フワフワを求め

徐々に暖かさを感じる日が多くなってまいりました。
と思うと不意に寒さが戻り、まだまだ油断が出来ないなと感じるこの頃でございます。

お嬢様は如何お過ごしでございますか。

さて、最近「美味しい卵焼きが食べたい」と思い立ち、
またいつもの悪い癖で「ならば作る為の道具が必要だ!」という結論に至り、卵焼き用のフライパンを入手致しました。

今回、所謂よくあるテフロン加工の施された鉄製のものではなく、銅製の物を求めました。
何故銅製なのか?
その四角い美しい見た目もさる事ながら、特筆すべきは熱伝導率の高さでございます。
職人さんの間ではフワフワの卵焼きを作るなら銅製品と言われているらしく、確かに以前そんな事を耳にしたことがあるような無いような。

とにかくそんな謳い文句に弱い私としましては、手に入れないわけにはいかず、気がつくと左手に四角い銅製フライパンを携えキッチンに立っておりました。

この手の道具はまずは「道具の仕込み」が必要なのですが、時間をかけ油を馴染ませた後、早速卵焼き作りに挑戦致します。

砂糖を多めに加え溶いた卵をフライパンに流し込むと、小気味良い油の音と共に卵が踊り出します。
丁寧に卵を巻いて行きますと、確かにいつも作るものとの違いを感じます。
なんと申しますか、プルプルなのです。
フワフワではなくプルプル。
まるでプリンの様に揺れる卵焼きに期待感が高まります。

早速、シンプルに皿に盛り付け一口、
今度はフワフワ。
空気を含んだ層がふんわりとした食感が口に中に広がるのです。

手前みそではありますが、料理は成功の様でございます。

さて、また次のお休みの朝食には是非もう一度作りたいと思います。
そしてご飯にお魚、お味噌汁(減塩)
日本の良き朝食の代名詞とも言える献立と致しましょう。

それでは、本日はこのあたりで。