皐月

吹く風も夏めいて、日中は少々汗ばむ季節となりました。

お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

 

唐突でございますがお嬢様、「柏餅」はお好きですか?

今回は私の好物でもある「柏餅」のお話でございます。

5月5日は徳川幕府が定めた五節句の一つ端午の節句でお供えし食するのが「柏餅」でございます。(特に関東や中部地方以北の地域)

江戸時代、九代将軍家重から十代将軍家治の頃に端午の節句に柏餅を供えるという文化が生まれ、参勤交代で全国に行き渡ったと考えてられるとの事でございます。

柏の葉は秋になっても落葉せず、年を越しても新しい芽が出るまで葉が落ちないという習性から子孫繁栄を願う縁起物として、また兜の形の似ていることから端午の節句に相応しいとされ使用されるようになりました。

私がまだ幼い頃にこの「柏餅」の葉は「桜餅」の葉のように食する事ができるものなのか疑問に思った事がございましたが、結局食することはありませんでした。

大人になってから少々調べたところ、もともと保存容器などなかった頃にその丈夫さから皿や保存の目的として使用され食用では無いということがわかりました。

また、柏の葉には殺菌作用があり餅が痛むのを防ぐ効果もあるそうでございます。

害などはございませんが食したりされませんようお気お付けくださいませ。

何より美味しくありません。

 

さて、今月は「羊」を折ってみました。

お気に召していただけたら幸いでございます。

 

では、お屋敷にてお嬢様のお帰りをお待ちしております。

卯月

花の盛りもいつしか過ぎて、行く春を惜しむ季節となりました。

お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

 

今月の22日は当家のティーサロンで執事の日がございます。

我々執事が執事の職務を後輩のフットマン達に押し付け・・・

いえいえ、執事の経験を積んでもらうために職務の代行をお願いし、執事はこれ幸いとお嬢様方の元に遊びに・・・基い、初心に戻りお嬢様へのお給仕の為にお傍に参上するというとても楽しい・・・オホン、重要な日でございます。

 

執事にとって年に一度許されたお嬢様方とゆっくりお話させて頂いたり、お世話をさせて頂ける日でございますので楽しんで頂ければ幸いでございます。

そして、お嬢様がお望みでございましたらT2シャーベットをお作りすることも可能でございます。

 

勿論、私もこの執事の日を楽しみにしておりますので、沢山のお嬢様方がお戻りいただけますようお願いいたします。

 

さて、今月はアライグマを折ってみました。

 

 

お気に召していただけたら幸いでございます。

 

では、お屋敷にてお嬢様のお帰りをお待ちしております。

弥生

日増しに暖かくなり、早春の息吹を感じる今日この頃

「姫様」あるいは「お嬢様」如何お過ごしでしょうか、乾でございます。

 

冒頭でも「姫様」とさせていただきましたが、3月のアニバーサリーが始まるまでは、お嬢様を「姫様」と旦那様及びお坊ちゃまを「殿下」とお呼びいたしますのでお許しくださいませ。

 

特にこの期間初めてお戻りいただくお嬢様やお坊ちゃまは、混乱されるようですが、我々執事やフットマンが血迷っているわけでは無く、あくまでもひな祭りもございますこの時期ならではの催しあるいはお約束事としてご理解いただければ幸いでございます。

 

普段呼ばれなれないせいでございましょうか、「姫様」とお呼びさせていただきますと少々気恥ずかし気にされるお嬢様の様子がとても愛らしく、毎年楽しみにさせていただいております。

 

今年もたくさん「姫様」「殿下」とお呼びいたしますのでお楽しみいただければ幸いでございます。

 

さて、最近猫好きな使用人が増えておりますので、今月は猫を折りました。

お気に召していただけたら幸いでございます。

 

では、お屋敷にて「姫様」あるいは「お嬢様」のお帰りをお待ちしております。

如月

暦の上に春は立ちながら、厳しい寒さが続いております。

お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

 

今月の11日は建国記念の日でございます。

今回は建国記念の日を少し掘り下げてみることに致しました。

 

神武天皇(初代天皇)が即位したとされる日でありかつては「紀元節」とされておりましたが戦後より「建国記念の日」として改めて国民の祝日に制定されております。

 

神武天皇は日本書紀によれば神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)とされる伝説の人物でございます。

 

まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しそれぞれの役割や力で日本国を統一していきます。

その大和を平定した日本国の創始者が神武天皇でございます。

アマテラスをはじめとする天津神の末裔で、山・海といった大自然の系譜を取り込み、更に国津の神末裔と婚姻を果たしあらゆる神々を合一化されました。

そのため国家安寧や安泰を意味し即位を祝う紀元節が行われてきたのです。

 

注・天津神(アマツカミ)は高天原(たかまがはら)にいる神々、国津神(クニツカミ)は高天原と黄泉の国の間にある葦原中国(あしはらのなかつくに)に現れた神々
とされています。

 

改めて調べなおすと奥深いものでございますね。

 

さて、今月は時期や季節に関係なく「子犬」を折ってみました。

何を折ろうか考えあぐねた時に見つけ一目で気に入った折り紙です。

お気に召していただけたら幸いでございます。

 

では、お屋敷にてお嬢様のお帰りをお待ちしております。

睦月

あけましておめでとうございます。

麗らか初日の光を仰ぎ穏やかな新年をお迎えの事でございましょう。

乾でございます。

 

昨年は素敵な笑顔を有難うございました。

今年もお嬢様が笑顔で過ごす事ができますようお仕えいたしますので宜しくお願いいたします。

 

さて、1月の豆知識を一つ。

1月16日は藪入りと申しまして江戸時代、商家などに住み込みで働いていた奉公人が
主人から休暇をもらい親元に帰る事が出来た日でございました。

7月16日も同様に休暇をいただく事が出来こちらは「後の藪入り」と言われたとの事でございます。

休暇をもらい家族や親族に会い墓参りなどをした後は思いっきり羽を伸ばしたそうでございます。

ちなみにこの日は閻魔大王の休日でもあるそうです。

しかし、閻魔大王にも休日があるとは少々驚きました。

 

今月は今年の干支のうさぎを折ってみました。

お気に召してくだされば嬉しゅうございます。

師走

ポインセチアの紅色が華やぐ季節になりました。

お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

 

唐突でございますが英語で12月はDecemberでございますね。

 

最近知ったことでございますがDecemberは「10番目の月」の意味で、ラテン語で「第10の」という意味のdecemに由来しているのだそうです。

実際の月の番号とずれているのは、紀元前46年まで使われていたローマ歴が3月から始まるため3月から数えて10番目の月になるという事なのだそうです

 

まだまだ知らないことが沢山あるのだなと痛感致しましたが、こうして新しい知識を得ることが出来て嬉しくもあります。

 

お嬢様も何かご存じの事があればぜひお教えくださいませ。

 

 

今月はご挨拶にございましたが12月らしくポインセチアを折ってみました。

 

お気に召してくだされば光栄でございます。

 

では、お屋敷にてお嬢様のお帰りをお待ちしております。

霜月

鮮やかな紅葉の季節となり秋も一段と深まってまいりました。

お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

 

さて、今月の七日は二十四節気の立冬でございます。

以前にもこの日が「ココアの日」である事をお知らせした記憶がございます。

その他には真冬の寒さに備えて冬支度の準備を始める「こたつ開き」の時期でもございます。

お屋敷でもそろそろ暖炉を掃除したり、薪割りをする時期となりますね。

掃除は身の軽い使用人が何人か居りますし、薪割りは当家の力自慢が何人かおりますので彼らに任せるとして私は彼らの仕事ぶりの確認と、そうそう吹雪の日などお出かけ出来ないお嬢様に読んでいただく書籍の準備をすることに致しましょう。

早速書店巡りに出かける事に致します。。

はい?何か嬉しそう?滅相もございません。

あくまでお嬢様の為の書籍をお選びするためでございます。

何か良い書籍がございましたら必ずご報告させていただきますので少々お待ちくださいませ。

 

今回はご挨拶にもございました紅葉を折ってみました。

お気に召してくだされば幸いでございます。

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。