年始の余韻

お嬢様、年始はどの様に過ごされましたか?
私はティーサロンのメンバーとお食事に行ってまいりました。
今回は珍しく藤堂執事も一緒でございます。

ここ最近、なかなか藤堂執事とお食事をする機会がございませんでしたのでとても貴重な時間でございました。

以前は良くお酒の席に誘ってくださったのですが、藤堂執事があまり飲まなくなり
私も誘われないと、なかなか自分からは参加しないものでございましたので今回のお誘いは非常に有難く存じております。

一緒にピザを頂戴いたしました。
前よりも身体が小さく感じた藤堂執事がとても愛おしく感じ

食べ終わった後
「楽しかったよ、また一緒にお食事しましょうね」と優しい言葉に少しの寂しさを覚えるほどでございました。

長年一緒にいる使用人とはそんな言葉を改めて掛け合う事が少なくなっているので、その一言がとても暖かく感じたのでございます。

慌ただしい毎日で忘れてしまいがちでございますが
お食事は会食に価値があると教わったものでございます。

お嬢様の食事の席には給仕として、我々をお呼びいただけましたら幸いでございます。
お嬢様の笑顔は何よりのご褒美でございます。

改めまして、今年もよろしくお願いいたします。

この一年も全力で…
使用人としての使命を全うさせてくださいませ。

サンタのくれた時間

まもなくクリスマスでございます。

雪は降るでしょうかね。

まもなくクリスマスでございます。

ディナーは特別なチキン料理をご用意しておりますよ。

まもなくクリスマスでございます。

クリスマスツリーは特大のものをご用意いたしました。

まもなくクリスマスでございます。

今年のケーキはとっておきのデコレーションを施してございますよ。

…お嬢様と顔を合わせてから何回この様な会話をしてきた事でしょう。

催し事はたくさんございますがクリスマスは少々特別でございますね。

ご多忙故、お顔を合わせる事が出来ないかもしれませんが…

どうかお出かけの予定がございましたら執事にこっそりとお願いいたします。

楽しむ側とは別に使用人にはご用意させていただく幸せというものがございます。

大切な方が喜んでくれる事を考えながら準備する時間。何よりのプレゼントでございます。

まもなくクリスマスでございます。

この言葉をいつまでもお届け出来ますように。

スイーツの魔法

ケーキサロンへお越しいただきましたお嬢様、誠にありがとうございました。

そして、私断言いたしましょう。

私にとってケーキサロンの日は…

おそらく一生の中で一番甘いものを食べた日でございました!

思い出すだけで口中が甘くなる記憶がございます。

お嬢様もたくさんの種類のケーキを食べていただけたかと存じますが
実は我々にもパティシエが試食のケーキを出してくださいました。

もちろん…

全種類でございます。

それぞれ小さいサイズではございますが、トータルのケーキの量はそれは素晴らしいボリュームでございました。

そして、本当に美味しく幸せなひと時でございました。

甘いものは我々を幸せな気持ちにしてくださいますね。

今後幸せな気分になりたい時にケーキを食べたくなる習慣がつきそうでございます。

ほどほどにしておきますが。

あれからなぜか無性に甘いものが食べたくなってしまいます。

当家のスイーツの美味しさは魔法のようでございます。

As you like

10月前半、私百合野が考案いたしました
「ショコラムース」をご提供いたします。

このムースケーキ。
私が以前に頂戴いたしましたチョコレートムースケーキをモチーフに、オリジナリティを加え完成させました。

私の好きなケーキはショートケーキやレアチーズケーキ。

しかしながら以前チョコレートケーキ好きの使用人が物凄くお勧めしておりましたケーキがございまして…

それまで、さほどチョコレートケーキには興味ございませんでしたが、試しに…と一口食べました。

その瞬間、私の好物の中にそのチョコレートケーキが加わりました。

今まで食べた事のあるチョコレートケーキとは一味違った仕上がり…
濃厚な口当たりにスッキリとした後味。

そちらをモチーフに、よりフルーティに、より私の好みに寄せてみました。

合わせる紅茶としてはアンバー(ルフナ)やランカー(ディンブラ)などが個人的には相性が良いかと存じます。
少し濃い目のお茶がお好みでしたらヴァサンティー(アッサム)も良うございますね。

今回のケーキはチョコレートケーキにあまり興味がないお嬢様にも召し上がって頂きたい一品でございます。

是非この感動を共有出来ましたら幸いでございます。

では、ティーサロンでお待ちしております。

新しい称号

この度、大旦那様よりファーストフットマンの称号を授かりました。
使用人として、より高みを目指して尽力してまいりたいと存じております。

振り返ってみれば、お屋敷の門を叩いた時は、今の自分自身が想像できなかったと思います。
そしてこれからも同様に、予想できない未来が待っている事でしょう。

しかしながら、これだけは変わらないと自信をもてる事がございます。

それは、「お嬢様がどうしたら喜んでくださるかを考え続ける事」でございます。

これはどんな状況に見舞われても変わらない自信がございます。

環境や心境が変われば必要なものも変わってまいります。
我々はその都度、最適なモノをお届けできる様、努めてまいりたいと存じております。

階級が変われど、私がいくつになろうともお嬢様の記憶は私の中に重なり
その時に一番大切な使用人としての贈り物を探し続けることでしょう。

どうかこれからもお嬢様の元でお仕えさせてくださいませ。

~感謝を込めて~

百合野

水分と糖分と少しの塩分

お嬢様!

お給仕から戻り、私の部屋に戻りましたら、温度計が40度近くを表示しておりました。

暑いと感じてはおりましたが、
こんなに意図も簡単に…この温度に到達してしまうとは…。

年々温暖化が進んでいるとはいえ、これは記録的でございます。

お嬢様のご体調が心配でございます…
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