宝塚星組公演「スカーレットピンパーネル」

待ちに待った紅ゆずるの新トップ披露公演です。「スカーレットピンパーネル」は2008年に星組で安蘭けいがパーシーを演じ第16回読売演劇大賞優秀作品賞等数々の賞を受賞した作品で2010年に月組で霧矢大夢がパーシーを演じ、今回は7年振りに再演され紅ゆずる綺崎愛里の新トップコンビが誕生しました。

この作品は紅ゆずるが2008年の初演の時に新人公演でパーシーを演じた記念すべき役でもあります。柚希のもとでも3枚目的なカラーを持っていて面白い子と注目を集めていました。パーシーに対するショーブラウンは今回は礼真琴。柚希、龍、明日海が演じてきた出世作でもあり、礼が少々荷が重い役ですが堂々と演じて大変興味深いショーブラウンでした。

ストーリーは宝塚ファンのお嬢様方はご存知とは思いますが18世紀末のフランス、パリには革命の嵐が吹き荒れ貴族たちが次々と捕らえられ死刑宣告を受ける、そんな中に革命政府の恐怖政治に反感を抱くイギリス貴族パーシヴァル・ブレークニー(パーシー)紅ゆずるは誰にも知られることなく無実の貴族を救い出しフランス国外へ逃がすという大胆な行動を起こしていた。革命政府の公安委員ショーブラウン礼真琴はイギリスで赤い星型の花を指すレッドピンパーネルの正体を突き止めようと躍起になっているところから物語は展開して行きます。

マグリット綺崎愛里との愛の行方、舞踏会の場面等、2幕構成ですが飽きさせず、素晴らしい新トップ披露公演です。東京宝塚劇場で6月11日までの公演でした。紅ゆずるの魅力に胸躍る事と存じます。本日はこの辺りで失礼します。

藤堂でございました。