やはり映画は劇場で

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

すっかり秋めいてまいりました。このところ、”~の秋”という言葉もよく耳にいたします。お嬢様方におかれましては、いかような秋をお楽しみでございますか?

芸術の秋を気取るわけではございませんが、やはり映画鑑賞には、うってつけの季節でもございます。つい先日のことでございますが、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」という作品を鑑賞してまいりました。
どこか観客を裏切ることを楽しんでいる、悪戯心に富んだクエンティン・タランティーノ監督らしく、ラストの展開などはあっといわせるものがございました。とはいえ、映画そのものや、作品に携わるすべての人々への情がストレートに出た作品でありまして、会話、映像共にさすがのセンス、二時間半以上の上映時間をまるで長く感じさせない、本当に良くできた娯楽作品でございました。最近は、ソフトやネットでの動画も充実しておりまして、足を運ぶのも億劫になりがちではございますが、かように映画愛に満ちた作品は、多くの観客と感動を分かち合える劇場での鑑賞が一番でございますね。暴力的な描写も少々ございまして、そちらが苦手な方にはお勧めいたしかねますが、もし興味を持たれましたら、ぜひともご鑑賞くださいませ。

ちなみに、劇場に貼られていた近日公開のポスターでございますが、「ジョーカー」と「IT/イット」が並んでおりました。こういう意外な楽しみも劇場ならではでございますね。申し上げるまでもなく、邪悪なピエロの両名が揃った今秋の映画館は、実にハロウィーンにふさわしい場所でございます。道化師好きの日比野や伊織は、さぞ喜ぶことでございましょう。

なにかと行事の多い秋の季節でございます。さぞご多忙かと存じますが、お嬢様方も素晴らしい映画体験をお過ごしくださいませ。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。