いております。
例年よりは蒸し暑さは
感じないような気が致しますが、
この小康状態はいつまで保つのでしょうか。
どうせ暑くなるのだからという
諦めに似た感覚を持ちながら、
忍び寄る足音に怯える日々にございます。

とはいえ一通り夏の準備も済みまして、
早くこの夏服達を
ワードローブに加えたい、
そんな気持ちもございます。
今か今かと待ち望むのは、
先の心情とは裏腹なものにございますが、
矛盾するのが概ね人の常。
人の心は夏模様などという歌詞もありますが、
移り変わりを気にするより
目の前のことを楽しむことこそ善ですね。
皆様がより楽しく過ごされることこそが、
私達使用人にとっての何よりの喜びです。

さてそんな季節の一助になるようにと、
7月2日からギフトショップにて、
私のアイスをご用意することになりました。
1月にティーサロンにてご用意致しました、
ロブロイアイスにございます。

ベースになりますロブロイというカクテルは、
ウイスキーの本場英国スコットランドの
スコッチ・ウイスキーを用い、
作られたカクテルです。
17c後半から18c初頭のスコットランドの義賊である、
ロバート・ロイ・マクレガー。
彼は通称ロブ・ロイと呼ばれまして、
その名を冠したカクテルにございます。

彼はその英雄的な行いから、
スコットランドでは尊敬を集める偉人。
その名前を関するこのカクテルは現地にて、
「セント・アンドリューズ・デー」を
祝うパーティー用に生み出されたとか。

気品を感じる大人な味わいと、
エネルギッシュで情熱的な口当たりは、
そんな歴史ロマンをも感じさせます。

今回のアイスではロブロイを、
バニラアイスに合わせまして、
より召し上がって頂きやすく仕上げてございます。
ただアルコール分はしっかり感じますので、

お気をつけくださいませ。

ティーサロンにおいては
7月からアイスティーのご用意が始まります。
夏服も引き続きございますし、
今月は七夕もございますね。

私もコーヒーフロートなどご用意して、
皆様のお帰りを心よりお待ちしております。

今年も楽しい夏に致しましょう。

才木

古谷でございます

先月は隈川とともにエクストラティー「月のワルツ」をご提供させていただきました。

この度初めてのアイスミルクティーをご用意させていただきましたが、さすがはティーインストラクターの隈川でございます。彼のアドバイスのおかげもあり、個人的にも好みの味の一杯をご用意することが叶いまして、こちらがありがたい事に大変好評でございましたので、この度はギフトショップにて、7月のお品として、今回のエクストラティーをイメージした「ゴシックフィナンシェ」と申します焼き菓子をご用意させていただきます。

私のブレンド紅茶ゴシックの華やかな薫りを活かしつつ、しっとりなめらかなミルクの口溶け。そして、ほろ苦いビターチョコチップを練り込み大人びたどこか妖艶なお味に仕上げてございます。

私も一息つきたい時に頂戴しておりますのでお嬢様も宜しければお召し上がりくださいませ。ご感想などティーサロンで賜ることも楽しみにお待ちしております。

Platinum

ようやく季節も夏という毎日が続き、世間の夏休みまであと僅か。

離島に行く理由はリゾートかサバイバルか、悩ましい能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

今年の夏は特に大変な暑さが予想されております。猛暑のようですね。

年々厳しくなってくる気候に、私も毎日食後のアイスが欠かせません。

避暑地へいらっしゃるのもなかなかままならない状況でございますので、

お嬢様も同じ夜空の下、アイスを片手に熱帯夜をお過ごしでしょうか。

自室での楽しみを昨年から模索していた結果、行きついたひとつの答え。

最近の世情を鑑みまして、私は俗に言う「家飲み」をいたしております。

ただ単純に自室にてワインをいただくというシンプルなものなのですが、

「灯台下暗し」という言葉通り、思わぬ新発見がたくさんございました。

その一つの例として、ワインと食事のペアリングの幅が広がりました。

日常生活で手に入りやすいワインと手に入りやすい食材の組み合わせ。

よりカジュアルなペアリングに焦点を当ててみる機会を増やしました。

例えば、オーストラリアのビオ・ワインと根菜チップスのペアリング。

どの環境でも手に入る組み合わせは、グラスが進みすぎて困ります。

溌剌としたレモンのニュアンスが表出したスパークリングワインの、

スペイン産カヴァと烏賊のお刺身との重なりの自然さには驚きました。

それらの小さな発見が、日常にエッセンスを与えてくれるように。

楽しいことは探さなければ見つかることはないのかもしれません。

好奇心を常々忘れないようにと、自戒することも増えてまいりました。

能見