お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。
四月は始まりの季節です。
例外なく、私にとってもそうでございました。
使用人になるべく修行を重ねた日々の末に、
ようやくティーサロンに立ったあの日。
嬉しさや楽しみという感情よりも、
緊張や戸惑いが先立っていたのを覚えております。
今でこそ教育係を仰せつかるようにもなりまして、
何食わぬ顔が出来ております(と思います)が、
当時の自分が見たら驚くかもしれませんね。
あの頃教えてくれた教官や共に励んだ同輩たちは、もう旅立ってしまいました。
気づけばそろそろ教官たちが仕えた年数を追い越してしまいそうです。
それだけ長い時間が経ちました。
ここまでお仕えさせていただいたこと、感謝しております。
そして何よりも皆様のおかげであることを胸に留め、
これからもお仕えいたします。
10年目、改めてよろしくお願いいたします。
才木