ホウセンカ

飾らず偽らず、何ごともありのままの方が魅力的であったりします。
自然もしかり、人工的な庭園の美しさもございましょうが、手の入らぬ野山の姿も魅力的なものです。

いかがお過ごしでしょうか。
伊織でございます。

小学校のころ、花壇にホウセンカを見ることが多くございました。
主張のある花の赤は、こと目に飛び込んできたことを覚えています。

ホウセンカは感じで記すと『鳳仙花』、なんとなく強そうです。
小学生の時分、いろいろと漢字を調べてやたらと書き殴ることが好きだったわたくしは、ホウセンカを調べる内にその別称『爪紅』にたどり着きました。
『つまくれない』と読み、マニキュアのことを指す古い言葉です。

小学生のことですから、そうは説明されてもピンとはきません。
ですが、ちょうど爪にのるほどの花びらを観察していると、なるほど、そのまま爪に載せて紅に見立てることもできるのだなと気づきました。

実際に花びらから色を採って爪に塗ったのでしょうが、そんな由来よりも、女児が背伸びして遊ぶ様子から名をとられたと考えた方が、わたくしには納得がいきました。

名の由来というのは面白いものです。
今でもあの頃のように、物事に興味をもつ目を開いていたいものです