ビアード・チャレンジ

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

グリセリンが世界中で一斉に結晶化したというシンクロニシティのエピソードがごとく、使用人の間で同時発生的に流行り始めた「ビアード・チャレンジ」こと「ヒゲ伸ばし」。
私もご多分に漏れず、始めておりました。

私の場合、まずは自分の顔のヒゲ生息地「ヒゲマップ」を確認することにいたしました。
何しろ生まれて初めてのヒゲ伸ばしです。
ここは伸びる、ここは生えづらい、そういった箇所を確認しないことには、最終的な目標が見えません。
とりあえず二週間ほど放置した結果、来日する時のキアヌ・リーヴスさんのような無精ヒゲスタイルになったので、ここからダンディーなヒゲになるよう整えていきます。
理想とするのはドラマ『BOSS』の時の玉山鉄二さんや竹野内豊さんのような精悍なスタイル。
オフィシャルなヒゲのダンディズムを目指して、頬のヒゲを剃り、口の周りを整え、もみ上げと顎を綺麗に繋げていきます。
最終的には80点くらいの仕上がりになったのではないかと自負しております。
皆様にお見せできないのが残念です。

ヒゲを伸ばしてみて気付いたのは、「毎日剃るのも大変だが、ヒゲを伸ばして整えるのも大変」ということです。
伸びたヒゲを整えるため、とりあえずハサミを使いましたが、本来ならば専用のヒゲトリマーを使った方がキレイに仕上がります。
私は癖っ毛ならぬ癖っヒゲなのか、伸びると先端が丸まり、さながらマジックテープの片面のようにタオルの繊維やホコリがくっついてしまいます。
ハサミだとこのヒゲ先を均一に整えるのが非常に難しいのです。
ただ、このひと月ほどの戯れのために数千円使ってヒゲトリマーを購入するのも何だかなぁということで、今回はヒゲの世界に深入りせずここまで。
また皆様にお目にかかる際は既にヒゲを剃ってしまった後ですが、ひょっとしたらマスクの下にヒゲが生えている使用人がいるかも…と想像すると、マスク姿もまた一興ではないでしょうか。

そうそう、まことしやかに流れている冒頭のグリセリンのエピソード、実はもっともらしい創作、デマだったそうです。
このご時世、皆様もデマには十分にご注意下さいませ。