貴方との春を

影山でございます。
2025年もありがとうございました。
怒涛のように過ぎ去ったこの一年。
普段は過去を振り返らず日々過ごしておりますが、この12月日誌を綴る時だけ一年を振り返ることにしております。

お嬢様と過ごしたこの一年、
とても楽しゅうございました。
最高ではなかったとしてもその時出来る最善を目指し続けるのがわたくしの努めだと思っております。
不思議なものでして、あの時は最善を尽くしてやれたと思っていても、今振り返るとあぁ、あそこはもう少し上手く出来たのになと思ってしまいます。
少し間を空けてから自分自身を見つめ直すというのは案外大切なのかもしれませんね。

お給仕にしても、歌や踊りにしても、絶対になくてはならないのが健康です。
最善を尽くすというのは言い方を変えれば、コンディションが一番いい状態で挑むことだともいえます。
わたくしは春からトレーニングを始めていたのですが、トレーニング内容や食べ物、時間帯など上手くコントロールが出来ないまま今年が終わってしまったなと感じております。
ですので来年は
わたくしにとってのベストルーティンを見定めてコンディションを整えたいと存じます。

お嬢様と過ごせる時間を少しでも楽しんでいただくために。

今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

母の温もり

小さな頃母親が作ってくれていた抹茶。

思い返してみるとその頃から朝お茶を飲むとホッとする習慣が出来ていたのかもしれません。

目を覚ます為にコーヒーを頂戴する事もございますが、誰かに淹れていただいた一杯というものは特別な感情をいただけるものなのかもしれません。

この感覚を忘れない様にお給仕に勤しみたいと思い直す今日この頃でございます。

我々はその安堵感をお届け出来ておりましょうか。
もし、それを見失ってしまう時があるとしたらまた共に見つけていきたいものでございます。

思い出す事に、見直す事に遅いという事はないと信じてございます。

見失い続ける事さえなければそれで良い気がいたします。

さて、本日はほうじ茶とアッサムのブレンド「リリス」をお淹れいたしました。

諸説ございますが、リリスは初めての女性の神とし、自分の正義を持ちながら生き抜いた象徴。

その温もりをお嬢様に。

12月

お嬢様、おぼっちゃま、奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます、山岡でございます。
冷え込む寒さとなって参りましたが
お風邪などは召されていらっしゃいませんか?

秋もあっという間に終わりましたね。
過ごしやすい気候、気温などと思いながら
生活できたのは
体感2週間くらいだったかと存じております。

秋といえばでしたためた色々を振り返ってみると
今年も食欲の秋に限らず沢山食べました。
読書、ついに始めまして、
この秋で五冊(4作品)ほど読みました。
紅葉も無事見に行けました。
見頃から一足早い日にちで伺ったのですが、
緑、黄色、赤のコントラストが
大変美しゅうございました。
秋刀魚も丁度よくいいものが買える機会があり、
自室で食しました。
お部屋が数日秋刀魚のかほりでございました。

そしてあっという間の12月。
今年も後ひとつきで一年が終わりを迎えます。
世間はハロウィンが終わったそばから
そこら中でクリスマスミュージックが聞こえてくる
時代になりました。
これも秋の終わりの体感速度を
早めている理由なのかも知れませんね。

私が好きなクリスマスミュージックは
「jingle bell rock」
特に原曲では無く幼き頃テレビから流れてきた、
アレンジバージョンのものが好きです。
原曲のリズムの軸をカントリーミュージック由来の
少しハネのあるものと定義するなら、
私が好きなものはもっと8ビートで
ロックンロールな感じになっているものです。
キーも曲の一番高いところがF#に当たるところに
変わっていて、そのあたりでボーカルに
少しがなりの成分が入ってくるのもいい要素です。

クリスマスマーケットも
もう各所で始まっているかと存じます。
イルミネーションも綺麗です。
社会勉強のラストスパートを頑張られる方も、
年末に向けてお休みモードに入られる方も、
是非この12月を満喫なさってくださいませ。

日誌

お嬢様、お坊ちゃま
お変わりなく元気にお過ごしでしょうか?
今年も秋が終わり冬の訪れを感じる寒さに手足がかじかむ近衛でございます。

私先日、大旦那様よりいただきました休暇を使って紅葉を見に行ってまいりました。
今年の秋も終わる頃でございましたから多少散ってはしまっておりましたが、足元に散らばる紅葉にすら美しさを感じてしまうほど堪能することが叶いました。

その時の写真も日誌に載せさせていただきますゆえ、少しでも秋の紅葉の美しさをお届けできたら光栄でございます。

また常日頃、社会勉強として日々をお忙しく過ごされているかとは存じますがお嬢様、お坊ちゃまもどうか一時心休まる時間を作っていただけましたら幸いでございます。

私はティーサロンにて、温かい紅茶ご用意してお待ちしておりますゆえ、お給仕を担当できた際には日々のお話聞かせてくださいませ。
おかえりお待ちしております。

日誌

お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様、ご機嫌麗しゅうございます。
久保でございます。

お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様にお仕えして二年を迎えることができました。

こうしてまたこの場所にいられること、その一日一日を積み重ねてこられたことに、心から感謝しております。

振り返ればまだまだ未熟で、お恥ずかしい失敗も多うございます。

それでもお嬢様が変わらず声をかけてくださるたびに
「ああ、自分はまだここで頑張っていいんだ」と背中を押していただいているような気がいたします。

私の小さなこだわりは、お嬢様が快適に楽しく過ごせるようにお仕えすること。

どんなに忙しくてもそこだけは絶対に乱さぬようにと心に決めております。

お嬢様が腰を下ろされる場所に、安心そして変わらぬ整いがありますように。たとえ私が未熟でも、それだけは胸を張って続けていきたいのでございます。

三年目に入りますが、まだ道半ばゆえ、気を引き締めて精一杯お仕えいたします。どうかこれからも、久保をお見守りいただけますと幸いでございます。

挑戦

ご機嫌麗しゅうございます。

室戸でございます。

先日、わたくしを含め数名の者で海釣りに赴いてまいりました。

​釣りに関しましては、ごく幼い頃に一度だけ経験した記憶があるのみで、実質、初めての経験でございました。

​海釣り施設に到着し、同行した使用人の方々に色々とご教示いただきながら準備を整え、いよいよスタートいたしました。

​果たして釣れるものかという一抹の不安を抱えての挑戦でしたが、幸いなことに、無事に釣果を得ることができました。

​なかなかすぐには思い通りに参らず、皆様からのアドバイスを拝聴しつつ、自分なりに工夫を凝らす過程は、日頃のティーサロンでの給仕の心得と相通ずるものがあると、改めて実感いたしました。

​お嬢様も、最近なにか新たにご挑戦されていることなどございましたら、ぜひティーサロンにてお聞かせいただけますと、光栄に存じます。

年の瀬のご挨拶。・・・気が早いでしょうか?

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

とうとう師走となりました。
年末の挨拶には、少し早いのですが・・・。

「今年もお世話になりました」(深々と一礼)

さすがに、まだ実感が湧きませんね。
師走という言葉通り、目まぐるしいほどの忙しさがないと、年の瀬の気分が出ないものでございます。
まあ、こういった気持ちや雰囲気などは、日々が過ぎれば自然と醸成されていくものでもございますから。

大掃除、門松の支度、餅つきに年賀状・・・。
年越しの前に、準備しなければならないことは山のようにございます。
もちろん、世界中が楽しく過ごすクリスマスも忘れてはいけません。
眩いイルミネーションの下、賑々しくお祝いをいたしませんと。

このように今月の予定を考えておりますと、やはり居ても立っても居られない気持ちになって参りました。
とはいえ、バタバタと忙しなく走り回るのは使用人の役割。
お嬢様方におかれましては、お心に余裕を持って、穏やかな気持ちでいただけるよう、心を配らなければなりません。

本格的なメリークリスマスと年の瀬のご挨拶は、やはりティーサロンにて直接申し上げるのがよろしゅうございますね。
お嬢様方のご予定も目白押しかとは存じますが、時折はポット一杯の紅茶をお召し上がりになって、憩いの時間をお過ごしくださいませ。

どうか、満ち足りたお気持ちで、今年の締めくくりを迎えられますように。