秋の入り口

司馬でございます。
皆さま、お健やかでいらっしゃいますか?
今年の夏はとにかくお暑うございましたが、ようやく秋の入り口にさしかかったようでございます。
ここ数日、ことに宵の時刻からは、だいぶ涼しい風が肌に感じられるようになってまいりました。
そろそろ食欲の秋でございますね。

さて、私の愛読書であります「イギリス歳時暦」によりますと、9月21日は“聖マタイの祝日”とのことでございます。
その記述を引用いたしますと、

 聖マタイ様、新しいろうそくをお与え下さい。

 聖マタイ様は
 冷たい雨と露を運んでくる。

という一節がございます。なるほど、英国では確かに秋の気配が訪れる時節なのでございますね。
そして、また次のような言葉もございます。

 聖マタイの日が晴れると
 翌年のブドウ酒は味がよい。

これはうれしい言葉でございます。
英国ではいざ知らず、この時期、わが国ではたいがいは晴天に恵まれるものでございます。
当家でも好評を博しております甲州ワインの“氷の妖精”も、この言葉通りならきっと来年も良い味にちがいありません。
さっそく大河内や豪徳寺に知らせなければ・・・・。
もちろん、その知らせを口実にして、いろいろな食材が旬を迎える秋の到来に、みなで祝杯をあげることはいうまでもございません。
たまには、私も料理の腕をふるうことにしたしましょうか。これは、忙しくなりそうです。
というわけで、今回はこの辺りで失礼いたします。
皆様も、どうぞ秋の到来を心よりお楽しみくださいませ。
それでは・・・・。