スポーツの秋

お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌いかがでございましょう、金澤でございます。
秋の日々、何をするにも過ごしやすい季節、楽しまれておりますでしょうか?

さて、相変わらずの駄文で恐縮でございますが、お暇潰しにお目通しをして頂ければ幸いです。

寝ていた時に見た夢の話ほど聞く側にとっては退屈な事はないのですが、ここは敢えてお嬢様へ私が見た夢の話をさせて下さいませ。
その夢を見る前の出来事、ある小学校の前を通ると運動会をしておりました。元気な声にピストルの音、懐かしいな~と思いながら通り過ぎました。
それから数日後、こんな夢を見ました。



さあ、輝け!スワロウテイル大運動会もあと一つの競技を残すのみとなりました。
只今の得点、
チーム豪徳寺 130点、チーム椎名 140点、チーム時任 130点
大接戦でございます!
次の競技得点は20、実質この競技の勝利チームが総合優勝です!

最後の競技は『 激闘の棒倒し!』

ーーそれはそれは毎年負傷者が多く出るガチンコ戦闘競技ーー

それでは皆さんフィールドに集まって下さい、逃げないで下さい
「八幡くんそっちじゃないですよ、こっちに来て下さい、八幡くん?コラコラ、おい!ヤハタ逃げるなー!」

さあ気を取り直してまいりましょう
ではあらためてルールの確認でございます
各チームの陣地に立てた直径15cm高さ3mの丸太を最後まで倒されなかったチームが勝ちです。
各チーム腕に覚えのある荒くれ者10名を選抜、攻撃・守備の人数配分は各チームの作戦の見せ所
敵陣の棒を倒すにあたり攻撃方法は何でもありですが、あまりに卑怯な手を使うとこれからずっと軽蔑されることでしょう。

ラスト競技に向け、大会名誉委員長の藤堂執事より一言頂きましょう
「みなさ~ん 顔をひっぱだいちゃダメよ~ 傷ができたらお給仕できないでしょ~ ヤルならボディーにしなさいよ~」
藤堂執事ありがとうございました、とても愛あるお言葉でございました。

ここで優勝チームへのご褒美を発表致します!
今回、お嬢様方にお茶を楽しみながらご観戦していただいておりますが、そのお嬢様から優勝チームの使用人になんと!
「ほっぺにフフフ」をしていただけます!!

「おおお!」「やったー!」「がんばるぞー!」

さて先ずは5分間の作戦タイムです
各チームしっかりと作戦を練って下さい。

《チーム豪徳寺》リーダー有村
ギフトショップの面々も所属、的場を筆頭に武闘派が揃う

《チーム椎名》リーダー伊織
歌劇団メンバーを中心に構成、ダンスを得意とし運動神経は群を抜く

《チーム時任》リーダー水瀬
ブルームーンのメンバーを中心に構成、酔拳の使い手がいるとかいないとか

ーーーーーーー
その時、金澤の所属するチーム豪徳寺では…

有村「よし正々堂々とあくまでもジェントルマンに戦って絶対勝って豪徳寺さんを胴上げするぞ!」
みんな「はい!」
有村「ではフォーメーションだが、

      ↑
    的場 八幡

   浪川 才木 佐々木

      有村

   金澤    桐島
       ◯
   御茶ノ水  相良


有村「この布陣でいく!」
八幡「えー何で先頭なのー」
的場「うるさい、『ベシッ!』」
八幡「いてっ」

金澤「リーダー、真ん中でリーダー同士握手ですって」
有村「あ、じゃあいってくる」

金澤「みんなちょっと集まって」
「リーダーは立場上ああ言ってたけど、忖度するとだな、どんな手を使ってでも勝てという事だ、だってジェントルマンってとこ声小さかったろ、絶対勝ってってとこ大きかったろ?そういう事だ」
皆「なるほど」
的場「俺と八幡が突破口を開くからその隙に、浪川と才木と佐々木は敵の本丸めがけて突進してくれ」
浪川「じゃあ才木が先に行けよ」
佐々木「そうだな才木行って」
才木「なんでだよーやだよー」
浪川「じゃあ俺が行くよ」
佐々木「いや俺が行こう」
才木「…俺が…行こうかな…」
浪川・佐々木「どうぞどうぞ!」

金澤「何やってんだよ、とにかくだリーダーの伊織さんをヤレ、背後から近づいて後頭部におみまいしてやれ!」
相良「えー藤堂さんが顔はダメって言ってたのに」
金澤「大丈夫、顔じゃない、タンコブ出来ても髪型で誤魔化せる」
相良「うわー卑怯だー」

桐島「時任さんのところどうしますかね?」
金澤「御茶ノ水くん例のアレを」
桐島「これは時任さんが大切にしている年代物のウイスキーじゃないですか」
金澤「いざという時はウチの丸太の上にこれを置いてやる、そう簡単に攻撃できまい」
相良「卑怯だー」

ーーーーーー
さあいよいよ皆さん、用意はいいですか?
最後の戦いです!悔いの残らぬようハリキッてまいりましょう!
ミュージックと同時にスタートです!

GO‼︎『 けんかをやめて♪ 』

やあああああああー!!
ウオオオオオオオー!!

桐島「的場さんスゲーもうあそこまで攻め入ってる」
相良「強い!的場さん」
金澤「みんなよく見とけ、漢の特攻を、お前らにもあのスーパーママチャリグランプリの勇姿を見せてやりたかったよ」
御茶ノ水「何ですかそれ?」
金澤「昔の話よ…(遠い目…)」
桐島「よし!この陣地は絶対守ってやる!」

有村「第二陣行けー!」
浪川・才木・佐々木「ウオオオオオー!!」

御茶ノ水「能見さんが攻めて来たー」
金澤「いいのかーこっちはソムリエの師匠の豪徳寺さんの陣地だぞー」
御茶ノ水「あれ?方向変えて時任チームに攻めに行きましたね?」
金澤「フフっ、心理戦よ!」

金澤「瑞沢も攻めてこれんだろ、こっちには的場さんが居るからな、ワハハ」
相良「あんたって人は…」

御茶ノ水「時任チームが攻めて来たー」
桐島「よし、グランドの砂をつかめ、目に向かって投げろ、目潰しだ!」
金澤「おお、桐島くんわかってるじゃないの」
桐島「長くおりますので (ニヤリ)」

一方攻撃陣は、
浪川「斬り捨て御免」ボコン!
伊織「痛くもかゆくも無いぞ浪川、この合金製ア◯ランス形ヘルメットには敵うまい」
浪川「あー何それ、ズルイ〜」

才木「いいとこまで行ったがもはやこれまでか、後は頼んだぞ佐々木…」バタッ
佐々木「カッコイイ事言ってるけど、くすぐり攻撃で笑い死んだお前はしらんよ」

的場「水瀬くん、勝負の世界に情は無用、今後もチョコミントのスコーンを欲しかったらそこの道を開けなさい」
水瀬「ん?的場さんはそんな事言わない、お前偽物だろ!」
謎の男「何を言っているんだ私は的場だ、けして八幡ではないぞ」
水瀬「うるさい!」ボコボコ
八幡「うわ、ごめんねごめんね〜」

ーーーーー
いたるところで壮絶な闘いが繰り広げられています。
もうひっちゃかめっちゃか

負傷した者が多数
救護班の胡桃沢くんの所に続々と力尽きた者がやってきます。

よく見ると丸太を支える者がチーム椎名は影山くんひとり、チーム時任は大河内さんだけ、私達のチームは守りから攻撃に向かい返り討ちにあった相良と御茶ノ水が抜け、金澤と桐島の二人
勝機は我が軍にあり!

大河内さんが集中攻撃を受けています
Tactの面々がくすぐり攻撃をしています
大河内「ギャーははは!ギャーははは!」
流石エンターテイナーのみんな、傷の残る攻撃はしません
才木が没した攻撃もこれか、恐るべし!

有村「チーム椎名が手薄だ、今がチャンスだ大河内さんはもうもたない、影山くんを潰すぞ」
金澤「リーダー、一気に攻めましょう、桐島くん俺も攻撃に転ずる、後は頼んだ、桐島くんの力なら支えきれる!」
有村・金澤「行くぞ〜うおおー!」

影山「こっちに来るなーダメだーくそー」

ここでチーム時任、粘ったのだが棒が倒れ、棒の横では大河内さんが笑い涙を流し棒のように倒れていた…

環「影山がやられてるぞー」
隈川「戻るまで間に合わない」
百合野「これまでか」

有村「よし!これはもらった!」
金澤「影山くん、美味しいミルクティー淹れてあげるからもう諦めなさい」
影山「グヤジ〜」

チーム豪徳寺の陣地
桐島「やーいもう勝ちだな、攻撃してくる奴もいないし楽勝楽勝!」

ブ〜ン ブ〜ン

桐島「ん? うわああ!ハチだー あっ、手がすべった!」

バタン!

有村「?」
金澤「??」

みんな「???」

桐島「ごめ〜ん、倒れちゃった えへっ」

勝負あり!優勝は、「チーム椎名」です!おめでとうございま〜す

ーーーーーーーー
表彰式
ではお待ちかね優勝チームへのご褒美でございます!
チーム椎名の皆さん壇上へお上がりください。

お嬢様からのフフフでございます
ご褒美をくださる代表のお嬢様をお呼び致しましょう
さあ、こちらへお越し下さい

「かつてお屋敷の外の街場にあった伝説のスナック」
「そこにいらした伝説の女神」
「使用人の憧れのママ」
「カスガママのご登場でございます!」

盛大な拍手を!

カスガママ「おひさしぶり〜」

ほっぺにフフフをカスガママにいただきましょう!
あれ?チーム椎名のみなさん?どうしたんですか?大人しくなっちゃって、ひそひそ話し合って?

ん?
なるほど、そんなカスガママにほっぺにフフフだなんて畏れ多くて勿体無いと、最優秀選手だけにしていただきたいと、しかもチーム椎名の中からは選ばないで欲しいと?いいんですかせっかく優勝したのに?

チーム椎名「どうぞどうぞ」

どっかで聞きましたね

では、只今より最優秀選手の発表です!
選ばれた選手は壇上に来て下さい
また選ばれた選手にほっぺにフフフの拒否権は、失礼、恐縮してのお断りはできません。
カスガママのご機嫌をそこねないように

最優秀選手は

「 チーム豪徳寺の、金澤さんです!」

金澤「ええー!うそー」

「あっ、間違えました、チーム豪徳寺の、『桐島さんです』おめでとうございます!」

金澤「あせったー」
桐島「ええー、金澤さん、あとは頼みます、私裏門から逃げます、じゃあ…」
金澤「おいこら、待て、ムリムリ、どうにもなんないって、まてー、うわわわーー…」

ーーーーーーーーー

am4時
ガバっ!

「なんだなんだ今のは、どうなってんだ??…」
「ここはどこだ…ムニャムニャ…zzz…」
ーーーーーーーーー

数日後、朝のお屋敷

金澤「桐島くーん、なんでこの前逃げたのさー」

桐島「は? 」
Filed under: 金澤 — 12:30