天晴

お嬢様、お坊ちゃま、
ご機嫌麗しゅうございます。
小瀧でございます。

時間が経つのは早いもので、私がティーサロンでお給仕をはじめてから一ヶ月が経ちました。
時間が経つと共に、少しずつ、少しずつ肩の力が抜けてまいりました。

梅雨も明け、晴天の日々が続いております。
ふと、「天晴(あっぱれ)」という言葉の意味が気になり、辞書を開いてみました。

私が用いた辞書によりますと、「天晴(あっぱれ)」は感動詞アハレ(哀れ)を促音化したもので、「天晴」は当て字。みごとなさま。とのこと

では、「哀れ」とは何たるか?と開いてみると

はじめは「尊いさま」や「愛着」など様々な感情に対して用いていたが、次第に「悲哀」や「憐憫」を表すことが多くなった。また、感動詞「アハレ」としては、「感動」や「人情」、「風情」を表している。と

驚きました。
日々の生活の中でいつの間にか見聞き親しんでいた言葉にも、私の知らない歴史や多くの意味があったのですね。
お嬢様、お坊ちゃまもふと気になったことがございましたら、辞書を開いてみると思わぬ発見があるかもしれません。

まだまだ至らぬ点も多くございますが、
「天晴」な使用人に至れますよう日々精進して参ります。

夏も始まったばかりでございますから、くれぐれも体調を崩されぬよう、ご自愛くださいませ。