続・貴重な旅

百合野でございます。先日の旅の話の続きでございます。

実はこの旅でも大旦那様はしっかりと我々使用人を育てようとしてくださいました。

それは、己の精神を鍛える為にとても高い場所に位置する吊り橋を皆で渡る事になりました。

怖いので渡れないと入り口で引き返す使用人、山と山を繋ぐ吊り橋は中盤辺りで一番風が強くなり、そこで諦める使用人…
様々おりました。

そんな中、姿勢一つ崩さず、突き進んでいく使用人がおりました。

水瀬でございます。

使用人を先導するかの様に進む、その大きな背中はまるでお嬢様を護る戦士の様でございました。

そして振り返ると後ろには微笑んだ古谷の姿が。

凛と立つ彼もまた、後衛を司る聖騎士の様。

皆、頼もしゅうございます。

私は危険な状況にも関わらず、なんだか安心感に包まれておりました。

(本来は前後でなく、高さが敵でございますが…)

そしてその試練を終えましたら大旦那様からのお食事やサプライズのプレゼントがございました。

大変使用人想いな大旦那様と仲間の心強さを実感した旅でございました。

歌劇団の団員達はもちろん誰よりも頼れる仲間でございますが、今回の旅では少し違った目線で仲間との話をお届けいたしました。

まだまだ語りきれませんが、この続きはティーサロンでお話いたしましょう。

では、失礼いたします。