時間は作るものか、削るものか

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

月の頭には執事歌劇団の公演もあり、その間ティーサロンを空けておりましたが無事に屋敷に戻りましたことご報告とともにお礼申し上げます。



ところで、お話は変わりますが最近1日が24時間しかないことにもどかしさを覚えております。

1年間の中で何度か執務に追われ手が回らなくなるタイミングがございます。出来うる限り手元に仕事を残したくないタイプなので、これがなかなかに堪えます。

そんなときによく「あー1日があと5時間延びれば、給仕も稽古も曲作りも溜まった執務も全部出来るのになあ」などと妄想するのです。



…はい、その通りでございます。
そんなことを考えている間に手を動かせば良いのですよね。

「時間を作る」と言いますが厳密には「余計な時間を削る」ことの方が効率的なのかもしれません。


ですが、やっぱり余計に思えるような時間の中にこそ大切なことがあるように感じてしまい、1日の時間が5時間延びる妄想を辞められないのです。


隈川
Filed under: 隈川 — 17:00

使用人の幸せ

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

私事ながら、先日伊織から本を借りました。

かつて英国に実在した使用人たちの体験談や歴史、当時の様子などを記した資料です。


自身の命を投げ出し主人の一家を守ろうとした執事の話。

女主人に憧れを抱き、舞踏会に忍び込んだフットマンの話。

おとぎ話の世界の住人に憧れた舞台役者が、屋敷の門を叩き使用人として生きる話。

どの話もとても興味深く、先達のエピソードは大変勉強になりました。

遠い昔の海の向こうの使用人たちの語る言葉に共感を覚え、憧れ、自身の未熟さを恥じつつも、使用人として今生きていることを誇らしく感じる。不思議な感覚を味合わせてくれるとても素晴らしい本でした。



本の一文に「使用人は腕を磨くあまり、自分の技術に誇りを持ちすぎることがある。使用人(サーヴァント)とは常に誰かの為にサービスを行う者であることを忘れてはならない」と書かれておりました言葉は特に印象的でした。

紅茶の腕も給仕も舞台上でのパフォーマンスも、技術を磨くことは手段でしかなく、お嬢様にご満足いただくことこそが目的であることを常に忘れてはいけませんよね。

これからもお嬢様のお役に立てるよう、精進いたします。


隈川
Filed under: 隈川 — 17:00

獅子舞ヤヌス

今年も宜しくお願い致します、お嬢様。隈川でございます

あっという間に2019年。
2000年問題が話題になったのがもう20年近く前だそうです。
時の流れの早さを感じます。

唐突ですが、私生まれてこの方お正月に生で獅子舞を見たことがございません。

獅子舞ってなんだか可愛くて好きです。口がカポカポ、不思議な生き物、獅子舞。
あ、ですが、あくまでも獅子舞は舞の名前ですので厳密には獅子でしょうか。

私もあの獅子みたいに口をカポカポしながら歩いていたら、どなたか食べ物をくれたりしませんかね。


食べ物といえば、今月は個人的にヤヌスがオススメです。

ヤヌスは一月を司る神様のお名前です。双面の神であるヤヌスは入口と出口、内面と外面を見つめることができ、サラダとスープ、キッシュなど二つ以上の顔を持つことからお品の名前として使われたのだそうです。

二つの顔で獅子舞をしたら、より縁起が良いでしょうか。

兎にも角にもお嬢様の今年1年間が幸福に満ちますように。


隈川







Filed under: 隈川 — 10:50

トナカイの角はね

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

冬を迎え、寒さも厳しくなってまいりました今日この頃。

お嬢様、防寒具や冬用のお召し物はご用意なさいましたか。お体を冷やしませんようお気をつけ下さいませ。



冬といえばもうじきクリスマスがやってきますね。


幼少の頃のクリスマスの時期に「となかいさんのつのはなんのためにはえてるの??」と母親に尋ねたことがありました。

「トナカイさんの角はね、サンタさんが服をかけておくときに使うの」と答えた母を信じ、トナカイの角をコート掛けだと思っていた頃が私にもございました。

本当は雄同士で争うときなどに使われるそうです、角。


でも、もし私にも角が生えていて、お嬢様のお召し物をかけられたら便利…かも。


どうか良きクリスマスを。


隈川
Filed under: 隈川 — 13:30

集中力の著しい欠如

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

世の中にはモノの見方一つでいとも容易く好転する状況や、技術における気付き「コツ」というものが少なからず存在します。

かく言う私も、物事に取り組むときにはまず「コツ」探しから始めるという習慣がございます。

それも感覚論ではなく、知識としてコツを収集するのが好きなのです。


そうして頭で考えコツを探し、自身の悪い癖などを発見したときには「はぇ〜目から鱗だなぁ」などと申し…


…いや、あれ??

なんで、目から鱗が??




あ、ああ!
お話の途中に失礼しました。
つい気になってしまいまして。

考えてみると不思議ではありませんか。だって《目》から《鱗》でございますよ。

確かに、曇った眼が晴れるイメージにはぴったりな言葉です。

ですが、そもそも普通に都会で生活しておりましたら目に鱗が入る機会などないでしょう。それも両目。


何より、痛いでしょう。
黒目に鱗がくっついていたら。


よし、気になるので語源を調べてみましょう。



ふむふむ。
なになに、元はキリストの奇跡によって盲目の男の目が回復した際に、目から鱗のようなものが…



へぇ…

…キリストは七つのパンと少しの魚を増やし四千人の人々に食べさせた。
へぇ〜、すごいなぁ。食べ物を増やせるなんて、無敵じゃありませんか。




あれ?
何を調べていたんでしたっけ。

それにしてもお腹が空いてきましたね。秋ですし、焼き魚でも頂きましょう。私も少しの魚を沢山に増やせたらいいのですが。

お嬢様、食欲の秋をご満喫くださいませ。


隈川
Filed under: 隈川 — 10:30

継続は力なり

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

今年も気がつくとあっという間に10月。私と水瀬が屋敷に仕えて、5年の月日が経ちました。

初心忘れずべからず、でございます。
今後も精進したく存じます。



そういえば、今年は秋花粉にあまり悩まされておりません。

花粉に備え、体質改善を目指して漢方薬を飲んでいるのですが、これがなかなか効いているようです。

それとも毎日飲んでいるミーシュカに含まれるルイボスの抗アレルギー作用が効いているのでしょうか。

どちらにせよ良い感じでございます。

ハーブティーも漢方も、医食同源を基とする東洋医学による体質改善は継続することが大切ですからね。



それにしても、飲んだり食べたりは簡単に続くのに体を動かすこととなると途端に続かないのはいったい何故なのでしょうか。

前世で何かの呪いにでもかかったのでしょうか。
Filed under: 隈川 — 14:30

ご報告とご挨拶

ご機嫌麗しゅうございます、隈川でございます。

お嬢様。
私、隈川は本日より正式にファーストフットマンの任を仰せつかりましたことご報告申し上げます。

私は他者にも自分自身にも甘い人間であることを自覚しております。
教育係の役割を持つファーストフットマンという役職を全うする為には、後輩たちに見られて恥じることのないよう、これまで以上に責任を持った考え方が必要でございます。


しかしながら、根幹にある『お仕えする主人の役に立ちたい』という気持ちはこれまでと変わることございません。むしろ、より一層深まっているようにも存じます。

お嬢様の傍で、先輩方の伝統を踏襲しつつ自分がファーストフットマンである意味を見つけていけたらばと存じます。

精進致します故、これからもどうぞ宜しくお願い致します、お嬢様。


隈川
Filed under: 隈川 — 13:00

身の程を弁える

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

身の程を弁える、という言葉がございます。

なんだか一種の諦観のような、ネガティブな響きに聞こえるかもしれませんが、私の個人的に好きな言葉の一つです。

これは決して従僕である自分を卑下して申しているわけではなく、純粋に大切なことだと思うのです。

自分自身の能力や価値を分析するということは、多かれ少なかれ誰もがしていることではないかと存じます。

大切なのは現状を傲るのでも、嘆くのでもなく、向き合うこと。



私にしかできないことがなくとも、その時々に私ができることを見つけたいと思います。


隈川
Filed under: 隈川 — 16:00

夏休みはやっぱり短い

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

雨季も早々に過ぎ去り、暑い日が続きます今日この頃、いかがお過ごしでしょうか、お嬢様。

これからの時期は毎年熱中症などが流行しますゆえ、どうか充分な水分補給を心がけてくださいませ。
(more...)
Filed under: 隈川 — 07:00

魔法のランプ

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

突然ですが、お嬢様は魔法のランプをご存知でしょうか。
千夜一夜物語のアラジンと魔法のランプのお話などにも登場する、お願い事を叶えてくれる有名な道具でございます。(厳密にはアラジンと魔法のランプはアラビアンナイトとは関係ないそうですが)

この「魔法のランプを知っているか」という質問を投げかけたとき、だいたいの方は「知っている」と答えるでしょう。


しかしながら、私、その魔法のランプについて昔から気になっていることがあるのです。

…あの形、どこに火を灯すのでしょうか。

…そもそも、あれは照明器具のランプと同義のランプなのでしょうか。

むしろ、カレールーを入れるグレービーボートの方が形状として近いのではないでしょうか。

もやもやもやもや。
気になって仕方がございません。

…調べてみましょう。







…え!?ヘェ〜…

…インドではカレーは料理名じゃあないんだ。ヘぇ〜。
なるほど、なるほど、もともと「ご飯にかけるもの」という意味のカリが英語で訛ってカレーに転じて料理名に、なった、と。



いやはや、勉強になりました。
やはり知識欲を満たすのは楽しいですね。


お嬢様、明日のご夕食は本場のスパイスを程よく調合したカレーなどいかがでしょう。私、張り切ってチャイを淹れますね!

あれ。
何か忘れているような。
…きっと気のせいですね。


隈川


追記:魔法のランプの形状は昔のオイルランプの仲間で、細まった口の部分から中のオイルに灯芯を浸して火を点けるそうです。やはり照明器具でございました。
Filed under: 隈川 — 11:00