祝!20周年。

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

先月末に執り行われました20周年アニバーサリーのパーティーは盛況のうちに幕を閉じまして、これもひとえにお嬢様方のご愛顧の賜物と、大感謝、大々感激でございます。

御多忙ゆえか、ご参列が叶わなかった方もずいぶん大勢いらっしゃいましたが、お嬢様方の慶事を寿いでくださる想いは、使用人一同の胸に確かに届いております。

三月の後半は、毎年恒例の開館記念アニバーサリーの期間でございますね。
今年は20周年ということもありまして、例年以上に使用人たちも張り切っております。
パーティーは終わりましたが、本当の意味での祝宴はこれからでございます。
どうかお嬢様方、使用人たちと共に、スワロウテイルを盛り立ててやってくださいませ。

20周年。
その全ての期間を過ごしているわけではございませんが、それでも、司馬も古参の内に数えられるようになりました。
不器用ながら、懸命に精励してきたつもりでございます。
それも、ひとえにお嬢様方の笑顔を見たいがため。
スワロウテイルという場所は、お嬢様方の笑顔と元気の源になっておりますでしょうか?
もしご満足いただけているのなら、これほど嬉しいことはございません。

これから、30周年、40周年と歳月を重ねていくことが、使用人一同の大いなる願いでございます。
いつまでおつきあいできるか定かではありませんが、事情が許す限り、いや、許さないなら、その事情を捻じ曲げてでも、渾身の力で司馬はお嬢様にお仕えし続けるつもりでおります。

これからも末永く、どうぞよろしくお願い致します。

あたためてみる

暦の上では春でございます。

肌ではなかなか実感できませんが、鼻は敏感に感じ取っております。

杉よりほかに春を実感させてくれるものはないものでしょうか。

伊織でございます。

 

 

ご体調はくずされておりませんか?

春とは申したものの、いまだ季節の移ろう最中でもあります。

寒暖の差が影響していないものかと心配いたします。

 

 

風邪の対策も様々ございますが、お嬢様はホットコーラをお試しになったことはございますでしょうか?

その名の通りあたたかいコーラでございます。

 

 

そのままただ温めるのではなく、ショウガとレモンを加えて飲むのが一般的だとききますが、どうも日本は例外のようです。

アジアやヨーロッパでは思いのほか飲まれているとの話を聞きました。いまだにわたくしは眉唾です。

 

 

作り方は簡単で、ショウガとレモンをコーラと共に鍋に入れて温めるだけです。

喉を痛めているときには、あたたかく甘い飲み物はうれしく感じるものですが、あのコーラがあたたかいというのは想像しづらいものです。

とはいえ、ショウガとレモンにハチミツで甘みをつけたと言われたら納得できる飲み物ですし、元来コーラに含まれるショウガをはじめとしたスパイス類にレモンを加えた温かい飲み物≠マサラチャイのようなものだと考えると「アリ」とも思えます。

 

 

ご体調を崩されるようなもしもの時がございましたら、お嬢様もお試しになってはいかがでしょうか?

もしもの時がないことを、まず第一に願っております。

弥生

日増しに暖かくなり、早春の息吹を感じるこの頃でございます。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

さて、3月8日は Happy Women’s day(国際女性デー)に制定されております。
「ミモザの日」とも呼ばれ、女性の権利向上や社会参加を願う日でございます。
特にイタリアでは、男性が日頃の感謝を込めてミモザの花を女性(母親、妻、恋人、同僚など)に送る習慣があり、この黄色い花がシンボルとして親しまれております。
ミモザの花言葉は「感謝」であり、春を告げる幸せの象徴としても、お祝いや感謝の気持ちを伝えるために送られております。
(なお、国連が定める国際ガールズ・デーは10月11日でございます)
感謝を込めてミモザの花も良いのですが、お嬢様がお酒をたしなむお年になりましたらカクテルの「ミモザ」をご用意したいと思います。
とても贅沢なシャンパンとオレンジジュースのカクテルはお嬢様によくお似合いでございましょう。

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。

未知なる「磯」への挑戦

ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様、お坊ちゃま、奥様、旦那様。

春寒も緩みはじめ、ようやく過ごしやすい気候となってまいりました。

室戸でございます。

​先日、二度目の釣行へ行ってまいりました。

今回は釣具一式を自ら用意し、初めての磯釣りに挑戦いたしました。

​本来、磯釣りは春から秋が適期ということもあり、周囲に釣り人の姿はなく、時折吹く強い風に「ボウズ(収穫ゼロ)も覚悟せねば」と不安がよぎります。

しかし、場所を移動しつつ粘り強く糸を垂らした結果、なんとか一匹のカサゴを釣り上げることが叶いました。

​決して大きなサイズではありませんが、自ら用意した道具で釣り上げたその一匹は、私にとって何物にも代えがたい価値を感じさせるものでした。

​また、磯の上で潮風を感じながらいただいた鍋の味も格別で、自然の恩恵を全身で享受する喜びを実感いたしました。

今回は一匹という結果に終わりましたが、この経験を次回へ活かし、さらなる釣果を目指して励みたいと存じます。

そしてここで得た粘り強さもこれからの給仕に活かしてまいります。

お早いお帰りをお待ちしております。

日誌

世に知られた方の言葉として語られる一節がございます。

「助けられたことは忘れない
助けたことは忘れる
これくらいがちょうどいい」

初めてその言葉を耳にしたとき、不思議と胸の奥に静かに落ちてまいりました。
誰の言葉であるかというより、その響きそのものが、長く余韻を残したのでございます。

人は弱いもので、自分が差し出した手の数を、つい心のどこかで数えてしまいます。
どれほど尽くしたか、どれほど支えたか。
それが評価されなければ、わずかな寂しささえ覚えることもあるでしょう。

けれど、この言葉はその逆を示しております。

助けたことは、風に預ける。
助けられたことは、胸に刻む。

なんと潔く、そして強い在り方でしょうか。

私もまた日々の務めの中で、誰かの役に立てた瞬間があれば、同時に多くの方に支えられていることを実感いたします。
失敗を咎められずに済んだ夜。
迷いを抱えたままでも信じていただけた朝。
言葉にせずとも理解していただけた瞬間。

そのすべてが、今の私を形作っております。

もし自分の功だけを覚えていれば、心はやがて硬くなるでしょう。
けれど、いただいた恩を忘れぬ限り、自然と背筋は伸び、謙虚さは保たれます。

有名な方の言葉であっても、日々の積み重ねの中で噛みしめていくうちに、やがて自らの信条となる。
私はそのように感じております。

明日もまた、静かに整え、静かに支え、そして静かに手放す。
覚えておくのは、いただいた温もりだけ。

それが、穏やかに生きるための“ちょうどよさ”なのかもしれません。

20th Anniversary

お嬢様、お坊ちゃまご機嫌麗しゅうございます。

冴島でございます。

先日催された20th Anniversary Partyに私冴島も参加させていただきました。

お屋敷も20周年ということで人間ならお酒が飲めるようになる年でございます。

きっとその長き時間の中には私の知らぬ様々なドラマがあったのでしょうね。

そんな長い歴史の節目に立ち会えて光栄でございます。

これからもゆっくりとお過ごし頂ける空間をご提供できればと存じます。

温かい紅茶とお食事を用意してお待ちしております。

お暇ございましたら是非ご帰宅くださいませ。

 

冴島

灯火

百合野でございます。

 

まもなく、ティーサロンは二十周年を迎えます。

これも全てお嬢様がそこに居てくださり、我々を必要としてくださっているからでございます。

 

私はお屋敷の始まりからの全てを見ているわけではございません。

 

それはもしかしたら全ての者に言えることかもしれません。

ですが全てを、このお屋敷の灯りは見ておりました。

 

 

 

長くここにいる者も。
最近この門を叩いた者も。
ほんの一瞬だけ、この場所に立ち寄った者でさえも。

皆それぞれに、このお屋敷の中に、小さな何かを残していきました。

 

喜びだったかもしれません…
迷いだったかもしれません…
あるいは、言葉に出来ず枯れていった想いかもしれません。

 

それでも、このお屋敷の灯りは何も問わず、ただ静かに皆を照らし続けてまいりました。

 

人は、歩き続けていると、ときに自分がどこへ向かっているのか分からなくなるものです。
立ち止まることさえ、許されないように感じる夜もあるでしょう。

 

ですが、帰る場所があるということは、きっとそれだけで人をもう一度歩かせる力になるのだと、私は信じております。

 

疲れた心を抱えたとき、ふと思い出していただけるのなら…

 

ここには、変わらず灯りがあります。
そして、変わらず、お迎えする者がおりますよ。

 

二十年という歳月は、誇りであると同時に、約束でもございます。

これまでも、そうであったように。
これからもまた。

 

 

 

 

 

 

さて、20年お屋敷を照らしてくださった「灯り」が次なる「灯り」にバトンをわたしたようでございますね。

本当に、本当に…お疲れ様でした。

 

表立って寂しがる声を上げる方は少ないかもしれませんが

私にとって貴方は一番の功労賞でございます。

 

 

 

様々な心を照らし、少し疲れた事でしょう。

その何も語らない灯火の強さを見習わせていただきます。

 

 

 

誰かが帰って来られる場所であり続けるために。

本日も、扉の向こうに静かな灯りを灯して――

 

お嬢様の帰りを、お待ちしております。