ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。
葉山でございます。
晴れの日は陽を受けて輝き、雨の日には雫を抱いてなお美しい。
紫陽花は綺麗です。
不思議なことに紫陽花の色は土によって変わるそうです。
酸性の土では青く、アルカリ性の土では赤みを帯びるのだとか。
同じ庭に咲いていても様々な色を織りなし見せてくれる。
まるで天の機嫌や大地の記憶を映しているかのように。
同じ花でありながら、育つ場所によって姿を変える。不思議でもあり、面白くもあり、興味深い。
だからこそ他の花にはない魅力を感じずにはいられないのでしょう。
紫陽花の魅力はほかにも、私たちが花びらと思っている部分は実は「萼(がく 花びらの最も外側にある葉のような部分)」であり、
本当の花は中央に小さく可愛らしく咲いております。
華やかな装いの奥にひっそりと咲いている、その慎ましさもまた紫陽花の魅力でございましょう。
雨の日にこそ美しさを深め、憂鬱と思われがちな季節に彩を与え静かに心を慰めてくれる。
紫陽花はそんな花でございます。
まもなく訪れるであろう、今年も厳しい暑き日々が予想される次の季節を前に
紫陽花は優しい色合いと奥ゆかしい佇まいで少しばかりの安らぎと癒しを届けてくれることでしょう。


