星に願いを

皆さま、お健やかでいらっしゃいますか?
先日の七夕は、楽しく過ごされましたでしょうか。
個人的なお話で恐縮ですが、私は幼いころより、天の川、牽牛、織姫といった言葉に、なんともいえない美しさを感じておりまして、恥ずかしながら七夕と言う行事には、少々ロマンティックな想いを感じてしまうのでございます。
皆さまは、七夕になにか格別な想いはございますか?

私のいた幼稚園では、七夕の日には模擬店が出まして、それはまるで縁日のようなにぎやかさでした。
その楽しい思い出が、心に深く刷り込まれていて、クリスマスやお正月などよりも、心が楽しくなるのでございます。もちろん、季節は夏の盛りを迎えようとしていますので、つい開放的な気分になってしまうということもあいまっているのでしょうが。
お嬢様方。当家の入口に飾られておりました笹の葉には、どのような願いをなさいましたでしょうか?
色とりどりの短冊には、真剣な願い、愛らしいささやかな夢、そして、思わず吹き出すほど欲張りなお望みもございましたが、どちらの想いもひたむきで、全てかなえて差し上げられたら、どんなに良いだろうかと思ったものでございます。
私も、部屋の窓から小さな笹の葉を出して、短冊に願いを書きました。
皆様方の望みが叶いますように、と。
そして、私自身のごくささやかな願いも一緒に。
七月の終わりに控えている土用の丑の日に、この世で一番の大好物である「鰻の蒲焼き」がいただけますように―天然物がベストですね―を、と。