長月

少しだけでございますが秋の気配を感じる今日この頃、穏やかな季節になる事を願う乾でございます。

今年の夏は連日の猛暑でございましたが、お嬢様いかがお過ごしでしょう。

さて、暑さ寒さも彼岸までと申しますね。

お彼岸のお供えと言えば「ぼた餅」と「おはぎ」ですが、春彼岸のお供えを「ぼた餅」秋彼岸のお供えを「おはぎ」と呼びます。

その理由は漢字で書くと一目瞭然。

ぼた餅は「牡丹餅」、おはぎは「お萩」と書きます。

春に咲くボタンと秋に咲く萩の花にちなんでいる訳でございます。

古より自然と共に暮らしてきた日本人ゆえの発想でなのでございましょう。

地方によっては牡丹餅は「こし餡」お萩は「つぶ餡」でつくる所もあるようです。

ただ、私はつぶ餡が好きです・・・失礼いたしました。

ティーサロンでお萩はご用意出来ませんが、美味しいスイーツやアイス、ケーキをご用意してお帰りをお待ちしております。

読書の時間

雨に映える紫陽花の花も美しい季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

不安定な天候が多いこの時期、どうしても屋外でのスポーツや散歩、買い物あるいは街の探索等をする機会が少なくなりがちでございます。

こんな時は好きな音楽を聴きながらの読書もよろしゅうございます。

私からお勧めの一冊がございます。

「羊と鋼の森」宮下奈都著

一人の高校生がピアノの調律に魅せられ、やがて調律師となった彼が恩師や先輩またピアノを愛する姉妹との交流を通じて成長していく姿を静かに暖かく綴った作品でございます。

「才能があるから生きて行くんじゃない。
そんなものあったって、なくたって生きて行くんだ。
あるのかないのかわからない、そんなものに振り回されるのはごめんだ。
もっと確かな物を、この手で探り当てていくしかない。」

本文から抜粋いたしましたが、良いシーンでございました。

映画も公開されておりますので先に映画をご覧いただいてもよろしゅうございますね。

ちなみに私は、BGMにショパンを選びましたがとても穏やかな時間を過ごす事が出来ました。

読書のご参考にしていただければ幸いでございます。

若葉萌え、初夏の風が清々しい季節となりました。

お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

晴れた休日、初夏を感じながらお屋敷の近所を散策しておりますと意外なほど梟に出会います。

お嬢様方もご存知と思いますが、近所の公園であったり郵便局やJRの駅等にある銅像やイラスト等でございます。

「森の博士」や「森の哲学者」、また「森の忍者」などど称されますね。

私が梟としてすぐ頭に浮かぶのが「木菟(ミミズク)」でございます。
フクロウ科のうち羽角(うかく、いわゆる耳の様に突出した羽毛)がある種の総称でございます。
ちなみに英語では羽角のあるなしにかかわらず「OWL」でございます。

今回は折り紙で「梟(ミミズク)」を折ってみました。

工程が煩雑なため割愛させていただきました、お許しください。

出来上がりがこちら ↓

ちなみに「ミミズク」は冬の季語でもございます。

また、豊島区の郷土玩具「すすきみみずく」はススキの穂を束ねて作られており、雑司ヶ谷の法明寺鬼子母神堂の参詣みやげとして販売されております。

まだまだお話しは尽きませんが本日はここまでといたしましょう。

では、ティーサロンにてお待ちしております。

黒猫

桜花の盛りもいつしか過ぎ、行く春を惜しむ季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

さて、意外と猫好きが多い当家の使用人達でございますが私も負けず劣らず猫が大好きでございます。

幼少の頃から猫が居る環境で暮らしており、故郷を離れるまでは居て当たりまえの存在でございました。

そんな歴代の猫の中でも一番私に懐いていたのが黒猫の「クロ」でございます。

私が中学生の時にチャトラの母猫から生まれたのが、雌の白猫「シロ」と雄の黒猫「クロ」の兄弟でございました。

子猫のうちは深夜の大運動会で手や足や顔を引っ掻かれ安眠できず、大きくなると私のお腹の上で熟睡しこれまた苦しくて安眠できず、かといって部屋から追い出すと何か寂しくて寝付けず・・・良い迷惑ではありましたが愛おしい存在でございました。

特に「クロ」は私の膝の上で居眠りをするという必殺技がございましたので可愛くて仕方ありませんでしたね。

私が進学そして就職のため故郷を離れてからも家族に愛され、その天寿を全うしたのが四月だったと記憶しております。

そこで、今回は折り紙で「黒猫」を折る事に致しました。

ただ折り方が複雑だったため工程は割愛させていただきましたのでお許しください。

出来上がりがこちら。

角度を変えてもう一枚。

ご興味ございましたらご質問いただければ幸いです。

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。

白酒アイス

三寒四温と申しますが、まだまだ寒い日が続いております。

「姫様」「殿下」いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

さて、私の大好きな時期になりました。

今年も思いっきり「姫様」「殿下」とお呼びいたしますので御覚悟を・・・

そして今回、ひな祭りに欠かせない白酒を用いましてアイスクリームを御用意いたしました。

召し上がりやすく極力アルコールを控え、白酒の風合いを残しながら優しく仕上げております。

ご賞味いただければ幸いでございます。

(申し訳ございませんがアルコールアレルギーの方はお控えください)

では何故、ひな祭りに白酒でございましょうか?

諸説ございますが、言い伝えによりますと「ひな祭り」の始めは「上己の節句」といい邪気を払う季節の節目の行事であったと言われております。

身の穢れを洗い流すという意味合いから白酒が飲まれるようになりましたがこれには伝説がございます。

昔、大蛇を宿してしまった女性が三月三日に白酒を飲み胎内の大蛇を浄化出来たという言い伝えから、胎内に悪い子が宿らないようにと、厄除け、厄払いの意味を込めて白酒を飲むようになったと申します。

姫様、厄除け、厄払いでございます。

是非お召し上がりくださいませ。

では、お帰りお待ちしております。