正月の食べ過ぎに憧れる

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

新年明けまして。

新年と言えばと申しますと、
きっと様々ございますが、
私の中でよく友人などから
聞くワードとしてありますのが、
食べすぎた、という所でございます。
食いだおれの正月、食欲の正月。

勿論、美味しいものを食べる。
それ自体は、間違いないところなのですが、
私、動かないと食べないタイプでございます。
ですので、どちらかと言えば、
そんなことは無く過ごして参りましたが故に、
そんな正月に憧れてしまうのです。
ないものねだり、
隣の畑が青く見えるだけ、
結局のところ、
それまでではございますが、
ならば実践するのも良かろうと。

使用人として
お務めさせて頂いておりますから、
怠けるだけのということにも
ならなそうでしたし、
これ幸いと言うところでございます。

これまた幸いなことに、
部屋には二人と一匹が私以外にいますから、
勿体ないということにはならない。のではと。

都合よく解釈をした、幸いを盾に。
さぁ、思う存分食べてやろう。
などと考えるのでした。

「ということで、何か食べたいものある?」
「タコかな」

タコ好きの佐々木がそう言います。

「伊達巻きかな」

伊達だけに。
つい口が滑りました。

「何か華がなくない?」
「美味しければいいよ」
「そうそう」
「ソノトオリ!」

チャムハムくんくんも、
言いました。

「え」
「そんなはずは」
「お、お前は」

「「「緑川!!!」」」

「やっほー」

パンケーキありがとうございました。(友情出演)
でも現れたと思いましたら、
何故だか、ため息をついて、
すぐどこかに行ってしまいました。
相変わらず面白い人です。

そんなこんなで、
いつの間にやら献立は決まりまして、
「おいしい」「うまい」
主にこの二言を活用しながら頂き、
食べ終わる頃には
「苦しい」「辛い」
の二言ばかり漏れたのは言うまでもありません。
残り物は、緑川に差し入れました。

何となくいいお正月になった気が致します。
皆様のお正月の思い出も是非お聞かせくださいませね。
楽しみにしております。

余談ですが、
その後チャムハムくんくんの、
お散歩当番は取り合いでした。
仕方のないことですね。

相変わらずでございますが、
三人共々今年もよろしくお願い致します。

才木