幾星霜

今年も残すところ、霜月と師走のみ。
年忘れのパーティーも催される時期となってまいりましたが、お嬢様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。


時の経つのは早いもので、つい先日ドアマンと紅茶係を拝命したように思っておりましたが、それに加え大旦那様より新たに執事のお役目を仰せつかりました。


まだまだ未熟者ではございますが、お嬢様方皆々様にご満足いただけるよう、全力を尽くして参ります。


大切なティーサロンを、お嬢様のおかえりいただく場所を守っていけるように。諸先輩方に学びつつ一丸となってお仕えして参りますので、今後共何とぞよろしくお願い申し上げます。
Filed under: 香川 — 21:00

Blu-rayレコーダーの悲劇

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

先日、いつものようにBlu-rayレコーダーに録画した作品をBlu-rayディスクにダビングすべく作業を始めてみたところ、何やら違和感が…。

おや?
ブランクディスクを認識しない?

ディスクを何度入れ直してみても認識しない…。
焦りましたが、ピンと来ました。
ああそうか、しばらくクリーニングしていなかったからか。
そう思い、わざわざ専用のクリーニングディスクを購入してみましたが、事態は改善されません。

こ…これは…故障だ…困った…。

自分で鑑賞するだけなら不運だったということで諦めもつきますが、その本体には友人からダビングを頼まれている作品も入っています。
何とかしなければなりません。
長年頑張ってくれた愛機は既に無償保証期間外なので、とりあえずメーカーのサポートセンターに電話してみました。

「出張修理代も含めて5万円ほどですね」
「ごっ!? …ちょっと考えます」

5万円…即決しづらい値段です。
金額の高さというよりも、5万円あれば現行機種が買えるということがネックなのです。

5万円払うことは吝かではない…!
その5万円をむざむざ修理の為に使うなど…!
悔しすぎる…!

今の時期に買い換えれば、新たに始まる作品の録画に間に合います。
しかし、友人から頼まれた作品は故障した本体にしか入っておらず、買い換えたところでダビング問題は解決しません。
悩める時間は少ない…。
何とか旧機種から新機種に移動させる手立ては無いものか…。
縋る思いで旧機種のマニュアルをパラパラと捲っていると、ある項目が目に留まりました。

i.Linkダビング…だと…!?

そうなのです。
i.Link端子同士をケーブルで繋ぐことによって、機種間でダビングできるというのです。
このi.Link端子というもの、ビデオカメラなどで撮影される方にとっては馴染みがあるもののようですが、その界隈にはトンと疎い私にとってはまさに僥倖…!
しかも下位機種には省かれている機能とのこと。
当時、最新かつ最上位だった機種を購入した自分、グッジョブ!

晴れて5万円を新機種購入に充てることが出来ました。
やはり新機種は操作もスムーズで使いやすい!
起動も速い!
いやはや、隔世の感があります。
旧機種から新機種への移動も成功し、ディスクにダビングして友人との約束も果たすことが出来ました。
こうして圧倒的勝利感を得つつ、悲劇は幕を閉じたのでした。

後日、旧機種は部品を取り寄せて自分で修理することになるのですが、それはまた別のお話。
Filed under: 吉川 — 21:00

goin' up

年の瀬に迫り、冬の足音も大きくなってきたように感じます。
季節の巡ってゆく速度にただ驚くばかりの能見でございます。
お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

ハロウィンパーティもボジョレーヌーヴォの解禁も終焉を迎え、
ジングルベルが町中に響き渡る季節に変容して参りました。
節目を感じることも充実した人生のピースなのかも知れません。
そして世界中には我々が知らない無数の催し物がございます。

オリンピックが開催されたリオでのカーニヴァルは有名ですね。
新鮮トマトを投げるお祭りや街中に牛を開放する牛追い祭りが、
情熱の国スペインにて毎年開催されているようでございます。
……お嬢様が参加されるには少々過激かも知れませんね。

私が最も参加したいと感じましたのは米国のバルーンフェスタ。
ニューメキシコ州のアルバカーキにて行われるこのイベント。
沢山のカラフルで独創的な気球が所狭しと大空を埋め尽くし、
何と七百個以上もの気球が世界中から集うようでごさいます。

広大な大地と焦げ付くような夕焼けを背景に舞う無数の気球。
これぞまさに幻想的、fantasticであると言わざるを得ません。
お嬢様もU.S.A.へご旅行の際は、気球と夕日を眺めながら、
ケイジャン料理に舌鼓を打つのもよろしゅうございますね。

能見
Filed under: 能見 — 21:00

まだまだ、秋?

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

暦の上ではとうに冬となりましたが、まだ実感もわかぬ昨今でございます。
庭園のもみじは、紅に染まって目にも鮮やか。
この燃えるような木立の色合いが失せないうちは、しばらく秋の名残を楽しめることでございましょう。

栗、きのこ、柿・・・・。
秋らしい食材の数々は、いまだ食卓を賑やかしております。
私といたしましては、さんま、それもシンプルに塩焼きなどをお勧めしたいところでございます。
大根おろしに、柚子やかぼすなどを添えれば、まさに食欲の秋の醍醐味と心のうちで快哉を叫ばずにはいられません。

とはいえ、いくら美味とはいえど、さんまはやはり庶民の味。
ただの塩焼きなど、お嬢さま方のお口に合うのかどうか、ためらいを感じてしまいます。
ここは、とびきり鮮度の良いものを漁港からいちはやく運び込みまして、厨房一同に工夫を凝らしてもらうことにいたしましょうか。

当家が誇る青木シェフのことでございます。
落語の「目黒のさんま」のように、奇妙な品を作り上げるようなことはございますまい。
きっと「さんまはスワロに限る」という絶賛の言葉が、お嬢さまの口から飛び出すにちがいありません。


さて、そんな秋の名残も、まもなく終わりを迎え、凍つく木枯らしも吹いてくることでしょう。
たとえ冬が近づいてきても、常にお嬢さま方が暖かな気持ちになれるよう、使用人たちも給仕に磨きをかけてまいります。
どうぞお体が冷えないうちに、スワロウテイルに足をお運びくださいませ。


では、今回はこの辺りで失礼いたします。
Filed under: 司馬 — 21:00

鍋の季節

秋も一段と深まり、日だまりの恋しい季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

寒くなりますと鍋料理が美味しゅうございますね
この季節になりますと私が幼少のころ家族でよく食べていた鍋を思い出します。
「だまこ鍋」と申しまして鳥ガラ出汁の醤油ベースのスープに、鶏肉・セリ・長ネギ・牛蒡・舞茸等の具とだまこもち(潰したご飯を丸めた物)を一緒に煮込んだ郷土料理でございます。

お嬢様が普段別宅にて食されますA5ランクの和牛を使ったすき焼きやしゃぶしゃぶ、ブランド鶏の水炊きには及びませんが当時の私にとってはご馳走でございました。

また、この鍋が食卓に出始めますと冬の到来が間近でございましたのでウキウキしながらスキーの準備をしていた記憶もございます。

さて今夜はお嬢様が風邪等召されませぬ様、暖かいお夜食をご用意する事にいたしましょう。

どんなお料理かは・・・後ほどのお楽しみでございます。

お嬢様のお早いお帰りをお待ちしております。
Filed under: — 21:00

うつろいゆくもの

お嬢様方、いかがお過ごしでございましょうか?緑川でございます


朝晩めっきり冷え込み、お昼もひんやりとする今日この頃でございますね


先日私もクローゼットから色々冬仕様の衣類を取り出し衣替えを行いました


暖かな衣類に身を包み冬を迎える準備をしたところでございましたが


不思議なのでございます


私は昨年この様な色の服を着ていたかなと…
この様な自分好みでない服を着ていたかなと…


そんな疑念に駆られました


昨年の自分が着たいと思っていた服と、今年の自分が着たい服はどうやら変わってしまうようでございます


世間の流行や人の感覚とは移ろい変わってゆくもののようでございます


来年もまた今年着ていた服を自分好みでないと思うのかもしれません


諸行無常、ということでございましょう


と、難しい言葉を使って少し得意げにまとめようとする緑川でございました


緑川
Filed under: 緑川 — 21:00

ローマの休日

秋も深まり、冬の足音が静かに近づいてくる頃なりましたが、お嬢様方にはお変わりなく、楽しい日々を過ごしていらっしゃる事と存じます。
今年の夏、早霧せいな率いる雪組メンバーによる、新作「ローマの休日」が東京では赤坂ACTシアターで上演されましたが、残念な事にチケットが入手出来なくて藤堂は観る事が出来ませんでしたので宝塚スカイステージでハリウッド不朽の名作がロマンスが放映されていましたので久しぶりに観ました。
一日限りの切ないロマンス、お嬢様方はご存じないと思いますが藤堂の青春時代の思い出に残る素晴らしい名作で、アカデミー賞にも輝いた作品です。
オードリー・ヘップバーンの名声を高めその美しさ新鮮さは今でも昨日のように思い出されます。
愛、誠意、心切ない恋、何度見ても感激し泪が出ます。
ストーリーは新聞記者ジョーがアメリカニュース社のローマ特派員、親善訪問中のアン王女の会見を控えた前の晩ベンチで寝ている娘と出逢う。やむなくアパートに泊めたものの、翌朝新聞を見てびっくり、彼女こそアン王女で大使館を抜け出したらしく、さっそくカメラマンのアーヴィンを呼び寄せ特ダネをものにしようとするが......。
ジョーはグレゴリー・ペック(宝塚では早霧せいな、アン王女は咲妃みゆ)で真実の愛に目覚めるラスト近くの記者会見の場面は凛としたアン王女への万感の想いを胸に秘めるジョー、思わず胸が熱くなり、幸せな気分にさせてくれます。
お嬢様方もこの物語を是非ご覧ください。きっときっとあぁ良かったと思われます。
日本の舞台で初めて上演されたのは東宝ミュウージカルでアン王女を大地真央、ジョーが山口祐一郎で、大地がヘップバーンそっくりに演じたのが印象的でした。
本日はこれで失礼いたします。
藤堂でした。
Filed under: 藤堂 — 21:00

怠惰スーツに興味を持つ

寒さが、笑えないほどになってまいりました、桐島でございます。

お嬢様は寒さ対策などは万全でございますか?私は万全でございます…とは行かず実はいつも失敗続きだったり致します。

最初にしたのはランニングを朝にする事により体の代謝あげて乗り切ってしまおうと言うものでした、割と効果はあったのですが、妖怪阿斗伍分の登場により布団、おこたから抜け出せず最近ではあまりしなくなりました。

次にしたのは朝風呂でございます、朝に30分ほど湯船に浸かってホカホカバリアを纏い乗り切ると言うものでございます、これもすごく効果はあったのですが、温度調節を間違ってお風呂で盛大にノックダウンしたり、そもそもおこたから出れないでちょっとやめようとなりました。

あとは父にもらった恐ろしく度数の高い中国酒を飲んであったまろうというロシアン的な方法も取ったのですが、時間を10時間進めるという時魔法が暴走したため禁術に致しました。



とまぁ中々うまく行っておりません、、、ヒーター、エアコン、おこた、の三種の神器がなんかもう神がかって有能で困ります…いや、でも寒さに負けるのは悔しゅうございます。

これからも何か模索してまいります、お嬢様方も何か良い方法がございましたらひっそりと教えて頂けたら幸いでございます。
Filed under: 桐島 — 21:00

お初にお目にかかります

お初にお目にかかります、平山(ひらやま)と申します。

大旦那様のお許しをいただき、ハロウィンの頃よりフットマンとして当家のティーサロンにて仕えさせていただいております。

まだまだ未熟者ではございますが、何卒よろしくお願いいたします。
お嬢様、お坊ちゃまに会えることを楽しみにしておりますので
お早いご帰宅をお待ちしております。

平山
Filed under: 平山 — 21:00

Loup garou

早晩、冬の気配が色濃くなって参りましたね。
街路樹が色あせないうちに、秋の空気をたくさん吸っておこうと思います。
伊織でございます。

今月のデザートプレート「Loup garou ルーガルー」の物語をご紹介いたします。



「人の気も知らずに照りつける満月が憎かったから、この爪で切り裂いてやった」

色気のない机をはさんで座る少年は「自分は狼男なのだ」と付け加えながら、そう言った。
とはいえ、僕には彼が本物の化け物かどうかなんて分かりようがない。
卓上灯に照らされる彼の顔は年相応な少年のそれであり、するどい牙もなければ獣のように毛深いということもない。
こうして彼を観察している間も少年はくちびるを尖らせたまま、差し出されたチョコレートを口に詰めこみ続けている。
その表情も仕草も、せいぜい僕より2つ3つ年下かなという推測ができるだけで、彼が狼男だと言われたって、うなずけるほどの理由はどこにも見当たらない。
僕はほおづえをついて、大きくため息をはいた。
仮にこの少年が本当に狼男だったとして、変身できない狼男なんて誰が信じてくれるだろうか?
肝心の月は壊れてしまったのだ。
もし彼がウソをついていたとしても、『実録! これが本当の狼少年』……なんて調書に書けるはずもない。
こりゃ厄介な事件を押しつけられたものだ。
第一、彼の何の罪を問われるのだろう?
月を壊したことだろうか、それとも狼男に生まれたことなのだろうか。それすらもよく分からない。
それでも昨夜から月がまっぷたつになって光を無くしたことと、彼が無類の甘党だということだけは疑いようがなかった。
僕はチョコレートで口元をべとべとにする少年を眺めながら調書の表紙を閉じ、またひとつため息をこぼした。
Filed under: 伊織 — 21:00