古谷でございます

見上げた夜空に映るそれは、あまりにも深く謎めいていて、でもなんて綺麗だと





月を描いた色がもし、あおだとしたら





そんな事を思わずには、おそらくきっといられなく、美しくも妖げなその輝きに、心どこまでも惹かれ、そして目を奪われてしまうことでしょう。






作者不明





誰が考案したのかすらわからない、謎に満ちたカクテル。









Blue Moon-ブルームーン-







「青い月」という名のこのカクテルには、ふたつの相容れぬ言葉が秘められているのです。










「Parfait Amour-パルフェタムール-」と申しますリキュールの意味はフランス語で完全な愛。
このヴァイオレットリキュールを使用しているため、カクテルブルームーンには、こんな言葉があると云われます。






「ありえないほど最高の出来事」






「幸福なる奇跡の瞬間」








そして、この言葉と対になるように、悲しげな意味を持つ、ブルームーンのふたつめの言葉。
















「叶わぬ想い」















グラスを傾けた際、このカクテルに秘められたふたつの言葉が、もしも両方ともふと過ぎたとしたら








その透明感ある淡いスミレ色。澄み渡る花の香り。そしてグラスの淵を漂いひろがる柑橘の甘酸っぱい味はとてつもなく甘美で、そしてどうにも切ない余韻がながく後を引くかもしれません。









グラスに満たされるあおい月。その色すべて飲み干され、そして消えゆく瞬間まで








今がありえないほどの幸福な、ありえないほどの奇跡の瞬間であれば









と、こうしてグラスを眺めていると、そんな様にもおもえてくるのです。









今宵が心締めつけられるほどの秋の長夜だとしても。







Blue Moon

Gin…30
Parfait Amour…15
Lemon Juice…15







古谷
Filed under: 古谷 — 00:30