使用人と燕尾服

影山でございます。
4月24日〜27日に
池袋のあうるすぽっとにて
執事歌劇団第16回公演『ゼロイチ』が行わます。

わたくしは基本的に
日誌に執事歌劇団のことについては触れておりません。

ですが今回は理由がございましてあえてふれさせていただきます。

少し長くなりますがご了承くださいませ。

 

わたくしがティーサロンにてお嬢様にお給仕を許されたのが約10年程前の2月下旬でございます。

右も左もわからぬまま、日々が過ぎていきました。

3年の月日が流れた頃、
使用人の在り方について悩んでいた時に当時一番仲の良かった使用人と遠くにおでかけに行きました。
色々意見を交わしましたら心の整理が少しつきまして、
元々好きで執事歌劇団の公演のお手伝いや観劇しにいっていたわたくしは、執事歌劇団メンバーとして活動していくこととなりました。

これが大きな転機となりました。

今まで見ていた景色と全く違ったものが見えてきて、
わたくしが今まで培ってきたものがほとんど通用しませんでした。

実際執事歌劇団に入団した頃は不安でしかたありませんでした。

そんな中、

『話がある』

と環に呼ばれ、
階段で会話した言葉が今でもわたくしの心に深く残っております。

『歌劇団に入団したなら、
メンバーは家族みたいなものだ。
一緒に頑張っていこう』

と。

細かい言葉づかいは違っているかもしれませんが、

『家族』という言葉がとても嬉しくて、

これから先に色々大変な思いをしていくのですが、
この言葉があったから頑張れた部分が強くございました。

 

時は流れ、2025年。

ティーサロンは19周年。
執事歌劇団は15周年を迎えます。

執事歌劇団の15周年という節目の年に

今回わたくしは本人役、
燕尾服を着ているポジションをいただきました。

誇り高き燕尾服に身を包み
ティーサロンで過ごした日々を
執事歌劇団として活動してきた日々を
無駄にせぬよう、

精一杯努めたいと存じます。

劇場でお嬢様にお会いできるのを楽しみにしております。

春のきょうえん〜The Last Dance〜

お嬢様、お坊ちゃまご機嫌麗しゅうございます。
冴島でございます。

お屋敷の周りでは桜も散り初夏を感じさせる陽気が続いておりますがいかがお過ごしでございましょうか。

私は先日大旦那様の命により当家フットマン久保と共にお作りしたカクテルが無事に終わり安堵しております。

お越し頂いたお嬢様、お坊ちゃまには改めてこの場を借りてお礼申し上げます。

今回は久保の故郷ブラジルからさとうきびより作られた蒸留酒カシャーサをベースにしたカクテル”春のきょうえん”をご提供させていただきました。

カシャーサを使いお互いの好きな素材を使いそれぞれのカクテルを作ろうというアイデアで私はココナッツミルクにいちごとパイナップル、桜を使った”ひらひらサンバ”というカクテルをご提案させていただきました。
ひらひらサンバという名は久保の命名でございます。

今回はさらに久保のアイデアで仕上げにキラキラしたグリッターパチパチキャンディをふりかけたり、久保自ら大旦那様にティーサロンのBGMを変えることを提案させていただきBGMも普段とは違うものに変更しての開催と相成りました。

ご快諾頂いた大旦那様にもこの場を借りてお礼申し上げます。

副題〜The Last Dance〜の名の通りお互い一緒にやるのはこれが最後という程の気概で今出せる全てを出して挑んだ全力のカクテルでございます。

カクテルに慣れぬ2人ゆえ至らぬ点も多々あったかと存じます。
次回があるのなら改善して参りますのでご容赦くださいませ。

そして今回のレシピは時任執事監修でもございます。
レシピ、配分のアドバイスなど本当にお世話になりました。
改めて当家のカクテルマスター時任の頼もしさを感じると共に感謝の気持ちでいっぱいでございます。
重ねてお礼申し上げます。

さらに今回はコースターも手書きのものを用意させていただきました。
お互い少し笑える夏休みの絵日記のような仕上がりになってございますがこちらもお楽しみいただけておりましたら幸いでございます。

今回のカクテルはお互い、自分のレシピをご用命頂いた方にお届けするというコンセプトのもとお作りしたゆえまだしっかりと直接お礼を伝えられていないお嬢様、お坊ちゃまもいらっしゃいますので再び後日ご帰宅なさった際には改めてお礼を伝えさせて頂けましたら幸いでございます。

そして来月には再び大旦那様の命により当家のフットマン古谷とのケーキサロン”アントワネット”もございます。
歌劇団にも所属する偉大な先輩古谷とのアントワネット。ぜひお暇ございましたらご帰宅くださいませ。

それでは今月もティーサロンにてお嬢様、お坊ちゃまのご帰宅をお待ちしております。

 

冴島

辞書

秋が短くなったな、とここ数年思うわけですが、まけじと春も短くなっているようです。

急な気温の変化は勘弁願いたいものですね。

伊織でございます。

 

 

このところめっきり辞書を引くという行動から遠ざかっているように感じます。

今時、ちょっとした調べ物なら製本された辞書を引かずとも用が済んでしまうというのも確かでございます。

 

調べたい事柄に対してピンポイントに答えを得られると考えると、まさにデジタルな世の中でございます。

しかし製本された辞書を引くことで求めていた答えのほか前後様々な言葉が目に入り、ついつい調べ物が連鎖していく、というアナログな感覚は独特な魅力を感じるものです。

 

近しい見出しの言葉が並ぶ中、それまで意識しなかった言葉同士の関連性であったり、思わぬ活用であったり、発見はつきません。

国語辞典に当たっていたとしても、連続して記載されている言葉が日本語とも限らず、借用語であることもございます。

意識せず使っていた言葉が実は外国語由来であったり、なんて発見すると楽しくなってしまうのですが、わたくしだけでしょうか?

 

無限とも思える言葉が並ぶ辞書は、まさにアナログの意味する連続性を体現するもののひとつのように感じています。

ただひとつ今調べたい答えだけを知るのではなく、紐付いたり紐付いていなかったり、目に入る言葉にどんどん興味を引かれて知識が連続していく楽しさを今一度思い出そうと思います。

物事を覚えるにも、孤立したデジタルな情報として覚えようとするより、関連するほかの物事と紐付けたほうが覚えやすいというのはご存じの通りです。

忘れっぽい自身の性分を顧みるためにも、知識の連続性を大切に過ごしてまいります。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。
東條でございます。

4月は新たな門出、出会いのある月でございますね。
そうでなくても年度の切り替わり、心機一転何か1つ普段の生活に目標を立ててみても良いかもしれませんね。

そんな4月をより良い始まりとすべく、私も初めてのカクテルBittersweetを山岡と共に作り上げました。
味はお気に召していただけるか、満足のいく結果になるだろうか。不安な部分も沢山ございましたが、無事成功を収めることが出来ました。
これもひとえに日頃よりあたたかく見守ってくださっているお嬢様・お坊ちゃまのおかげにございます。

またいつご用命をいただいても良いようにカクテルの練習をしながらティーサロンにてご帰宅をお待ちしております。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様、お坊ちゃま。
中島でございます。

 

ようやく春が訪れだんだんと過ごしやすい気温になってまいりましたね。

 

4月というのは一般的には始まりの季節ございます。お嬢様方もご環境が今までと変わり新しい日常が始まっているのではないでしょうか。

お嬢様新たな環境でご活躍されていることを想像いたしますと私も胸躍らせとても嬉しくなる次第でございます。

 

ただ人間、【変化】することには非常にエネルギーを消費いたします。

環境が変わることによる日常や対人関係の変化。

中々慣れるまでは大変でございますね。

 

そんな変化する忙しない日々をお過ごしになられるお嬢様に私達使用人が出来ることは

ティーサロンが変わらない場所であり続けることではないかと私は存じます。

 

では今月も変わらず温かい紅茶を用意して

ティーサロンにてお嬢様のお帰りを

いつまでも、いつまでもお待ちしております。

ご挨拶

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

この度大旦那様から命を賜り、ティーサロンにてお給仕をさせていただくことになりました。近衛(このえ)と申します。

常日頃はご身分をお隠しになり、社会勉強を頑張っていらっしゃるお嬢様方がお戻りになられた際には、日々のことは忘れ心安らかに素敵なティータイムをお過ごしいただけるよう誠心誠意努めてまいります。

お帰りを心よりお待ちしております。

ミッケ

ご機嫌麗しゅうございます。
野崎でございます。

新年度になりましたね。
身の回りの変化や、社会勉強先の変化もございますことでしょう。
まずはお身体に馴染ませ、無理なくお過ごしくださいませ。

かくいう私は相変わらず、
お給仕に精を尽くしております。
なにか新しいことにチャレンジしてみようかしら。

といってもすぐに思いつくわけでもなく、知らないことを知ろうにも、知らないから分からないわけですぐに決められないのですが……。

幼少のころ、その中に隠れているモノや動物を探しあてる絵本がありました。
「ミッケ」でございます。
知らないモノの名前の獲得のしかたを不思議に思ってましたが、きっと夢中になって探したこういう時間で培われたのでしょう。

私も週の2,3時間、新しいモノを探して、チャレンジすべきことを見つけたいと思います。

さあ ミッケ!