日誌

お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様

明けましておめでとうございます。

こうして新しい年の始まりにも変わらずお仕えできることを使用人としてこれ以上の喜びはございません。

年が改まると、時間は一度まっさらになるようでいて、実は昨日の続きでもあります。

暦は新しくなりますが、紅茶の湯気の立ち方や、お嬢様、お坊ちゃま、奥様、旦那様の笑顔は、昨日と大きくは変わりません。

けれど、その「変わらなさ」を守ることこそが
私どもの務めなのだと、年の初めにあらためて思います。

仕えるということは前に立つことではなく、そっと後ろに控えること。

目立たず、気配を消しすぎず、必要なときにだけ、自然にそこにいる。
本を読むと難しく書いてありますが、要するに「余計なことはせず、やるべきことはきちんとやる」という話なのかもしれません。

もっとも、きちんとやろうとするほど、うっかりするのも私でございます、、、

新年早々、自分の未熟さに苦笑いする場面もございますが

それもまた一年分の学びの種として、大切にしまっておきます。

本年も変わらぬ敬意と感謝を胸に、日々を丁寧に重ねてまいります。

どうぞこの一年が、皆様にとって穏やかで実り多きものとなりますように。
そのお側で、静かにお仕えできれば幸いです。