お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。
夏になると実家の和室であったり、
曽祖父の家であったり、
私にとって郷愁を感じさせるものたちが、想起されます。
風鈴の音が静かに響くのが、
この頃はまだ涼しげに感じられました。
いつの間に暑さは耐えられないものになったのでしょうか。
見過ごして楽しさを語るには、少し存在感が強すぎるように思えます。
話はそれましたがこの懐かしさと夏から、私はお盆をイメージいたします。
実家の方は新盆でしたので、
今よりももう少し早い時期に迎え火を焚いておりました。
日が落ち始める頃に
藁で出来た馬を玄関先に置き、
ご先祖さまをお迎えする準備をいたします。
きゅうりの馬はあまり見た記憶がございません。
早く帰って来れるならなんでもいいということだったのでしょうか。
火を扱うのは危ないからと、
おりんを鳴らすのが私の役目でございました。
そんな作業と合わせて、
ご住職にお経をあげていただくために仏間が整えられます。
お供え物やお花を飾る程度のことではあるのですが、
その時だけは回り灯籠を置きます。
その灯りが好きで、
いつもグルグルと回して遊んでいたのを覚えております。
(電気式でしたので、安全です)
暗くなった部屋に浮かぶ灯篭の光には、
不思議な安心感がございまして、
何となく眺めているのもまた好きでした。
以前イルミネーションについても認めたことがございますが、
幼少期から光というものが好きだったのかもしれません。
何か虫みたいですね。
才木の夏の思い出でございました。
……
さて秋といえば!
そうハロウィンの季節ですね!
今年は歌劇団のハロウィンの担当も仰せつかることになりました。
昨年末に大旦那様から「やってみないか」と
お声がけいただいた時は驚いたのですが、
先日ようやく日の目を見まして、
皆様からご期待のお声をいただきますと、
見の引き締まる思いでございます。
こちらは「紅茶研究部の裏の顔」ということで、
ダークな雰囲気でお届けいたします。
以前歌劇団の面々が
「アルスマグナ」様とコラボさせていただいた舞台がございまして、
その際の「九瓏主従の契/月の5ヶ条」がとても好きでした。
自分がやるならこれだなと考えた妄想が、
思いがけず今回実現した形です。
「主人のためなら汚れ仕事も厭わない使用人」
そんなものを楽しんでいただければと存じます。
どうぞご期待くださいませ。
――だけではなく。
ティーサロンにおけるハロウィンイベントの告知もされましたね。
この度は原点回帰という意味も込めて、
「ゴシックでクラシカル」なものをお届けする予定です。
以前と同じものではないのですが、
やはりご期待のお声の多かった方向性ですので、
より気合いを入れて準備しております。
イベントは、直近のものと比べますと厳かに。
しかしエンタメ性を残しつつ、
物語の世界を感じていただけるようなものを構想しております。
合わせてご期待くださいませ。
皆様にとって楽しい季節になりますように、
私としても誠心誠意努めてまいります。
お戻りを心よりお待ちしております。
才木




