改めて

ご機嫌麗しゅうございます。
米澤でございます。

春ももう間も無く終わり初夏を迎える頃ですが、
いかがお過ごしでしょうか。

お屋敷の門を叩いてからというものの生きてきた中でこんなに充実し、人に恵まれた機会はなかなかないなと、
ふと感じる瞬間が多々ございます。
これも大旦那様にお給仕させていただくことをお許しいただき、
お嬢様、お坊ちゃまがいらっしゃるからこそ存在してる瞬間なのだと感じております。

普段社会勉強に励んでいらっしゃったり、何気ないいつも通りお過ごしいただいてる中でも楽しい瞬間、悲しい瞬間、思わず怒ってしまいそうな瞬間など、様々あることかと存じます。

そのお忙しい中で我々使用人がお屋敷、ティーサロンで待っていることだし帰るか。と思っていただくことは当たり前ではございません。
重々承知しているつもりではおりますが、
それでも感謝の気持ちは絶えることはございません。

この気持ちを忘れず、変わらず5月病に負けることなく、
お側で仕えさせていただきます。

常に貴方は貴方の人生の中で主役でございます。
どの環境においてもスポットライトが当たってるくらいのお気持ちでご自身のことを大切にして、過ごされることを切に願っております。

貴方がいるからこそ我々使用人という存在がおります。
いつもありがとうございます。

そんな我々は変わらず、
貴方の為にティーサロンにてお待ちしております。

米澤

クッキング

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。

実はつい先日、自室にてお菓子作りを行っておりました。

 

随分以前に藤波と共にお菓子を作ったことがございましたが、1人でお作りする機会はなかなかなく、

 

思い立ったが吉日ということで給仕の無い日に取り掛かってみました。

 

以前お作りした際はケーキをお作りしましたが、一人でのお菓子作りは随分久しぶりでしたので、

 

今回はクッキーを一人でお作りしてみましたが、ほんの少しだけ生焼けになってしまいました、、、、、

 

一体何がいけなかったのでしょうか?

 

まだまだお嬢様にお届けする為のお菓子を完成させるには随分とお時間がかかってしまいそうです。

 

いつか出来上がった際はぜひお味を試してみてくださいませ。

 

火野

初夏

年々夏の到来が早まる昨今、いかがお過ごしでしょうか?

伊織でございます。

 

 

 

青蛙おのれもペンキ塗りたてか

 

 

とは、かの芥川龍之介が読んだ句でございます。

自然を観察し、日常の中にささやかながら季節の移ろいを発見する、そんな感覚を失わずにいたいものです。

 

 

かつて飼っていたカエルのえだまめは世を去って久しくなりましたが、わたくしの部屋には小さな友人がともに暮らしつつございます。

とくにヤモリらは脱皮を繰り返し、みるみるうちに体も大きくなりました。

10〜15年ほど生きると言われているヤモリたちですが、なるべく共にいられる時間を長くできるよう努めたいものです。

 

 

お疲れの時は少しでも緑の中をお散歩ください。

お近くに緑がなければ、気に入りの風景写真を眺めるだけでも結構です。

お心をほぐす手助けになるとのことでございます。

 

 

それでもまだ足りぬようなら、我々使用人がお話しをお聞きいたします。

お気兼ねなくお顔をお見せくださいませ。

Morado

ご機嫌麗しゅうございます。

中島でございます。

若葉がきれいな季節になりましたね。街の景色もすっかり初夏らしくなってきましたが、お嬢様の最近の調子はいかがでございますか。

5月の日差しは穏やかですが、時折驚くほど暑くなる日もございます。

私は本当に日焼けしたくない使用人でございますので今年も日傘を取り出すと初夏の訪れを感じます。

お出かけの際は、涼しい風を感じながらゆっくり歩かれると良いでしょう。さらに日差しも強くなってまいりましたので日陰から日陰に縫うように歩くことをおすすめいたします。

 

季節の変わり目は、気づかぬうちに心身を疲れさせます。どうかお身体を大切になさってくださいませ。

 

そんな初夏を感じる季節、5月26日に八幡と共にオリジナルカクテル『Morado』をご用意いたします。

深みのある紫をイメージした静かに輝く1杯をスミレやバタフライピーを使用しご用意いたします。

我々2人がお作りする特別なお品をお召し上がりいただけますと光栄に存じます。

 

中島

心ほどけるひととき

椎名でございます。

軽装であっても日中は汗ばむような陽気の日も増えてまいりました。

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、本日は少々個人的なお話を。

実は昔から、お風呂の時間が大変好きでございます。

 

……とは申しましても、どちらかと言えば好きなのは“温泉”の方かもしれません。

 

思い返せば、そのきっかけは幼少期に父へ連れて行ってもらった銭湯にございました。

湯気の立ち込める空間、木札の下駄箱、瓶の飲み物。

普段の生活とはどこか違う空気に、幼いながら胸を躍らせていた記憶がございます。

 

近頃では、昔ながらの銭湯だけではなく、天然温泉をうたう入浴施設も各地で見かけるようになりました。

露天風呂を楽しめる場所もあれば、岩盤浴に力を入れている施設もあり、それぞれに個性がございます。

 

温泉の効能を眺めながら、

「疲労回復ならこちらでしょうか」

「冷えにはこの泉質が良いのでしょうか」

などと考えつつ、あちらこちらを巡るのもまた楽しいものでございます。

 

実は、比較的近い地域同士であっても、温泉の泉質には違いがございます。

これは地下水が通る地層や含まれる成分が場所によって異なるためで、同じ“天然温泉”でも湯ざわりや香りに個性が出るのだそうです。

 

以前、草津へ赴いた際には、その温泉の力強さに感動いたしました。
お湯に浸かった瞬間から「ああ、これは確かに名湯と呼ばれるものだ」と感じたのを覚えております。

同じ地域内に、およそ6種の主要源泉があり、それぞれの個性の違いにも大変驚かされました。

また機会があれば、ぜひ訪れてみたい場所のひとつでございます。

 

お嬢様にも、ティーサロンのほかに「ここへ行くと落ち着く」というお気に入りの場所はございますでしょうか。

 

温泉に限らず、ふと気持ちを緩められる時間や場所があるだけでも、日々の疲れ方は変わるように感じます。

 

新生活が始まり、少しずつお疲れも溜まりやすい頃かと存じます。

どうぞご自愛いただき、ゆっくりとご入浴やリラックスできるお時間を確保なさってくださいませ。

 

そして願わくば、ティーサロンもまた、お嬢様にとってほっと心を落ち着けられる場所のひとつとなれておりましたら、これほど嬉しいことはございません。

そのように感じていただける空間であり続けられるよう、これからも努めてまいります。

 古谷でございます

新しい年度が始まり、程なく時が過ぎ気がつけば一年の折り返しも目前となりました

とはいえ

むやみに急いだり焦って駆け足になる必要は決してございません

歩みを止めることなく進み続けるためには時に立ち止まり、心と身体を休めることもまた大切かと存じます

どうかご無理はなさらず、ご自身の歩幅でひとつひとつの時間を大切に積み重ねていかれますように

これは日々頑張っていらっしゃるお嬢様への願いであると同時にもしかすると、私が私自身へ向けた言葉でもあるのかもしれません

大切な日を前に

本日の館内は、静けさがよく馴染んでおります。人の気配はあるものの、どこか柔らかく、音も控えめ。こうした空気の日は、不思議と思考が澄むものでございます。

……さて。
ワゴンの前に立ち、ひとつ息を整えます。

グラスの位置、問題なし。
ボトルの並びも整っている。
――いや、ほんのわずかに角度が気になりますね。……失礼。これでよろしい。

こうして整える時間。
誰に見せるわけでもないが、確実に意味がある。……ええ、こういう積み重ねが、最後に効いてくる。そういうものでございます。

視線を落とせば、紫色のカクテル。

……良い色でございます。
落ち着きがあり、それでいて印象に残る。強く主張はしないが、確かにそこに在ると分かる色。光を受けて、わずかに揺れるその様子は、どこか静かな余裕すら感じさせます。

――不思議なものですね。
ただの一杯でありながら、こうして見ているだけで時間が過ぎていく。

完成はしている。
だが、まだ届ける時ではない。

……この時間。
何も起きていないようで、実は一番多くを考えている。

このままでよろしいか。
温度は。見え方は。あの場の光の下で、この紫はどう映る。

――いや、考えすぎかもしれませんね。
ですが、考えてしまう。そういうものでございます。

ワゴンに手をかけ、軽く押してみる。
滑りは問題なし。音も出ない。……よろしい。

あとは、このままお嬢様のもとへ向かうだけ。
……だけ、なのですが。

この「だけ」が、どうにも簡単ではない。

ワゴンを押して近づく、その数歩。
視線が重なるか、逸れるか。
グラスを差し出す瞬間、どこまで間を置くか。

――ほんの一瞬の出来事。
だが、その一瞬で決まる。

そう考えると、この静かな時間も無駄ではない。
むしろ、ここで整えておかなければ、あの瞬間がぼやけてしまう。

……お嬢様は、どのようにご覧になるだろうか。

驚かれるか。
それとも、静かに色を見つめられるか。

いや、もしかすると、何気ない様子で手に取られるだけかもしれない。
――それでも構わない。

そのどれであっても、そこに意味はある。

……不思議ですね。
まだお届けもしていないのに、すでにその先の光景を思い描いている。

だが、それでよろしいのでしょう。
想像しておくことで、実際の一瞬に迷いがなくなる。

ワゴンの上の紫が、静かに揺れている。
何も語らず、ただそこに在る。

――ああ、そういうことか。

余計なことは要らない。
ただ、整えて、差し出すだけ。

その中にすべてがある。

……さて。
今はまだ、この時間を保つといたしましょう。

動くのは、もう少し先。
それまでは、この一杯とともに。

静かに、しかし確かに、準備を整えてまいります。

本日もまた、悪くない一日にございます。