日誌

ご機嫌麗しゅうございます。
久保でございます。

秋の運動場というのは、不思議な場所でございますね。
誰もいないはずなのに風が吹くたびに、どこか遠くで笑い声が聞こえるような気がいたします。
落ち葉がサラサラと音を立て、白いラインの上を転がっていく…
まるで、過ぎ去った季節たちが、もう一度走り抜けているようでございます。

けれど、よく見ておりますと落ち葉というのはただ散っているわけではございません。
風に運ばれながら、運動場のあちこちで小さな模様を描いていくのです。
それはまるで、人の記憶のようでございます。
形も色も違う思い出が時間の風に押され、少しずつ寄り添いながら、模様をつくっていく。

思い出とは、積もる落ち葉のようなものかもしれませんね。
時には踏みしめてしまいたくなることもございますますが、ふと足をとめて見つめると、そこに確かに自分の足跡が残っている。
あの日の息づかいや、かすかな声の余韻までもが、まだ風の中に漂っている気がいたします。
だから私は、運動場を掃くときも、すべてを片づけようとはいたしません。
少しだけ残しておくのです。
風が吹けば舞い上がり、陽が当たればきらりと光るそんな一枚の記憶を。

それはまるで、心の奥に残した小さな光のようなもの。
過ぎ去った時間を思い出すたび、静かに温もりをくれるのです。

落ち葉も記憶も、消してしまうには惜しいもの。
それらが重なり合って、今日の自分を形づくっていくと存じます。
お嬢様、私は決して落ち葉を片付けるのが面倒になったわけではございません。

そうです素敵な記憶を残しておきたいのです!

ですから、これから午後の給仕に備えてお昼寝をさせていただ、、、。

い、今一度お掃除に行ってまいります。

読書の秋(?)

お嬢様ご機嫌麗しゅうございます。綾瀬にございます。

「秋と言えば何」と申しますと様々な答えがあるかと存じます。食材の場合もあれば何々の秋と言った言葉もございますね。私は運動とお答えしたいところでございましたが根っからの出不精にございますれば、「読書の秋」を過ごしたいと考えました。
私の読書の原点は映画の原作小説を読み始めたところからでございまして、今年は話題となった映画も多くございましたからとても楽しゅうございます。そろそろ寒くなって参りましたが温かい紅茶と共に読書をなさると言うのも素敵な時間かと存じます。

ただ一点大きな誤算がございました。今年話題の映画の中にホラー映画がございまして、街中の広告などで目に入っておりました故にふと思い立ち手にとってみたのでございます。あまり造詣の深くない分野でございますからワクワクしながや読み進めますと、なかなかどうしてゾワッと背筋が寒くなって参ります。小説ならではの面白さを確かに感じつつ「絶対この季節ではない」と凍えながら強く思った次第でございます。

まぁ捉えようによっては夏と秋の風物詩を一挙に味わっているのでお得と言う事も出来るのかも知れません。なんなら紅茶には「チェーホフ」でも淹れましょうか。
おそらくまだ戸棚にあったはずでございますが………

では大捜索に参りますので本日はこの辺りで。
ご帰宅をお待ちしております。

『山岳部』2

前回の日誌の続きでございます。

御来光を見るために深夜4時に出発いたします。
20時に消灯するため三人で就寝するのですが、左を見ると目の前に的場の足がある程スペースがなかったため、わたくしはほぼ寝られませんでした。
それもあるのか、頭痛と若干の体調の悪さが襲ってきます。

深夜の登頂のため、
本当に気をつけて登らなくてはならないのですが、
宿舎から出てから頂上までの登山は

雨で目の前が霧になっておりまして、

視界が悪い、
雨で足場が悪い、
気圧での空気の薄さ、
寒さによる身体の動かなさ、
突風での吹き飛ばしと
それらを疲労した状態で立ち向かわなければいけない山の怖さをひしひしと感じました。

一度突風で後ろに飛ばされそうになった時には
これは本当に気をつけなければ
お屋敷に帰れなくなると
身を引き締めて登りました。

頂上に着いた時は少し放心状態でした。御来光は霧でほとんど見えませんでした。
となればせめて剣ヶ峰には何としても行きたい。ここからは約20分程。ほとんど気合だけで登りました。

剣ヶ峰で写真を撮る時はあまりに嬉しくて拳を突き上げて写真を撮ってしまいました。

もしかしたら何処かでその写真をお嬢様にお見せ出来るかもしれませんね。
わたくしにとっての良い思い出がまた一つうまれました。

無事目的が達成出来たのは
能見、的場のおかげでございます。彼等がいたからこそ自身を鼓舞して登ることが出来ました。
本当にありがとうございました。

帰りの馬車では

『次はどの山登りましょうか?』

という話をしながらお屋敷へ向かっておりました。

これはもはや

『山岳部』

だなと感じたのでした。

 

10月7日、そんな思い出を胸に

能見、影山でご用意したエクストラティー『富士山』でございます。

また何かしらご一緒に思い出を共有させていただけましたら嬉しゅうございます。

ノー・スイーツ・ノー・ライフ

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様、お坊ちゃま。
藤波でございます。
ようやく秋が来たと思いきや、矢の如く過ぎ去るように寒さが冬へと一直線なこの頃、いかがお過ごしでございますか?
私は相も変わらず、食欲の秋を理由にスイーツを堪能する日々でございます。

 

 

 

 

 

 

先日は火野、小瀧と共に私の自室で和梨のレアチーズケーキを作りました。

見た目もすごく綺麗にでき、お味も大変美味しゅうございました!
(私は手順やコツを説明していただけでケーキはほぼ火野がお作りし、小瀧に美味しい紅茶を淹れていただいたのはここだけの話でございます…招いた立場上おもてなしをする側なのに、おもてなしされている…?)

さて、来月から私が考案させていただいた紅茶「Lu−miel(ルミエル)」がティーサロン、ギフトショップに登場いたします。
何気ない日常を、美味しいお茶菓子や紅茶を通して素敵な一日だったと思っていただけるように、暖かさと優しさを込めた一杯にさせていただきました。
ぜひ、お試しいただければ幸いでございます。

また大変光栄なことに、11月10日(月)にエクストラティーの開催も決定いたしました。
ルミエルの可能性をより拡げるために、茶葉を使用した素敵なお品をお披露目させていただければと存じます。
ご都合がよろしければ、ぜひお試し下さいませ。

藤波

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。

中島でございます。

 

10月に入り、朝夕はようやく過ごしやすくなってまいりました。お嬢様はお変わりなくお過ごしでしょうか。

涼しくなることは嬉しいことでございますが寒暖差が激しい時節柄、くれぐれもご自愛くださいませ。

そして先日は、荒木田と共にお作りしましたカクテルをお召し上がりいただき、誠にありがとうございました。

中島にとって初めてのカクテルデーで至らないところが沢山ございましたが、少しでもお嬢様に楽しんでいただけましたら幸いでございます。

 

カクテル作りにおきまして右も左も分からない中島に熱心に協力していただきました

相方、荒木田には感謝の気持ちしかございません。

普段はユーモア溢れる使用人の彼ですが

どうすればお嬢様に喜んでいただけるのか

真剣に催し事に向き合う姿勢には後輩の身としてとても勉強になる時間でございました。

 

改めまして限りある時間の中、我々の催しにお戻りいただきありがとうございました。

 

これからも精進して参りますので

今後ともよろしくお願いいたします。

 

では、来月もお嬢様のお戻りを心よりお待ちしております。

中島

ミルクティー

お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌いかがで御座いましょう、金澤でございます。

秋寒のこの頃、お使いに出た折り街の自動販売機を見るとだいぶ「あたたか~い」の部分も増えてまいりました。季節は駆け足で冬へと進んでおります。

自室にて久しぶりにロイヤルミルクティーを作りました。
ふだん紅茶はストレートで飲む事が多いのですが、執務の合間、脳が疲れた時などミルクティーを甘めにしていただきます。
やさしく体に沁みわたりとても癒されます。

思えば一昔前は本当によくミルクティーを作りました。ミルクティーの研究に没頭しておりました。試飲でミルクティーをあまりに飲みすぎて、しまいに嫌いになりかけたのはここだけの話‥

お屋敷には伝統的なロイヤルミルクティーのレシピがございます。
紅茶の技に秀でた使用人に受け継がれ守られております。
過去にはそのレシピをベースにアレンジしたエクストラティーもございます。

思い出に取っておいた私の関わったエクストラティーのカードを引き出しから取り出し見ております。

いくつかあります
ミルクティー系の物を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペア使用人ヒント画像、特徴ありますね!直ぐおわかりでしょう
ロイヤルミルクッピーは名前で影山の代表作だと直ぐわかりますね、スイーツにもなった名作でございます!

お嬢様がふだんお召し上がりになられるお屋敷の紅茶の中にはミルクに合う紅茶が沢山ございます。色々お試しになられるのもまた楽しゅうございます。

何となくなのですが「ミルクティー」ってとても優しい響きだと思いませんか?

『 世界で一番愛しい貴女へ 』♪

秋といえば③

ご機嫌麗しゅうございます。
山岡でございます。

「秋といえば」をテーマに日誌をしたためております。
第三弾でございます。
調べて出て参りました単語はこちら。

食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋
紅葉、金木犀、コスモス、
秋刀魚、栗、さつまいも、
お月見、運動会

今回は食べ物3つに触れていきましょう。
ふぁいっ!(鐘のなる音)
(これが始めやすいです)

8.秋刀魚
サンマ。美味しゅうございますね。
海産物で嫌いなものはひとつもないので
秋刀魚も例に漏れず大変好みでございます。
開いて、骨を取り、余す事なく食すことの手早さと綺麗さにはかなりの自信があります。
内臓系のほろ苦い箇所も食します。ああいった味も好んでおります。
背開き腹開きには拘りはありません。どちらでも綺麗に開きます。
ただここまでしたためた上でなのですが、
私焼き魚は鯖以外は米のおかずにならないと思っておりまして、
秋刀魚を食した後に普通に他のおかずを求め、
そのおかずでお米を一食たべてしまうので、
コストパフォーマンスが非常に悪いのです。
なので親元を離れてからはもうほとんど食べなくなりましたね。。
旬の時期が来て、年に一回食べればいい方、
食べない年の方が増えてきた気がいたします。
今度シェフに美味しく調理したものを使用人寮の食卓に並べてもらえるようにお願いしてみます。

9.栗
美味しゅうございますね。
今年の重陽の節句に因んだマロンパフェは、
和栗と西洋マロンがどちらも使われたものだったそうですが、あまり産地の違いによる味わいの違いは意識した事がございませんでした。
お召し上がり下さいましたお嬢様はいかがでしたでしょうか。
モンブランの甘みは、一年に一回欲しくなるかどうかぐらい私にとっては濃厚な甘みなので、予測すると今年の秋は食べない気がいたします。

10.さつまいも
嫌いではないですが、実際手に取る機会はいかがでございましょう。
時代の進歩により、庶民に紛れ込んで量販店に行けばいつでも焼き芋が食べられる時代になりまし、ん?お待ち下さい。昔は昔で「いーしや〜きいも〜」がございましたね。割と常に身近な存在だったのかもしれません。
高貴なご身分のお嬢様にとっては今も昔もそういうものに対しお手を伸ばされるような事はよっぽど身分を隠してお屋敷を抜け出さない限りは叶わなかったかとは存じますけれども、もしあられるならば大旦那様には内緒にしておきますね。
そもそもそんな事が必要ないくらいティーサロンでのお食事もパティシエが季節の素材を用いてお作りしております。

やはり食べ物や食材の話になりますと
ティーサロンでの話に直結いたしますね。
早くお嬢様方にお仕えしたくなりました。
次で秋といえばシリーズも最後になるかと存じます。
お暇つぶしによければお楽しみ下さいませ。