何でこれを買ったんだろう

敬愛せしお嬢様へ。

ようやく秋の気配が見えて参りました。
例年でございますとまた、駆け足で秋が過ぎ去り、瞬く間に冬の寒さに閉ざされそうな気が致しますが。

なんにせよ気温は徐々に下がってくるかと思われます。
どうかお体の調子を崩されませんよう、お召し物は一枚余分にお持ちくださいませ。

お召し物と言えば。

お嬢様も社会勉強に出られて、お買い物で悩まれることもございますでしょうか。
逆に、時にはつい勢いで購入してしまったと言う、いわゆる「衝動買い」というものもご経験済みかもしれませんね。

私事で恐縮ながら、時任は買い物を悩みません。
買うなら買う、買わないなら買わないでだいたい10秒ぐらいで決定します。

時間が掛からないのは良いことですが、
物事は反面があるもので、充分な検証を重ねず購入した結果「何でこれを買ったんだろう」とあとで自身で首を傾げる「衝動買い」も少なからずございます。

これは多方面にわたりますが、もっとも多き分野のひとつは、意外に感じられるかもしれませんが「服」でございます。

趣味のひとつに「古着屋巡り」がございまして。
ついつい変わった服、気になった服を見つけると迷わず買ってしまう癖がございます。

結果として

時任のクローゼットには「これをいつ着るのだ?」と頭を悩ませる謎の服が何着もある次第でございます。

ですが、そんな行く先のない服たちも。
当家ハロウィンにおいてはたまに役立ちます。

昨年の衣装も本年の衣装も実は、用途に困っていた衝動買いの服を引っ張り出してきたものでございます。

あと何着あるんだろう。

……テーマにもよりますが、あと数年はハロウィン衣装には困らなそうでございます。