不自由な自由

私は映画を観ることが好きです。

休日は何をして過ごすか、いつもいつも模索しております。

何をしても良い。

読書に耽っても、

惰眠を貪っても、

ただ呆然と窓の外を眺めようとも。

何をしても過ぎ行く時間は同じ。

ですが私はいつも映画を観る。

何故映画を観るのでしょう。

一度始まってしまえば、

途中で立つことはできない。

声を発することも、

手を叩くこともできない。

他の用事にかまけることもできない。

一度始まれば、物語は勝手に進んでゆくのです。

そこに強制力などありません。

ましてや、法律で定められているわけでもありません。

しかし、私はそれに従うのです。

おおよそ2時間という決して短くない時間、

私は自ら進んで拘束されるのです。





人は自由を好み、自由を恐れる。

自由であればあるほど、

何をしても良い可能性に不安になる。

自由に酔う。

映画は私の人生の中でただ過ぎていくであろう2時間を、

確かな時間にしてくれるのです。

不自由な2時間。

しかし安心する2時間。

拘束された時の中で、

私の心は解放される。




お嬢様に於かれましては、

いつもながらにティーサロンでお過ごしになるひと時に、

何を感じるでしょう。

いつもいつも甲斐甲斐しく世話を焼く使用人達に囲まれて、

時には不自由を感じてらっしゃるかもしれませんね。

しかしながら、私は束縛の中に安寧があるものと考えております。

我々ならば、

お嬢様の人生のほんの僅かなひと時、

ともすればただ呆然と過ぎていったであろうひと時を、

確かなひと時へと変えることができるかもしれません。

ですから、目一杯自由な日には、

ティーサロンへ。




お早いお帰りをお待ちしております。




黒崎
Filed under: 黒崎 — 22:00

ティーインストラクター

黒崎でございます。

先日、紅茶好きが転じてティーインストラクターという資格を取得いたしました。

まずもってティーインストラクターとは何かと申しますと、一言で表すならば

「紅茶の楽しさを伝える為の知識と技術を修得した者」

といったところでございますかね。

とは言うものの、資格を取得したからといって自身の中で何かが変わったわけでもありません。

ただ毎日変わらぬ美味しいお茶を、お嬢様にお届けするのみでございます。

さて、今年はどんなお茶をお作りしましょうか...


あ、お嬢様と一緒にお作りするというのも、良うございますね。



黒崎
Filed under: 黒崎 — 22:00

黒崎の独り言

ご機嫌麗しゅうございます。黒崎でございます。

今回は、お嬢様に宛てた日誌ではございません。

私の独り言をつらつらと書き綴ったものにございます。

お見苦しいところもあるかもしれませんので、お読みにならなくてもようございます。

申し訳ありません。

私の勝手をお許しください。

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Filed under: 黒崎 — 21:00

黒い現と白い夢(仮)

第四章(下)

浅葱の妄言に端を発したこの奇妙な事件。

いや、事件と言える程の事でもない、か。

浅葱の記憶が倒れたショックで少々混乱しているだけだ。

美味しい紅茶でも淹れて、一息つけば彼の絡まった記憶も解けよう。

隈川さんには申し訳ないが、試作品ではなく改めて淹れてもらうとしよう。

そうだな、不安定な気持ちを落ち着かせるにはまろやかでほっこりとした甘い香りのアッサムにしよう。

さて、そろそろ私の優雅な休日を返してもらわなければな。


(more...)
Filed under: 黒崎 — 14:00

黒崎の抱負

お嬢様にとって、忘れられない日というものはございますか。

きっと楽しい思い出や過去の思い出を、大切にとっておられることでございましょう。

ここでもう一つお伺いしますが、

忘れたくなかったのに、

忘れてしまった日はございますか。

これを問うのは些か愚問ではございますね。

忘れたくなかったけど忘れてしまったのなら、忘れたことすら忘れてしまっているでしょうから。

何だか早口言葉みたいになってしまいました。

記憶とは儚いもので、楽しかったことも悲しかったことも、時間が経てばどうしても色褪せてしまうものです。

そして、いつか忘れたことにすら気づかなくなっていく。

だからこそ、日誌を書くことは大切なのだと改めて思いました。

お嬢様と過ごした素敵な思い出を、

あの時の感動を、

いつかの悔しさを、

忘れたくない仲間達を、

大切に取っておくために、

これからも日誌を綴っていくと致しましょう。


黒崎
Filed under: 黒崎 — 18:00

5人寄れば破滅の輪舞曲

お嬢様、再びやってまいりました。

覚えておいででしょうか。

以前、5人の使用人達が一同に介し、素敵な休日を過ごした一部始終をお嬢様にご覧いただきました。




はい、またまたあの5人が集結いたしました。

笑いあり、涙あり、悲鳴あり、悲鳴あり、悲鳴あり、悲鳴ありの素敵な休日。

お嬢様に仕える使用人達によります、美味しい、可笑しい休日のひとときをご覧いただけるお品をご用意致しました。





さて、次は何をするのやら....


ちなみに私は違う意味で抱腹絶倒致しました。




黒崎
Filed under: 黒崎 — 22:30

好きなものだけ並べたワゴン!

いやはや、冷えますねぇお嬢様。

晩秋だとは申しましても、

この寒さは真冬のそれにも匹敵しますね。

この様に寒い日は、

何か温かいお飲み物でもって、

体の芯から温める必要がございますね。

寒い日に飲みたくなる飲み物といえば、

お嬢様は何を思うでしょうか。

あつ〜い番茶?

それも良うございますねぇ。

こう、お煎餅があればさらに。

コトコト煮込んだコーンスープというのもまた一興。

もちろん紅茶も良うございます。

紅茶は体を温める効能がございますから。


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Filed under: 黒崎 — 01:30

黒い現と白い夢(仮)

ご機嫌麗しゅうございます。

黒崎でございます。

近頃夢で猫になった夢を見ました。

前世の記憶でしょうか。

さて、お話の続きに参りましょう。


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Filed under: 黒崎 — 00:30

近づく怖〜い季節

お嬢様は、お化けの存在を信じていらっしゃるでしょうか。

黒崎は、信じております。

それ故、お化けが大の苦手でございます。

あまり関わり合いになりたくないものです。

お化け屋敷やホラー映画など以ての外。

世の人々は、そういったものを楽しんでいるようですが、それはきっとお化けの存在を信じていないからではないでしょうか。

お化けな完全なる空想上のものだとするならば、黒崎だって怖くはありませんよ。大人ですし。

ですが、時にお化けは私達人間の世界に干渉することがあるのです。

私の過去の経験がそう信じさせるのです。

思い出すと怖いので、あまり多くを語ることは致しませんが、お盆やハロウィンの時期になるといつも意識せざるをえなくなります。

特にハロウィンの時期になるといつも思うことがあります。

私達人間だけがお化けの仮装をし、ハロウィンを祝っているが、きっと人間界の知らないどこかで、お化け達もハロウィンを祝うパーティーでも開いているのではないか、と。

そんなことがあるとするならば、絶対に迷い込みたくはありませんね。

おぉ怖い。

夜はあまり出歩かないようにいたしましょう。


黒崎
Filed under: 黒崎 — 14:00

黒い現と白い夢(仮)

ご機嫌麗しゅうございます。

黒崎でございます。

夢というものは、何故あんなにもちぐはぐにしか思い出せないのでしょうか。

どれ程鮮明に見えても、目覚めた頃には夢の大筋程度しか覚えていない。

そんなもやもやする朝を何度過ごしたことでしょう。

私だけでございますかね。

さて、お話の続きに参りましょう。

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Filed under: 黒崎 — 23:35