日誌

ご機嫌麗しゅうございます。
八幡でございます。

さて5月も終わり6月を迎えましたね。ティーサロンでは6月から使用人の夏服姿をご覧いただけます。

私は夏服の装いをとても好んでございます。なぜかと申しますととにかく涼しい!
安直ではございますがこちらにつきます。
今年はいつ夏服を着ることが出来るのか今からとても楽しみでございます。

また、お嬢様も6月からは全ての紅茶をアイスティーで召し上がることが出来ますので我々と共に暑い夏を乗り切って行きましょう。

では、ティーサロンでお待ちしております。

次のプリンセス

敬愛せしお嬢様へ
夏の足音が早くも耳に届くこの頃、いかがお過ごしでございますか

先日27日には、私め時任とフットマン椿木にてワインカクテル「Pretty pop Prinncess」をご用意させて頂きましたが、驚くほど多くのご用命とお褒めの言葉を賜ることとなりました。
光栄の至にございます。ありがとうございました。

このカクテルをご用意することとなった始まりは、ほんの些細な日常でございました。
まだ新人でありながら向学心に溢れる椿木はカクテルにも興味を持ち
その独特ながら尽きることなき感性のままに毎日毎日、私の顔を見る度に
「時任執事、〇〇と〇〇を混ぜたら美味しいと思いませんか?」と投げかけてきていたのです。

曰く、紅茶とカルピス
曰く、赤ワインと醤油
曰く、コーヒーとタバスコ

「‥いや君、その組み合わせ味見してみたのかい?」
「してないです!でも直感で美味しい気がします!」
「帰れ。」
「え?まだ給仕中ですが帰っていいんですか?」
「還って良いよ。土にな。」

毎日毎日、感性のままに投げかけられるエキセントリックな組み合わせ。
そう申しますれば、遙か過去‥ビバレージユニットの創世記に使用人たちにカクテルの基礎を教えたときに、いっぱいに並べた様々な材料を自分の感性で混ぜさせるという実施授業を行ったことがございましたが‥‥
‥あのときこの子がもしお仕えしてしまっていたらば。。

しかし日々いろんな組み合わせを提案され続けますと、30回に1回ぐらいは心を揺らす提案もあるものです。
(なお、残りのうち15回はゴミ箱送り、14回は「それは〇〇というカクテルだ」という既存のレシピと被っているという塩梅でした。)

そんな心に触れた組み合わせを寄せ集めて生まれたのが、カクテル「pretty pop princess」でございます。
そう、あの日。真っ直ぐな瞳の椿木が放った、あの言葉から
このカクテルは始まったのでした。

「時任執事!赤ワインとヨーグルトを混ぜたら美味しいと思いませんか!」

‥‥いや、ちょっと面白そうと思ってしまったのが運の尽きでした。
試作に次ぐ試作、改良に次ぐ改良
我ながらよく無事まとめられた物です。
お嬢様の笑顔という報酬は破格でございましたが、しばらくお休みさせて頂くか、次回は自分で考えてもらいまし‥

「時任執事!日本酒とアールグレイを合わせたら美味しいと思いませんか!?」

お嬢様。

実話でございます。

 

 

 

 

 

乞うご期待くださいませ。

 

 

ぴーちゃんサブレ

ギフトショップにて
わたくしの考案いたしました

『ぴーちゃんサブレ』をご用意しております。

出来栄えには満足しているのですが、
一点だけ懸念点がございます。

お嬢様がご別宅までぴーちゃんサブレを無事お持ち帰り出来るのか否か。

折角持ち帰って下さったのにぴーちゃんの原型がなかったら切ないですね。

今後の参考にさせていただきますので、
是非ご感想をお聞かせ下さいませ。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます、荒木田でございます。

先日、春の陽気に誘われて、手のひらサイズの図鑑を片手にお散歩に出かけた時のことでございます。
桜の花弁はとうに散り、街はすっかり緑に覆われており夏と遜色ない青青とした風景が広がっておりました。

しかし、春の風物詩と言えば当然桜だけではございません。足元を見やればカラフルな花々が小さくも勇ましく咲き誇っております。
春を彩る彼らに目を向けないのはなんとも勿体無い。
図鑑に曰く、ハルジオン、ヘビイチゴ、スミレ、カキドオシ、シャクナゲ、ライラック……。
上に下に東に西に、360度五感全てで四季を味わうのが日本人としての粋でございましょう。

さてそれでは、私も日本人として春を味わい尽くそうではございませんか。ちょうど足元に白いふわふわの綿毛がぽつねんと佇んでおります。根本からぶちっともぎ取り、口元に運んでフゥッと息を吹きかけました。すると、かわいらしいたんぽぽの綿毛がふわふわりと風に乗って飛び立ちます。
ゆったりと空を揺蕩うかよわいもこもこ。
メルヘンなその様子に、なんだかうっとりしてしまいます。

アラ、わたくし、きっと、とってもロマンチックだわ。

ねぇたんぽぽちゃん、あなたの名前はなんていうのかしら。

セイヨウタンポポ

外来種でございました。
環境省指定要注意外来生物であり、侵略的外来種ワースト100にも名を連ねるインベーダーとのこと。
漢字がいっぱいで強そう。メルヘンの対偶にございます。
それにしても荒木田、不覚でございます。まさか外来種の繁茂に手を貸していたとは。知らぬ間に犯罪の片棒を担がされておりました。しかしもう、こうなっては後の祭り。風に乗った種子たちは元気いっぱいにその勢力図を拡大していくことでしょう。うまく奴らの手のひらの上で転がされたようで悔しゅうございます。

さて。
セイヨウタンポポをはじめとして、日本のみならず世界中で外来種というのは問題になっているようで。その地にはもともといなかった種の、すなわち、外来の生物。元来その地に住んでいた生物の生息領域を脅かしたり、よろしくない波及効果が多々あるとのこと。
そんな外来種問題に踏み入ってみると、動植物に罪はない。真に悪いのは人間なのだ、などという言説をちらほら見かけます。

人類の目覚ましい科学の発展により、世界は小さくなりました。海を越えることも空を飛ぶことも難しくない。然らば、そんな人類の文明に肖って勢力拡大する輩というのは、しかし、諸悪の根源は人類である、という理屈でございます。

こう言った理屈に、なるほど確かにと納得する一方、それは言い過ぎなんじゃないかと思う私もおります。
だって、文明の発展がなければ私は現在の幸福を享受できていないわけでございますから。そして、それらは自然選択の結果生まれたものでございます。ホモ・サピエンスが進化の過程で”自然に”生み出してきた文明という技術を、地球が生まれて以来数十億年紡がれてきた”自然”という枠組みから外すのはいささか傲慢ではございませんか。

イデオロギーの問題でございますから、どっちが正解とかはないのでしょうが。
どっちつかずもまた良しにございます。のらりくらりと不安定でまろやかに、荒木田は素敵な世界を願うばかりではございます。

 

 

 

 

 

というわけで。
きつね。北の国より。
荒木田でございました。

日誌

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

近頃使用人の談話室にて、
司馬と大河内と共に映画談義に興ずることがしばしばございます。
ご存知の通り、二人は非常に造形の深い者たちであります。
その知識は広く深いものでして、
私ごとき広く浅く楽しむタイプでは
遠く及ばないものがあるのですが、
彼らがどう感じたかを聞くことは、
一つの楽しみでございますし、
更に色々なものに触れる際の原動力になっております。

日々新しいものに触れ続けることは、
人生に潤いを持たせることに必要不可欠ですし、
停滞が一番の毒であると私は信じております。

とはいえ自分自身の好みでばかり動いておりますと、
視野が狭くなることを痛感させられます。
時代の流れにもある程度敏感でいたいと思いますし、
(傾倒するかはまた別の話です)
ジャンル問わず様々な経験を積んでいきたく存じます。
ひいてはそれが使用人として、
皆様にお仕えする上での益になるだろうとも考えております。

何かオススメなどありましたら、
教えていただければ幸いです。

ティーサロンにてお戻りを心よりお待ちしております。

才木

ダンディー&セクシー

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌いかがで御座いましょう、金澤でございます。

まだ街が動き出す前にふらっとパトロールです。
日中は多くの人で賑わう場所も早朝となるとひと気も疎らです。
選び放題のベンチに腰掛け、振り返った顔が印象的な缶コーヒーを飲みながら景色を眺めます。

 

 

 

 

子供の頃に憧れた職業に「刑事」というのがあります。
なりたいわけではないけれど憧れる、そんなヒーロー的な存在なのです。映画やドラマの影響が大きいのでしょうか。
ここ数日、過去の名作ドラマを見返し、再び影響されているところをみると、大人になっても変わらないようです。

『 RUNNING SHOT 』♪

第二十九回ピュアティーの魅力

初夏を感じさせる新緑と日差しの眩しさが感じられる今日この頃。
いかがお過ごしでしょうかお嬢様、お坊ちゃま。
紅茶係の白川でございます。

それでは今月も数多と言えどそのひとつひとつが強烈な個性を放つ紅茶のご紹介。
ピュアティーの魅力の幕開けでございます。

それはあなたにとってどの様な紅茶でございますか?

????「それは他の紅茶とは違う美味しさと香りを兼ね備えた紅茶でございます。」

他とは違う…?
それでは他との違いと魅力をこの方とご紹介。
本日はわたくしと同じ紅茶係の御茶ノ水と〝アンバー〟の魅力に迫ります。

まずアンバーは一般的にルフナと呼ばれる紅茶であり、それはスリランカ南部のルフナ地域で生産された紅茶でございます。
ルフナは今までご紹介させていただきました標高の高い生産地、リオンやラピュータなどのハイグロウンティーとは違い標高の低い地で生産されたローグロウンティーでございます。
その特徴はなんと言いましても、

御茶ノ水「味わいの濃厚さと独特な香りでございます。」
そう、その香りは麦芽やカラメルを思わせる複雑な香り、口に含めば最初、黒糖の蜜を思わせる濃厚さと強い渋みが残る余韻の力強い紅茶でございます。

おすすめの召し上がり方でございますが、
御茶ノ水「ルフナの主な輸出先である中近東ではやはりチャイなどのミルクティーとして楽しまれます。ルフナの濃厚さとミルクがとても相性が良くミルクティーが定番となっておりますがわたくしは同じくらいストレートで楽しむのも好きでございます。
是非、お嬢様にはミルク無しの純粋なルフナの魅力も感じていただきとうございます。」
との事でございます。
また、ルフナの濃厚さはアイスにしても失われる事なく、これからの暑くなる季節にはアイスミルクティーにもぴったりでございます。

最後にアンバーAmberは英語で琥珀という意味でございます。
その琥珀色のアンバーから琥珀の様に閉じ込められた様々な思いを堪能すべく、是非ご帰宅の際にはご用命下さいませ。
御茶ノ水をはじめ紅茶係一同が心を込めてお淹れいたします。

 

次回はどの紅茶にいたしましょう?
それでは次回まで、
ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。