招福

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

真冬本番の二月が到来しました。
強い北風に負けないよう、くれぐれもご自愛くださいませ。

 

そんな二月初めの恒例行事といえば、もちろん節分。
ついつい豆によって打ち払われる鬼たちの姿を連想しがちでございます。
しかし、たまにはその後に訪れるという、福の神に思いを馳せてみるのも一興ではないでしょうか?

―わが家をば 七福神が取り巻いて 貧乏神の出どころがなし―

福の神にちなんで、こんな狂歌をご紹介いたします。
正確な出典は定かではございませんが、恐らく江戸期の作でございましょうか。
貧しさを皮肉に笑い飛ばす、庶民のしたたかでたくましい心情がうかがえる一首と存じます。

とはいえ、これはあくまで庶民のお話。
当家には鬼や貧乏神を追い払う、使用人たちの明るく陽気な笑い声が絶えたことがございません。
豆まきなどする必要もなく、福の神様御一行は安心してご降臨くださることでしょう。

 

そして、二月中旬の恒例行事といえば、バレンタインデー。
昨今は、恋人同士に限らず、いろいろな間柄でプレゼントを贈り合うようでございますね。
お嬢様方も、この日にはおいしいチョコレートをお召し上がりくださいませ。

 

折角でございますので、七福神御一行様にも、当家自慢のチョコレートをお供えいたしましょうか。
福の神様方は、あまりお口にすることもないかとは存じますが、どうかお気に召していただけますように・・・。