第二十五回ピュアティーの魅力

厳しさを増す寒さと差し迫る年末。
何かと忙しくなる時期ではございますが、楽しみも多いこの時期、いかがお過ごしでしょうかお嬢様、お坊ちゃま。
紅茶係の白川でございます。

今回は趣向を変えましてピュアティーの魅力をご紹介。

それでは参りましょう。

 

それはどの様な紅茶でございますか?

??「それはパワー&シャープネスでございます。」

パワー&シャープネス!?!?!?

なんとも紅茶を表す表現としては大胆な!
そんなパワー&シャープネスの正体は世界三大紅茶の一つにも数え上げられますウヴァ茶の〝リオン〟の魅力をこの方がご紹介。

執事歌劇団メンバー兼脚本家兼お屋敷ではセカンドスチュワード、ティーサロンではティーインストラクターの資格を持ちフットマンも務めます、わたくしの日誌最多出場、伊織とリオンの魅力に迫ります。

ウヴァ茶、それはスリランカの南東部にそびえ立つ標高の高い山岳地帯の厳しい環境で育った紅茶でございます。
それはハイグロウンティーと呼ばれ高級茶として知られております。
このウヴァ茶をカップに注ぎますと漂うのはスーとしたメントール香を感じ、その後にバラの様な甘い香り。パワーのある香りを楽しみ口に含みますと感じますのはシャープな渋み。

正にパワー&シャープネス!

またウヴァ茶はイギリスにて最もミルクティーに用いられていると言われるほどミルクにも合う紅茶として知られております。

伊織曰く、
「リオンはミルクとの相性も良いので※CTCにしても良かったのですが、ウヴァ茶の本来持つリーフでの香り、味を感じて欲しいのです。
ですので、まずはストレートでお試しいただきたい。」
(※クラッシュテアーカールの略。紅茶を濃く抽出する茶葉の加工法。ミルクティーに用いる茶葉に多い。)

リオンの名前の由来はスリランカの国旗から。
その国旗に描かれているのは百獣の王ライオンとウヴァの持つ力強さを重ねて、
ライオン=フランス語読みのリオンへ。

世界三大紅茶の一つ、スリランカを代表をする紅茶としてふさわしい名前でございますね。

ここでお知らせでございます。

このリオンを用いました伊織プロデュースのオペラケーキ〝ナイトバード〟がギフトショップにてお目見えでございます。
この十二月に伊織がケーキを手掛けるのも恒例になってまいりました。
伊織「古くから伝わる伝統のお菓子を私流にアレンジしてお嬢様にお届けしたいのでございます。」

オペラケーキはフランス・パリのオペラ座の観客席を模したと言われ、何層にも重なるチョコレートとコーヒー
を用いたケーキでございます。伊織流はジョコンドと呼ばれるしっかりしたスポンジにリオンを混ぜ込み、ガナッ
シュにはリオンを濃縮したシロップを使用、それに負けない卵黄のコクを感じるバタークリームをサンドし、金
箔を飾りました正にそれぞれが美味を奏でるオペラなのでございます!
是非、ギフトショップにて手に取っていただけると幸いでございます。

 

はて?伊織さん、ナイトバードの名前の由来は?

伊織「日が出ている間、お嬢様を見守るのはリオン=ライオンならば、夜見守るのはフクロウのごとし私達使用人〝ナイトバード〟でございます。」

 

次回はどの紅茶にいたしましょう?

それでは次回まで、

ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。