百合野的紅茶の淹れ方その②『お湯の温度』

またまたこちらの日誌を覗いてくださってありがとうございます。
前回の『抽出時間』に続きまして
今回は『お湯の温度』についてお話させていただきます。

今回も私個人的な見解からのご案内でございますのでどうか、ご了承くださいませ。


では早速
・沸騰したてのお湯でなく86度程度のお湯で淹れたらどうなるか?

答えは
渋みが弱く、水色は薄めな紅茶が出来上がります。
同時に紅茶が持つ魅力の、コクや、香り(マスカテルフレーバー、モルティーフレーバー等の特有の旨味)などが損なわれます。

つまり温度が高いお湯ほど、茶葉の持つ成分を100%引き出す事ができるという事でございます。

※補足
逆に…
渋みが弱い代わりに、茶葉が持つ「甘味」を感じやすくなるとも取れます。
渋味が出やすい茶葉はこちらの方法で柔らかくする事ができます。

お湯の温度と抽出時間の関係性が分かってきたお嬢様は
もしかしたらお気づきかもしれませんが

『水出しアイスティ』はこちらの延長上にございまして
温度が低い中で長時間抽出するという方法でございます。

お湯の温度が低いと覚醒作用のある「カフェイン」が出づらくなり
集中力などを高める「テアニン」が抽出されます。
上記の通り、渋味はかなり低く、茶葉特有の甘味がほんのり出てまいります。

いかがでしたでしょうか?

今回もまた一つ紅茶の事をお伝えできて嬉しゅうございました。

次の日誌では
茶葉の鮮度の保ち方と、レシピ通りに淹れているけれど美味しく感じない!という場合の対策を綴ってまいります。
ではまた、ティーサロンでお待ちしております。