右か左か

コーヒーを淹れる際、お湯を右回りに注ぐのと左回りに注ぐのとでは味が違うという言説がありますが、違いを実感したことはありません。

伊織でございます。

 

 

地球は西から東へ左回りをしております。

もしこれが右回りだったらどうなっていたのでしょう。

左回りだからこそ生命が誕生したのかもしれませんが、あくまで左回りというのは北半球に住むわたくしたちが北を上にした地図を見て言っているだけで、南半球の方がお使いの地図をもとに考えれば右回りになります。

 

 

どちらの回転にせよ生命は生まれていたらしい、ということは聞きかじりました。

しかし、風や海流の流れが逆になるため、気候が反転していた可能性はあるというのもまた読み知りおもしろく感じています。

北が熱く、砂漠は緑になっていたのではないか、ということです。

 

 

太陽を回る惑星はみな同じ公転方向ですが、金星などは自転が右回りですし、天王星に関しては横倒しです。

右とか左とか、立てとか横とか、どれも重力の元で生きる人間に当てはめて定義しているだけです。

よくよく考えれば宇宙は無重力ですし、左右上下の区別もありません。

 

 

実際あれこれ逆に回してみたらどうなるかだなんて確かめようはありませんが、逆転の世界はきっと似て非なる環境になっており、そこにはパラレルワールドと呼ばれるような地球が存在していたのでしょう。

むずかしいことは分かりませんが、分からないこそ想像を膨らませる楽しさがあります。

答えを知りたい反面、知らないままずっと思惑にとらわれていたい気持ちもいたします。

 

 

今年も南半球、オーストラリアのシドニーにてお勤めを仰せつかりました。

逆転した冬の街から、また様子をご報告いたします。

風鈴

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

先日散歩をしている時に風鈴の音色が耳に届いて参りました。
夕暮れの風も相まって非常に心地よい響きでございましたので、ふと風鈴が欲しくなり探しに行って参りました。

探してみると多種多様ございますね。
本体はガラス、鉄や錫などの金属、陶器の風鈴もございました。
本体の材質や形状によって響きが変わるのはもちろん、本体が同じでも舌が違うだけで異なるため好みの音色を探すのが楽しくなり一日中探し回っておりました。

悩みに悩みましたが最終的にひとつ買い求めてまいりました。
涼しさを感じる心地よい音色には厄除けの意味もあるようです。

お嬢様も心地よい響きに出会われましたら是非お試しになってみてくださいませ。

憧れた自分になるために

何事も頑張って頑張って頑張り続ければ、なんだって出来るのではないだろうか。

まるで神託を告げられた信徒のように、突然体全身に電流が流れたのを今でも覚えています。

申し訳ありません、本当はそんなことありませんでした。

本当はビビッと感じるような思いつき、閃きのようなものが、ふっと湧いてきました。

よくアニメやドラマで「努力はきっと結ばれるこの」こんなセリフを聞くことがありましたが、そんなことを言うのならば英語が苦手な私も努力次第では出来るようになるのではないだろうか。

そんな知的好奇心から始まった私のお勉強物語でございますが、衝動に駆られたままアプリゲームを全部消したり、参考書を買ってみたり、気がついたら後戻りをするには惜しいところまで来てしまいました。

ひとまずは今年いっぱいを目標に走り切って見せましょう。

差し当たっては明日の午前六時、いつもより一時間早く起きて朝活なるものを始めてみます。

好みは酸味の強いもの

お嬢様、お坊ちゃま、
ご機嫌麗しゅうございます。
佐倉でございます。

6月、やはり日本では梅雨の時期、という印象でございましょうか。
雨がしとしとと降る様は、何とも風流に感じられ、季節の花々、特に紫陽花などと合わせますとより一層美しく感じられるものにございます。
もちろん、それも雨に当たらぬ場所では、といった注釈もつくものではございます。
道はぬかるみ歩き辛く、山道などは言わずもがな。
お嬢様、お坊ちゃま、もし、6月の登山をお考えの際は天気の良い日にしっかりと装備を整え、より一層万全の体制でお出掛けされることをおすすめいたします。
山の天気は大層変わりやすくございますからね。

さて、6月は梅雨の名前にもある通り、「梅」の季節でございます。
梅干し、梅酒、梅シロップと、いくつかの用途のある梅ではございますが、どうやら、青い物と熟した物で使い心地が変わるそうにございます。
青いものは、爽やかな香りや酸味を楽しむ用途に、熟したものは甘く、フルーティな香りを楽しむ用途で使われるそう。
今年はどの様なお味を楽しむことができるのが、今から少し楽しみでございます。
梅干しなどは、完成までに少々お時間がございますので。

左様でございました、お嬢様、お坊ちゃま、お気をつけくださいませ、未熟な青梅には毒があるそうでございます。
もし、お嬢様、お坊ちゃまが、万が一、梅の生える無人島に流れ着いたといたしましても、未熟な青梅はお召し上がることがない様お気をつけくださいませ。
いえ、その際は自身の知識にないものはお召し上がりにならず、救助をお待ち頂ければと存じます。
……私も狼煙の上げ方など学ぶべきでございましょうか。

日本にはいくつか、毒があるものを無毒化する調理というものが存在いたしますが、先人は一体どの様にしてその道を辿ったのでございましょう。
調理方法が確立されたお品を頂いている身といたしましては、先人に感謝の念を伝えたくございます。
ありがとう存じます。

梅雨の時期は食物も悪くなりやすいとのことでございます。
お身体には十分お気をつけ頂き、また元気な姿を拝見できる事を楽しみにしてございます。

梅雨朝日 夕立降るとは つゆ知らず

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様、お坊ちゃま。
藤波でございます。
空に厚い雲がかかり、少々モヤっとした日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

私は、今月から9月までティーサロンにてすべての紅茶をアイスティーでお出しすることが可能ということで、少々紅茶の研究に勤しんでおりました。
普段ホットで楽しんでいるものも、いざアイスティーとして濃いめに抽出してみますと、風味や印象もガラッと変わるものでございます。

昨年のアイスティーの期間には無かった紅茶も多数ございますので、是非お嬢様やお坊ちゃまにもお楽しみいただければ幸いでございます。

また、最近は紅茶のシロップの研究にも勤しんでおりまして、これもまた新たな発見の毎日でございます。
全体的にボディがしっかりしているものが多いので、かなりシロップとしても完成度が高く、普段作るお菓子にも活かすことができれば…!と画策しております。

いつかお屋敷のすべての茶葉を使用したお菓子のレシピを何かしらの形でお出しすることが叶いましたら、是非ご参考いただければ幸いでございます。

突然の雨で風邪を引いてしまいませんよう、どうかご自愛くださいませ。

藤波

音と向き合う

さて、本日は少々、私の趣味のお話にお付き合いいただければと存じます。

 

おそらく本当に趣味に振り切った話題となってしまいますが、ご容赦くださいませ。

 

 

執務として執事歌劇団の活動を通し、公演やコンサートなどに携わっている関係で、私も日頃から「音」と向き合う機会が多くございます。

 

ひと口に音楽を聴くと申しましても、その楽しみ方は実に様々でございます。

 

例えば、お気に入りの楽曲を流しながらゆったりと過ごしたり、通勤や通学のお供として楽しんだりするような、純粋に音楽を味わうための聴き方がございます。

いわゆる「リスニング」と呼ばれるものです。

 

一方で、作詞作曲を担当する百合野や隈川ほどではないにせよ、私も完成した音源の確認やコンサートに関わることもあり、「音そのもの」と向き合う機会も少なくありません。

 

一見すると、どちらもスピーカーやヘッドホンから音を聴くという同じ行為のように思えますが、実は求められる音の性質には違いがございます。

 

リスニング用の機材は、音楽をより心地よく、より楽しく聴かせることを目的としていることが多く、低音の迫力や高音のきらびやかさが強調されている場合もございます。

 

それに対し、音作りや録音の確認などで使用する「モニター」用途の機材は、できるだけ音源をそのまま再現することを重視しております。良い意味でも悪い意味でも、音の粗やバランスまで正直に聴かせてくれる存在でございます。

 

そのため私自身も、用途に応じていくつかの機材を使い分けております。

 

いわゆるモニター用の基礎となる機材はもちろんのこと、お恥ずかしながら趣味の面においても、ついつい様々な機材に手を伸ばしてしまいます。

 

「これは価格に対して驚くほど音が良いな」
「こちらは低音の表現が実に好みだ」

 

などと考えながら聴き比べておりますと、つい時間を忘れてしまいます。

 

打ち込みを中心とした楽曲との相性が良いもの、クラシックやアコースティックな演奏を心地よく聴かせてくれるものなど、それぞれに個性があり、その違いを探るのもまた楽しみのひとつでございます。

 

振り返ってみますと、私が最も聴き慣れている音は、稽古場やコンサート会場で日常的に耳にしている音なのかもしれません。

 

そのためか、どちらかと言えば色付けの少ない「モニター」的なサウンドを好む傾向がございます。

 

もっとも、以前歌劇団でのお務めの際、自ら進んでウッドベースを手に取った経験もございますように、根っこの部分では低音が好きな性分でございますので、ついつい重厚な低音に心惹かれてしまうことも少なくありません。

 

 

同じ楽曲であっても、スピーカーやイヤホンを変えるだけで、新たな楽器の音に気付いたり、これまで意識していなかった表現を発見したりすることがございます。

 

もしご別宅に複数のイヤホンやスピーカーがございましたら、あるいは手に取る機会がございましたら、ぜひ普段お聴きになる音楽で試してみてくださいませ。

 

きっと、これまでとは少し違った音楽の楽しみ方に出会えることと存じます。

様々な6月

ご機嫌麗しゅうございますお嬢様。綾瀬にございます。

季節の移り変わりが慌ただしい今日この頃でございますね。暑かったり寒かったりじめじめしたと思ったらやっぱり暑くございます。
梅雨の雨はダムの貯水量を上げる大切な役割がございますので多少は我慢しようと思っております。

さてそんな6月でございますが梅雨から夏へすぐに移り変わる性質上、本邸の装飾が忙しい時期でもございます。
6月は紫陽花のよく見える庭園側に位置する「雨の日用」と明るい海景画や草原の風景画が配された「晴れの日用」のそれぞれの応接室や客間が複数存在いたします。
毎日その日の天気やお部屋の用途に合わせてどの部屋にエスコートするのが最適か使用人たちで綿密な打ち合わせがあるのでございます。

雨の日のアフタヌーンティーでしたら書庫から沢山の書物をお運びした庭園に面したお部屋が、曇天のお茶会には明るく除湿の行き届いた北の間が、束の間の晴れの日には光がよく入る庭園の離れがおすすめでございます。

維持管理は少々大変ですが、これほど多くのお部屋を同時に飾るのは1年を通してもこの6月くらいかも知れません。
美術品の管理を任される身としては張り切らざるをえません。
そして同時に夏用の装飾も考えねばなりませんからしばらくは嬉しい悲鳴を上げる事になりそうでございます。

もしもお部屋に飾りたい絵画などがあればこっそり教えて下さいませ。
ティーサロンでお待ちしております。