夏の想い出

昨年の今頃は何をしていたかと思い返しておりますと、

茶摘みに行ったことを、いの一番に思い出します・・・



あれは、緑の盛る8月の夏日。

紅茶の勉強の一助になるかと思い、影山と共に静岡へと赴きました。

「なんでこの季節に茶摘みに来てしまったんだろう・・・」

静岡に着いたとたん二人でそう言い合ったのを思い出します。



せっかく来たのだからと茶畑へと移動し、動きやすい服に着替えてレッツチャツミ!!

「お茶の葉ってこんなに青々としていて、柔らかいのかぁ」

「お茶を摘むときは確か・・・”一芯二葉”でしたね」

臨場感満載の茶摘み体験に意気高揚する私。

「黒崎くんにはこの日差し、少し厳しいだろうけど大丈夫?」

と声を掛けてくださった影山。

少しだけ日焼けした肌、日差し除けにと被ったキャップで顔を隠した彼は、

一見するとスリランカの茶摘み名人の様でした・・・本人は違うと言い張っておりましたが。



しかし、8月の暑い日差しに煽られながら茶摘みをしておりますと、やはり影山の言う通り私には厳しゅうございました。

陽の光の下では、なかなか私の俊敏な動きが発揮できませんで、5分と持たず茶摘み体験を終了しました。(影山は1時間程楽しんでおりました。元気ですね)

僅かばかりの時間ではございましたが、私にはとても貴重な体験でございました。

“真夏の茶摘みはやめた方が良い”という教訓も得られましたしね。

今でも色褪せぬ、私の夏の想い出でございます。

ただ、一番の想い出は影山と茶摘みの帰りにいただいたハンバーグが美味しかったことでした。



黒崎
Filed under: 黒崎 — 22:00

黒崎の独り言

お嬢様、お坊っちゃま。

ご機嫌麗しゅう存じます。

黒崎でございます。

このお屋敷にて給仕を仰せつかるようになってから、七月をもって3年の月日が経ちました。

私はこの3年間、お屋敷の為に、お嬢様の為に尽力してきた次第でございます。

しかしながら、ふと自問することがございます。

私は何をしてきたのか、と。

何か明確にお嬢様の為に何かをしてきたと言うには、おこがましいものがございます。

3年経った今、改めて自分の轍を省みると、輪郭がはっきりとせず、何だかぼやけて映るのです。

お嬢様がもっと幸せに、楽しくお過ごしいただく為に、私に出来ることは何でしょうか。

その答えを探す、4年目でございます。



黒崎
Filed under: 黒崎 — 22:00

不自由な自由

私は映画を観ることが好きです。

休日は何をして過ごすか、いつもいつも模索しております。

何をしても良い。

読書に耽っても、

惰眠を貪っても、

ただ呆然と窓の外を眺めようとも。

何をしても過ぎ行く時間は同じ。

ですが私はいつも映画を観る。

何故映画を観るのでしょう。

一度始まってしまえば、

途中で立つことはできない。

声を発することも、

手を叩くこともできない。

他の用事にかまけることもできない。

一度始まれば、物語は勝手に進んでゆくのです。

そこに強制力などありません。

ましてや、法律で定められているわけでもありません。

しかし、私はそれに従うのです。

おおよそ2時間という決して短くない時間、

私は自ら進んで拘束されるのです。





人は自由を好み、自由を恐れる。

自由であればあるほど、

何をしても良い可能性に不安になる。

自由に酔う。

映画は私の人生の中でただ過ぎていくであろう2時間を、

確かな時間にしてくれるのです。

不自由な2時間。

しかし安心する2時間。

拘束された時の中で、

私の心は解放される。




お嬢様に於かれましては、

いつもながらにティーサロンでお過ごしになるひと時に、

何を感じるでしょう。

いつもいつも甲斐甲斐しく世話を焼く使用人達に囲まれて、

時には不自由を感じてらっしゃるかもしれませんね。

しかしながら、私は束縛の中に安寧があるものと考えております。

我々ならば、

お嬢様の人生のほんの僅かなひと時、

ともすればただ呆然と過ぎていったであろうひと時を、

確かなひと時へと変えることができるかもしれません。

ですから、目一杯自由な日には、

ティーサロンへ。




お早いお帰りをお待ちしております。




黒崎
Filed under: 黒崎 — 22:00

ティーインストラクター

黒崎でございます。

先日、紅茶好きが転じてティーインストラクターという資格を取得いたしました。

まずもってティーインストラクターとは何かと申しますと、一言で表すならば

「紅茶の楽しさを伝える為の知識と技術を修得した者」

といったところでございますかね。

とは言うものの、資格を取得したからといって自身の中で何かが変わったわけでもありません。

ただ毎日変わらぬ美味しいお茶を、お嬢様にお届けするのみでございます。

さて、今年はどんなお茶をお作りしましょうか...


あ、お嬢様と一緒にお作りするというのも、良うございますね。



黒崎
Filed under: 黒崎 — 22:00

黒崎の独り言

ご機嫌麗しゅうございます。黒崎でございます。

今回は、お嬢様に宛てた日誌ではございません。

私の独り言をつらつらと書き綴ったものにございます。

お見苦しいところもあるかもしれませんので、お読みにならなくてもようございます。

申し訳ありません。

私の勝手をお許しください。

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Filed under: 黒崎 — 21:00

黒い現と白い夢(仮)

第四章(下)

浅葱の妄言に端を発したこの奇妙な事件。

いや、事件と言える程の事でもない、か。

浅葱の記憶が倒れたショックで少々混乱しているだけだ。

美味しい紅茶でも淹れて、一息つけば彼の絡まった記憶も解けよう。

隈川さんには申し訳ないが、試作品ではなく改めて淹れてもらうとしよう。

そうだな、不安定な気持ちを落ち着かせるにはまろやかでほっこりとした甘い香りのアッサムにしよう。

さて、そろそろ私の優雅な休日を返してもらわなければな。


(more...)
Filed under: 黒崎 — 14:00

黒崎の抱負

お嬢様にとって、忘れられない日というものはございますか。

きっと楽しい思い出や過去の思い出を、大切にとっておられることでございましょう。

ここでもう一つお伺いしますが、

忘れたくなかったのに、

忘れてしまった日はございますか。

これを問うのは些か愚問ではございますね。

忘れたくなかったけど忘れてしまったのなら、忘れたことすら忘れてしまっているでしょうから。

何だか早口言葉みたいになってしまいました。

記憶とは儚いもので、楽しかったことも悲しかったことも、時間が経てばどうしても色褪せてしまうものです。

そして、いつか忘れたことにすら気づかなくなっていく。

だからこそ、日誌を書くことは大切なのだと改めて思いました。

お嬢様と過ごした素敵な思い出を、

あの時の感動を、

いつかの悔しさを、

忘れたくない仲間達を、

大切に取っておくために、

これからも日誌を綴っていくと致しましょう。


黒崎
Filed under: 黒崎 — 18:00

5人寄れば破滅の輪舞曲

お嬢様、再びやってまいりました。

覚えておいででしょうか。

以前、5人の使用人達が一同に介し、素敵な休日を過ごした一部始終をお嬢様にご覧いただきました。




はい、またまたあの5人が集結いたしました。

笑いあり、涙あり、悲鳴あり、悲鳴あり、悲鳴あり、悲鳴ありの素敵な休日。

お嬢様に仕える使用人達によります、美味しい、可笑しい休日のひとときをご覧いただけるお品をご用意致しました。





さて、次は何をするのやら....


ちなみに私は違う意味で抱腹絶倒致しました。




黒崎
Filed under: 黒崎 — 22:30

好きなものだけ並べたワゴン!

いやはや、冷えますねぇお嬢様。

晩秋だとは申しましても、

この寒さは真冬のそれにも匹敵しますね。

この様に寒い日は、

何か温かいお飲み物でもって、

体の芯から温める必要がございますね。

寒い日に飲みたくなる飲み物といえば、

お嬢様は何を思うでしょうか。

あつ〜い番茶?

それも良うございますねぇ。

こう、お煎餅があればさらに。

コトコト煮込んだコーンスープというのもまた一興。

もちろん紅茶も良うございます。

紅茶は体を温める効能がございますから。


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Filed under: 黒崎 — 01:30

黒い現と白い夢(仮)

ご機嫌麗しゅうございます。

黒崎でございます。

近頃夢で猫になった夢を見ました。

前世の記憶でしょうか。

さて、お話の続きに参りましょう。


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Filed under: 黒崎 — 00:30