執事と紅茶

皆様、今晩は。周防でございます。

本日はお屋敷拡張に際し、新たに採用した執事並びにフットマンの教育について、当家専属のマナーの先生とお話を致しました。
皆、それぞれにキャリアを持ってはおりますが、当家には当家のしきたりや習慣がございますので、テーブルマナーや話し方など、一から教えていかなければなりません。

当家の場合、最初に身につけなければならないことは、紅茶の入れ方でございます。お茶によって茶葉の量や蒸す時間がそれぞれ異なりますので、それらを習得するのに一週間から三週間ほどかかります。
その間、紅茶を入れ続け、飲み続けるにはとても大変です。

先輩執事・フットマンより、安定して美味しく紅茶を入れることができるようになったと判断されて、初めて紅茶係として皆様にお出しすることが許されます。
それでも一週間から二週間は先輩のフットマンが傍に付き、きちんと入れることができているかを厳しい目で見ております。
誰もが同じ味を出せるよう、努力しております。

それでは、明日も朝早くから研修がございますので、今宵はこれにて失礼致します。
お休みなさいませ。