伝わらない気持ち、伝わる気持ち

 先日、紅茶サロンにご参加くださいましたお嬢様方、ありがとうございました。
私も今回講師の一人を務めさせていただきましたが、普段あの様な大勢のお嬢様方の前でお話する機会もありませんので、大変緊張いたしました。
ちゃんと、お話が伝わっていれば良いのですが・・・・いささか不安も残っております。
普段は研修でフットマン候補生相手に教鞭をふるっている所為か、ついつい話が乗ってまいりますと、まるで候補生を相手にしているような錯覚に落ちいってしまいます。
もし、疑問等ございましたら、何なりとお尋ね下さいませ。

今回ご参加下さらなかったお嬢様も、また次の機会がございましたら、前回以上の充実の内容でお届けしたいと思いますので、ぜひお付き合い下さいませ。

 さて研修と言いますと、私は普段から気を付けていることがございます。
それは
『思いを伝える』
と言うことです。
いかにすれば理解してもらえるか?
どう話せばわかりやすいか?
これも重要でございますが、『思いを伝える事』
これが大切でございます。

しかし簡単なことではございません。

たとえば日常生活において、友人に感謝や敬愛の念を抱いているとして、それをどうすれば伝えることが出来ますか?

「しっかりと心に思っているのだから、口にしなくても大丈夫!」

いいえ、伝わりません。

少々乱暴な物言いになってしまいましたが、なかなか伝わらないものなのです。
勿論、何も言わずとも分かり合う関係と言うのもございますが、そうそうはございません。
相手が親しくない関係であればあるほど、この傾向は強くなります。

しっかりと口にして、ちゃんと声にして初めて気持ちは相手に届く物だと思います。
相手への影響も考えて言葉を選び・・・

とても大変でございますね。

どうかお嬢様方も、沢山の素敵な想いに包まれます様に。