ペンギン

お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

近頃は、すっかり暑くなって参りまして、
梅雨の足音が、ポツポツと近づいてくるのを感じます。
くれぐれも突然の雨には、お気を付け下さいませ。

とはいえ、嫌なことばかりではありません。
初夏の気候は、お出かけにはぴったりでございます。
ただ残念ながら、この一カ月ほどは、恐らく雨も続くことと存じますので、
ふと羽を伸ばされるのなら、屋根のある場所がようございましょう。

そのような時、私はよく水族館に参ります。
明るすぎない綺麗な照明と、涼しげな水の温度、
のんびりと泳いでいる生き物達を鑑賞するのは、
何とも優雅な時間でございますよ。

その中でも、とりわけ、ペンギンが好きでございまして。
あの白と黒の可愛らしいフォルム。
寝ているのか起きているのか分からない、緩さ。
可愛らしゅうございます……。

水族館で、よく飼育されておりますのは、
マゼランペンギンやフンボルトペンギンという、
中型(体長70cm程)のペンギンが多うございまして。
最もポピュラーなコウテイペンギンは、
大きいものですと、130cm! とっても大きゅうございます。
ちなみに私が好きなのは、イワトビペンギンでございます。
頭部の黄色の飾り羽が特徴の、凛々しいさが特徴的です。

いつも、一度水槽の前に参りますと、
20分でも30分でも眺めておりますので、
外に出れば、暗くなっていることもしばしば。(私の話ではございますが)

先ほどから、暑い暑いと申しておりましたが、
昼と夜との温度差は激しく、
少々肌寒さを感じる時もございますので、
くれぐれもご自愛くださいますように。

それでは、どこからか私を呼ぶ鳴き声が
するようでございますので、
本日はこれにて失礼致します。
……あれは何ペンギンでございましょう。

才木