初心

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様方。

香川でございます。

 

慌ただしさの中でも、季節を教えてくれるお屋敷の木々たちに目を奪われる頃合いとなって参りました。

お嬢様におかれましては如何お過ごしでしょうか。

 

この時期はティーサロンのアニバーサリー期間でもございます。

普段とは異なる特別なお品の数々。

 

一年はあっという間、と言いながらも、

この期間をあらためて迎えられることは感謝以外の言葉では表現できません。

 

お嬢様が気兼ねなくお戻りになれる場所をお守りする為に。

一日一日積み重ねたく存じます。

 

お早いお帰りをこころよりお待ちしております。

Cool Japan SAKEism スペック公開

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
当家唎酒師の香川でございます。

新酒のしぼりたてをご用意して一ヵ月が経過いたしました。
原酒タイプとややアルコール度数を下げたタイプの二品。
お試しいただきましたでしょうか。

今回は深掘りしてスペックの詳細をご紹介いたしましょう!

まずは酒米。
今回は新潟を代表する酒造好適米、『越淡麗』を使用致しました。

越淡麗の特徴といたしましては、倒伏しやすく育てるには高い技術が必要なのでございますが、
大粒のお米がとれるため精白しやすい、イコール大吟醸酒クラスに適しているお米でございます。

お米をしっかり削れるという事は??
それだけ雑味がない口当たりの良いお酒になるという事でございますね。

また、今回使用した酵母でございますが、日本醸造協会が頒布している、いわゆる”きょうかい酵母”ではなく、
M310酵母というものを使用致しました。

わたくしも今回初めて伺った名前でございましたが、この名前の由来がまたユニークでございまして。
こちらに関しましてはティーサロンにて直接お伝えできればと存じます。

3月前半や4月はご別宅でお過ごしになる時間も多いかと存じます。
今のうちにはつしぼりストックの準備をしておきませんか?
スペックがわかるとより深く味わえるかと存じます。

それでは、お早いお帰りをこころよりお待ちしておりますね。

Cool Japan SAKEism 暗号??

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
当家唎酒師の香川でございます。

暦の上では春といえども、まだまだ吹く風冷たく花のつぼみも固いようでございます。
お嬢様方におかれましてはいかがお過ごしでございましょうか。

描かれしものではございますが、当家オリジナル日本酒『川香はつしぼり』ラベルにて、一足早いお花見などなさってみて下さいませ。

クールジャパンを代表するSAKEのひとつ、日本酒でございますが、今回のボトルに表記された無濾過生原酒という言葉の意味、お読み解き頂けましたでしょうか。

紅茶でもその状態を表すのに、FTGFOPといった略号での記載がございますね。

無濾過生原酒とは、

無濾過→
しぼったあと、文字通り濾過していないもの。通常は雑味やにごりなどをとる工程でございますが、しぼりたてそのままのお味を楽しむことができます。

生→
品質を安定させるための加熱処理を行っていない状態をあらわします。新鮮な口当たりが期待できますね。
専門的には「火入れ」と呼ばれる加熱処理。通常はしぼった後と出荷直前の二回火入れが一般的でございます。
これに対し、しぼった後の一回のみで出荷されるものを生詰め酒、出荷直前の一回のみを生貯蔵酒と呼んでおります。二回火入れに比べるとよりフレッシュな味わいでございまして、こちらもよく見る表記のひとつでございますね。

原酒→
加水を行わず、そのままの状態で出荷される物。比較的アルコール度数も高めで濃厚なボリューム感が楽しめます。

それぞれこのような具合でございます。

内容が分かるとより鮮明に酒質が浮かび上がってまいります。
無濾過の生酒を味わいをのこしつつ、川香シリーズらしく度数を整えたタイプとの違いもイメージしやすくなりましたでしょうか。

新酒が出てくる季節ならではのお味。
ぜひお楽しみ下さいませね。

それではティーサロンにてお帰りをお待ちしております。

Cool Japan SAKEism はつしぼり

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
当家きき酒師、香川でございます。

大寒が過ぎ、少しずつ陽射しにも春を感じさせるかがやきが加わってきたように存じます。
お嬢様におかれましては如何お過ごしでしょうか。

年末には燗上がりするものをという事で、冬川香純米大吟醸をご用意致しましたが、お楽しみ頂けましたでしょうか。
酒質としても、温度の上昇と共にお味や香りのふくらみを感じて頂けますので、ゆっくりじっくり味わって頂けておりましたら幸いでございます。

そうこうするうちに、あっという間に今年も12分の1が過ぎようとしてございますね。
だいぶ先と思っておりました執事歌劇団15回公演も、あと5カ月ほどでお披露目でございます。

毎日分刻みのスケジュールでいらっしゃるお嬢様でございますと、なおのこと時間の経つスピードの速さを感じていらっしゃることでございましょう。

季節感を味わって頂くため、大旦那様も様々に工夫せよとのご指示を下さいます。
その一つに、このたび新酒をご用意するようにと香川に命が下りました。

おもに秋ごろに収穫されるお米。
日本酒は寒仕込みと言われますが、冬場に仕込まれることが多くございます。

これまでの川香と異なり、醸造したてのもろみをしぼりたての状態でご用意できるのは、
この時期ならではでございましょう。

今回は酵母の選定から関らせて頂き、爽やかな香気成分と穏やかな酸味をまとった酒質を設計いたしました。

誕生いたしましたのは、『川香(せんか) はつしぼり』

その名のごとく、スワロウテイルにおいてはまさに初しぼりでございます。
原酒タイプと、日本酒はこれから試していこうというお嬢様向けのアルコール度数を低めに調整したタイプの二種をご用意致しました。

今回もティーサロンのみならず、ギフトショップでもご用意を致します。
ギフトショップでは、初しぼりについてご紹介するカードをそれぞれのタイプごとに添えてございますので、
ぜひお手に取ってみてくださいませ。

まだまだ寒い日が続きます。
お風邪など召されませんよう、お身体をあたたかくしてお過ごしくださいませ。

それでは、お早いお帰りをお待ちしておりますね。

Cool Japan SAKEism ひやしてあたためて

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
当家きき酒師、香川でございます。

年越しのご準備は整っていらっしゃいますでしょうか。
大旦那様よりご用命頂きご用意致しました、当家オリジナル日本酒の冬バージョン『冬川香』もお役立ていただければ嬉しゅうございます。

さて今回の冬川香は冷やして良し、温めて良しという酒質を意識してお作り致しました。
そもそも日本酒は引用温度帯が広いことも特徴のひとつでございます。

じゃあそもそも熱燗って何度?
でございますか?

それでは以下にそれぞれの温度と呼び方について記しておきましょう。

5℃・・・雪冷え
10℃・・・花冷え
15℃・・・涼冷え(すずびえ)
20~25℃・・・常温
30℃・・・日向燗(ひなたかん)
35℃・・・人肌燗
40℃・・・ぬる燗
45℃・・・上燗(じょうかん)
50℃・・・熱燗
55度・・・飛び切り燗

このような具合でございます。

なかなか雅な呼び方でございまして、もうこれだけでも美味しそうに感じてしまいますね。
冬川香は人肌燗からぬる燗くらいが、香味のボリューム感としてはほど良いかと存じます。
それぞれの温度帯の特徴はまた別の機会にお伝えいたしましょう。

今年も色々とクールジャパンを代表する飲料、SAKEについてお伝えする機会を頂戴し、誠にありがとうございました。
それにしてもまさかスワロウテイル独自に日本酒をご用意するというプロジェクトに携われるとは思ってもおらず、大変名誉なこととあらためて感じております。

来年も日本を代表するティーサロンとして誇りに感じていただけるよう、さらにはお嬢様方にさまざまなお品を味わって頂く機会をご用意できるよう、他の使用人達と切磋琢磨して参りたいと存じます。

くれぐれも健康第一でお過ごしいただき、人類をおそう危機も力強く乗り越えて参りましょうね。

来年もお帰りをお待ちしております。

Cool Japan SAKEism 冬川香(ふゆせんか)純米大吟醸

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
当家きき酒師、香川でございます。

日に日に寒さが厳しさを増してございますが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
あっという間に今年も12月となり、2022年の足音も近付いてございます。

今年は当家にオリジナル日本酒が誕生した記念すべき年となりました。
大旦那様よりお声がけいただき、試行錯誤の末ご用意が叶った時の喜びは、
昨日のことのように鮮明に記憶してございます。

そんなスワロウテイルオリジナル日本酒『川香』シリーズに、
冬バージョンが加わる事となりました!

今回は初の純米大吟醸。
冷やしてもようございますが、常温からぬる燗にしても楽しめるように、
お味の厚みを出せるよう設計致しました。

年末年始にはお身内の方々と集まる機会もあろうかと存じます。

ほっとするひとときをゆっくりとお過ごしいただくお供に、
冬の川香を加えてみて下さいませんか?

Cool Japan SAKEism 種明かし

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
当家唎酒師の香川でございます。

今年もあと2ヶ月を切りました。
なかなか自由にならぬ日々もございましたが、想い出を増やすことはできていらっしゃいますでしょうか。

ハロウィンの催しも過ぎましたが、当家の使用人によく似た魑魅魍魎はいかがでございましたか?

個人的にはティーサロンに一升瓶が鎮座する日が来たというのは、なかなか感慨深いものがございま

え?

そんなものあったの、でございますか?

とあるお席の近くにそっと置かれてございましたから、
お気づきにならなかったとしても仕方の無いことでございます。
まあ中身もございませんでしたし…。

何があったかといいますと、
京都のハクレイ酒造の代表的な一品、酒呑童子の本醸造でございます。

山廃仕込みによるお酒。
雑菌をやっつけるために醸造するタンク内を酸性に致しますが、手っ取り早い乳酸菌添加ではなく、
昔ながらの乳酸菌育成による手間ひまかけて仕込む方法でございます。

よりまろやかでお米本来の旨みも味わえると言われております。

道理であっという間になくなるわけでございますよ。

ん?

いや、まああの、ハロウィンも終わったので一升瓶もなくなったということでございます!

さ、さて、年末年始に向けた準備も進めて参りましょうか。

空気も乾燥してくる季節。
消毒をしっかりなさってお過ごし下さいませね。

お早いお帰りを心よりお待ちしております。