読書感想文風

若葉萌え風薫る季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

最近、素敵な本に出会いました。

「猫旅リポート」有川 浩著
(本作を原作とした絵本もございます)

ストーリーの設定や主人公の置かれている状況を考えると非常に重いお話なのですが、不思議と心が温まるお話しでございます。

今回は童心に帰り、「読書感想文」風にご紹介いたします。

内容は・・・

とある事情から飼い猫を手放さなければならなくなくなった主人公が、引き取り手を探して銀色のワゴンに乗って旅をします。
それは友人達を通して、主人公の幼少期から現在までを再確認する旅でございました。

不幸な生い立ちを受け入れ常に周囲の人々の事を考えた彼との出会いが、かかわった人々の人生を少しだけ変えてゆきます。
生きる事、死ぬ事、出会う事、別れる事・・・人生の不思議と希望の物語でございます。

読み進めるうちに所々でクスッと笑ったり、また涙が頬を濡らしたりいたします。

そして主人公と同じ境遇だとしたらと考えさせられます。
自身の我儘さや甘え等々を詰り、彼の様に生きられたらと思います。

しかし最後の頁を読み終わった時、私自身の最後の旅が出来れば良いのだと気付かされます。

きっと青春を共に過ごした友人達を訪ねる事になりそうですね。
相棒は猫ではなく・・・ご想像にお任せ致します。

さて、長くなりましたので今回はここまでとさせていただきます。

そして続きは、ティーサロンでお待ちしております。

Dirty Hero

日差しが映える初夏を迎え、新緑が生い茂る季節になりました。
今年のバンジージャンプスポットを探し始めた能見でございます。
お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

ライムグリーンのフルカウルバイクで西湘バイパスを攻めたい。
アメリカンで広大な北海道を走破するのも素敵でございますね。
いやいや、オフ車で木漏れ日の林道を駆け巡るのも捨てがたい。
キャンプ道具を後ろに載せて、フェリーで遠出をしてみたり…。

失礼致しました、お嬢様。私の夢物語に付き合って頂きまして。
この時期になると沢山のツーリング計画が溢れてしまいますね。
遂に今年もあっという間にこのような季節になって参りました。
梅雨が到来するまでのほんの僅かな贅沢なる時間でございます。

お嬢様にとって、バイクとはやはり恐怖の対象なのでしょうか。
確かに道路を私物化する暴走行為や改造マフラーによる騒音等、
モラルのないライダーも残念ながら世の中には沢山存在します。
一部により品位が損なわれることは大変嘆かわしゅうございます。

私にとって、バイクとは現代技術から授りし宝物でございました。
自由への扉を開けてくれる。陸続きであれば何処へだって行ける。
オーディオなんていらない。エンジン音と排気音が最高のBGM。
メットを被るその時は自分に最も素直になれる時間でございます。

さて。こんなに沢山二輪の話をしたのは初めてかも知れませんね。
初夏の陽気と芍薬の香りに誘われつい饒舌になってしまいました。
お散歩や行楽には嬉しい気候です。思う存分お楽しみ下さいませ。
ご用命があれば何時でもご用意致しますよ。豹柄のサイドカーを。

能見