ハッピーは歩いて来ない

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌いかがでございましょう、金澤でございます。
今私は人生の先輩達が集うコの字カウンターの隅で、黄金に輝く液体をコップに注ぎつつ、そら豆を頬張りながら、この日誌を書いています。

今日は雨が降ったり止んだり、おかげでムシムシと暑く、ドアマンをしていても過ごしにくい日でした。
勤めを終え帰路の道中、真っ直ぐ家に帰るつもりがその不快感で意識が朦朧とし、いつの間にか砂漠のオアシスに吸い込まれていました。
これだから梅雨はイヤなのです(ニヤリ)
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人生をあえて旅路に例えるならば

静かな良き夜でございますね、お嬢様。
暗い執務室でタイプライターを叩く、怪しげな時任でございます。

昨日まで入道雲が湧きそうな青空だったのに、
思い出したかのように降り注ぐ雨が、窓を静かに叩いております。

お嬢様、どうか御身体を冷やしませぬよう。
もし雨に降られたならば、暖かいシャワーを浴びて、熱い紅茶をお飲みください。
そうだ、久々に堤がロイヤルミルクティーを入れましょうか。
雨に打たれて、なんだか心まで冷えてしまったような夜には、甘く暖かいものをゆっくりお召し頂くのがよろしゅうございます。

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