一足早い五月の歳時記

司馬でございます。
皆さま、お健やかでいらっしゃいますか?
新緑の頃となりました。暖かい、を通り越し、そろそろ汗ばむような陽気が続くようになることでございましょう。
この季節は、うきうきと心が弾むのを覚えます。

いま私の手元には、徒然なるままにときおりページをめくります「イギリス歳時暦」(大修館書店・刊)という本がございます。
たまたま目に留まりました五月一日の記述にこんなものがございました。

 五月一日の夜明けに
 野に出て、サンザシの葉に宿る
 露で顔を洗えば、乙女は
 いつまでも美しい。

・・・・おまじないのようでございます。
なるほど、この新緑の季節に鮮烈な喜びを感じるのは、洋の東西を問わないようでございますね。
まもなく五月になることですし、その日には早起きをいたしまして、お嬢さま方のために朝露を集めましょうか。
それで紅茶をいれてお出しするのも、この季節にふさわしい一興かと存じます。お気に召していただけるかどうか―。
あとは、目覚まし時計をかけ忘れないように注意を怠らなければ。

ところで、ゴールデンウィークも間もなくでございます。
どうか皆様方、この穏やかな季節に、素晴らしき休日をお過ごしくださいませ。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。