お初にお目にかかります。

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。私、蓮見と申します。
大旦那様より命を受け、この度ティーサロンにてお給仕をさせていただくことになりました。お嬢様、お坊ちゃまの近くでお仕えさせていただけること、大変光栄に存じます。
私の趣味はガーデニングでございまして、微力ながらお屋敷内の菜園管理のお手伝いも仰せつかっております。四季折々に色づく草花は、とても愛らしゅうございます。お嬢様、お坊ちゃまにもいつか私の育てた花やハーブのお庭を見ていただけましたら嬉しく存じます。
まだまだ未熟者では御座いますが、精進して参りますので何卒宜しくお願い致します。お嬢様、お坊ちゃまにお会いできる日を心待ちにしております。
蓮見

Kingdom

夏が終わってしまいましたね、と申し上げるのも何回目でしょうか。

ブルゴーニュの様子が気になってまいりました、能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

9月になりますとブルゴーニュ地方では「Vendanges」が始まります。

「ヴァンダンジュ」と申しまして、ブドウの収穫を意味する言葉です。

収穫方法も造り手の個性が出まして、機械を導入して一気に行ったり、

生産者が日雇いの労働者を集い、手摘みで収穫するところもあります。

前者は比較的リーズナブルな価格帯で市場に出回るワインができます。

国内消費が主でテーブルワインとして重宝するワインとなるでしょう。

後者は手間と時間とコストが掛かる分、品質の高いワインになります。

入念に生育状況のチェックを行い、使用するブドウを選りすぐります。

ブドウを収穫するタイミングも生産者の采配に委ねられます。

夏季の気温や収穫時期の天候によって、その時機が左右されるのです。

生産者の経験と知識がその1年のヴィンテージの良し悪しを決める。

そう申し上げても決して過言ではございませんでしょう。

今年はどのようなヴィンテージになるのやら、非常に楽しみです。

ボジョレー・ヌーヴォーがお屋敷に届くことを心待ちにしましょう。

願うことなら一度ヴァンダンジュの経験もしてみたく思いますね。

それでは、お嬢様。秋の行楽はフルーツ狩りとまいりましょうか。

能見