集中力の著しい欠如

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

世の中にはモノの見方一つでいとも容易く好転する状況や、技術における気付き「コツ」というものが少なからず存在します。

かく言う私も、物事に取り組むときにはまず「コツ」探しから始めるという習慣がございます。

それも感覚論ではなく、知識としてコツを収集するのが好きなのです。


そうして頭で考えコツを探し、自身の悪い癖などを発見したときには「はぇ〜目から鱗だなぁ」などと申し…


…いや、あれ??

なんで、目から鱗が??




あ、ああ!
お話の途中に失礼しました。
つい気になってしまいまして。

考えてみると不思議ではありませんか。だって《目》から《鱗》でございますよ。

確かに、曇った眼が晴れるイメージにはぴったりな言葉です。

ですが、そもそも普通に都会で生活しておりましたら目に鱗が入る機会などないでしょう。それも両目。


何より、痛いでしょう。
黒目に鱗がくっついていたら。


よし、気になるので語源を調べてみましょう。



ふむふむ。
なになに、元はキリストの奇跡によって盲目の男の目が回復した際に、目から鱗のようなものが…



へぇ…

…キリストは七つのパンと少しの魚を増やし四千人の人々に食べさせた。
へぇ〜、すごいなぁ。食べ物を増やせるなんて、無敵じゃありませんか。




あれ?
何を調べていたんでしたっけ。

それにしてもお腹が空いてきましたね。秋ですし、焼き魚でも頂きましょう。私も少しの魚を沢山に増やせたらいいのですが。

お嬢様、食欲の秋をご満喫くださいませ。


隈川
Filed under: 隈川 — 10:30

継続は力なり

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

今年も気がつくとあっという間に10月。私と水瀬が屋敷に仕えて、5年の月日が経ちました。

初心忘れずべからず、でございます。
今後も精進したく存じます。



そういえば、今年は秋花粉にあまり悩まされておりません。

花粉に備え、体質改善を目指して漢方薬を飲んでいるのですが、これがなかなか効いているようです。

それとも毎日飲んでいるミーシュカに含まれるルイボスの抗アレルギー作用が効いているのでしょうか。

どちらにせよ良い感じでございます。

ハーブティーも漢方も、医食同源を基とする東洋医学による体質改善は継続することが大切ですからね。



それにしても、飲んだり食べたりは簡単に続くのに体を動かすこととなると途端に続かないのはいったい何故なのでしょうか。

前世で何かの呪いにでもかかったのでしょうか。
Filed under: 隈川 — 14:30

ご報告とご挨拶

ご機嫌麗しゅうございます、隈川でございます。

お嬢様。
私、隈川は本日より正式にファーストフットマンの任を仰せつかりましたことご報告申し上げます。

私は他者にも自分自身にも甘い人間であることを自覚しております。
教育係の役割を持つファーストフットマンという役職を全うする為には、後輩たちに見られて恥じることのないよう、これまで以上に責任を持った考え方が必要でございます。


しかしながら、根幹にある『お仕えする主人の役に立ちたい』という気持ちはこれまでと変わることございません。むしろ、より一層深まっているようにも存じます。

お嬢様の傍で、先輩方の伝統を踏襲しつつ自分がファーストフットマンである意味を見つけていけたらばと存じます。

精進致します故、これからもどうぞ宜しくお願い致します、お嬢様。


隈川
Filed under: 隈川 — 13:00

身の程を弁える

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

身の程を弁える、という言葉がございます。

なんだか一種の諦観のような、ネガティブな響きに聞こえるかもしれませんが、私の個人的に好きな言葉の一つです。

これは決して従僕である自分を卑下して申しているわけではなく、純粋に大切なことだと思うのです。

自分自身の能力や価値を分析するということは、多かれ少なかれ誰もがしていることではないかと存じます。

大切なのは現状を傲るのでも、嘆くのでもなく、向き合うこと。



私にしかできないことがなくとも、その時々に私ができることを見つけたいと思います。


隈川
Filed under: 隈川 — 16:00

夏休みはやっぱり短い

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

雨季も早々に過ぎ去り、暑い日が続きます今日この頃、いかがお過ごしでしょうか、お嬢様。

これからの時期は毎年熱中症などが流行しますゆえ、どうか充分な水分補給を心がけてくださいませ。
(more...)
Filed under: 隈川 — 07:00

魔法のランプ

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

突然ですが、お嬢様は魔法のランプをご存知でしょうか。
千夜一夜物語のアラジンと魔法のランプのお話などにも登場する、お願い事を叶えてくれる有名な道具でございます。(厳密にはアラジンと魔法のランプはアラビアンナイトとは関係ないそうですが)

この「魔法のランプを知っているか」という質問を投げかけたとき、だいたいの方は「知っている」と答えるでしょう。


しかしながら、私、その魔法のランプについて昔から気になっていることがあるのです。

…あの形、どこに火を灯すのでしょうか。

…そもそも、あれは照明器具のランプと同義のランプなのでしょうか。

むしろ、カレールーを入れるグレービーボートの方が形状として近いのではないでしょうか。

もやもやもやもや。
気になって仕方がございません。

…調べてみましょう。







…え!?ヘェ〜…

…インドではカレーは料理名じゃあないんだ。ヘぇ〜。
なるほど、なるほど、もともと「ご飯にかけるもの」という意味のカリが英語で訛ってカレーに転じて料理名に、なった、と。



いやはや、勉強になりました。
やはり知識欲を満たすのは楽しいですね。


お嬢様、明日のご夕食は本場のスパイスを程よく調合したカレーなどいかがでしょう。私、張り切ってチャイを淹れますね!

あれ。
何か忘れているような。
…きっと気のせいですね。


隈川


追記:魔法のランプの形状は昔のオイルランプの仲間で、細まった口の部分から中のオイルに灯芯を浸して火を点けるそうです。やはり照明器具でございました。
Filed under: 隈川 — 11:00

笑う門には福来る

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

辛い杉花粉の季節も過ぎ去り、風には初夏の香りが混じり始めたこの季節、お嬢様は如何お過ごしでしょうか。

この少し複雑な季節、お召し物選びに手間取ったりすることもあるかもしれません。暖かくなったとはいえ、油断はなさらず。念の為、羽織物の一枚はお持ち歩きくださいませ、お嬢様。



そういえば、最近、佐々木と才木と浪川が話しているのをこっそり近くで眺めるのが私の細やかな楽しみでございます。

いつもわちゃわちゃと楽しそうで、なんだかこちらまで元気になります。

3人とも個性的ではありますが、とても頼りになる使用人仲間たちです。彼らの笑顔は見習わなくてはなりませんね。


特に佐々木は私が紅茶係のときに甘いアイスティーを淹れると満面の笑みで美味しそうに飲んでくれるので、淹れ応えがございます。
やっぱり表情って大切ですね。


お疲れが溜まってしまったときに、私もお嬢様の笑顔を引き出せるような使用人でいられますように。


隈川
Filed under: 隈川 — 15:20

桜の下には

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

テキサスのヒューストンへとお勤めに参りまして、帰国までの一週間。
その一週間で桜色の花びらは見る影もなく新緑に染まっておりました。

昔から桜の木の下には〜…なんていうお話がございますが、そうでなくても私は桜の下には近づけません。

もうじき、私の天敵たちがうねうねと陽気なダンスを踊り出す頃でしょう。


うーー考えただけで鳥肌が。


お嬢様もこの時期は木陰での読書より快適な室内のハンモックにしましょう!そうしましょう!ね!


隈川
Filed under: 隈川 — 12:00

ハルノオトズレ

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈が…あ。

…失礼いたしました。
ご機嫌麗しゅうございます、姫様。
隈川でございます。

先月はティーサロンにて自身の考案した紅茶のババロアを用意する機会を賜りましたこと、改めてお礼申し上げます。誠にありがとうございました。
お気に召して頂けていたら幸いです。

気がつくと春の気候も近づき、次第に日差しも暖かくなりました。

この頃になりますと、ファーストフットマン水瀬とともに何かしら特別な物をご用意するのが毎年の恒例になりつつございます。

今年は久々のエクストラティーをティーサロンにて振る舞う予定です。

春の訪れとともに、テンポの異なる二つの音が重なって不思議と心地良いズレが生まれる。
そんなイメージで命名致しました
「ハルノオトズレ」

同期の使用人2人による3月3日限定の特別な紅茶、心ゆくまでご堪能下さいませ、姫様。

当日はパティシエ特製のひなまつりパフェもご用意するようです。個人的にはこちらも大変楽しみでございます。


隈川
Filed under: 隈川 — 13:30

揚げニンニクはシュトロイゼルではありません

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

私は今、給仕や執務を終えた環、百合野、伊織と一緒に、夜の外食に来ております。

つまるところ、お夜食会でございます。


環「この時間の食事は体に良くありません、ですが」

百合野「それでも、たまに食べたくなってしまうんですよね」

二人の言葉に深く頷きながら、ふとテーブルに並ぶ調味料に目が行きます。

隈川「…シュトロイゼルみたいなのがある」

伊織「それはフライドガーリックだよ」

諭すように穏やかな口調で教えてくれました。

意味があるような、ないような会話。
お夜食時にはこれくらいが丁度いいのです。

お嬢様がお休みになられた後の、使用人だけでのささやかな贅沢です。

明日も朝は早いのですが、話題も尽きないので、もう少しだけ。


隈川
Filed under: 隈川 — 23:00