カイダン

影山でございます。

本日は暑さをふきとばすカイダン話を致しましょう。

あれは蝉の鳴き声が耳に残る真夏の日のことでございます。

何故アレはあのように設計したのか今でも不思議でございます。

それはぐるぐると螺旋状に続いていて

先が見えないものでございました。

わたくしは

おそらくその先にわたくしが求める出口があると信じて、

ひたすら登り続けました。

汗が流れ落ち、呼吸が乱れます。

不安にかられながらもわたくしは登り続けました。

そしてようやく登りきり、顔を上げますと

行き止まりでございました。

そう

それは恐ろしい

登った分だけがっかりする

恐怖のカイダンでございました。

カゲヤマ