涼味

司馬でございます。

皆様、お健やかにお過ごしでございますか?
ジメジメとしたお天気が続いておりますが、晴れ上がりますと夏本番の気配もそろそろ感じてまいりました。
いよいよ暑い季節を迎えますが、どうぞ体調を崩さぬようご自愛くださいませ。

というわけで涼しいものを求めたくなることも多いかと存じます。
フラッペやグラニテもよろしゅうございますが、やはり「かき氷」という言葉には、なんとも涼味を感じさせる響きがございます。

当家蔵書の「かき氷屋三代記―我永遠に氷をアイス―」という本には、こんな記述がございました。

 ―蒙古究極の決闘法の伝説的な名人カクゴールは、刃の高速回転によって生み出された細かい氷片の冷凍効果により、周囲の温度を下げて相手の体温を奪い、凍結させる秘技を編み出した。
 ちなみに、このカクゴールは氷の王者の象徴として、 常に氷一文字の旗を背負っていた。
 現代日本でも、 夏の巷に見られるかき氷屋の旗は、これに由来する―

・・・本当でしょうか?

まあ、与太話はさておき、かき氷が日本の夏の風物詩の一つであることに間違いはございません 。
氷いちご、宇治金時、氷白玉・・・。
その涼しげで甘やかな味を想像するだけで、暑い日も良いかなと思わずにはいられません。
どうぞお嬢さま方も、涼味をご存分にあじわいつつ、この夏を楽しくお過ごしください。

もちろん、あまり冷たい物ばかりを食べ過ぎないよう、くれぐれもお気をつけくださいませ。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。