日誌

お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様、ご機嫌麗しゅうございます。
久保でございます。

お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様にお仕えして二年を迎えることができました。

こうしてまたこの場所にいられること、その一日一日を積み重ねてこられたことに、心から感謝しております。

振り返ればまだまだ未熟で、お恥ずかしい失敗も多うございます。

それでもお嬢様が変わらず声をかけてくださるたびに
「ああ、自分はまだここで頑張っていいんだ」と背中を押していただいているような気がいたします。

私の小さなこだわりは、お嬢様が快適に楽しく過ごせるようにお仕えすること。

どんなに忙しくてもそこだけは絶対に乱さぬようにと心に決めております。

お嬢様が腰を下ろされる場所に、安心そして変わらぬ整いがありますように。たとえ私が未熟でも、それだけは胸を張って続けていきたいのでございます。

三年目に入りますが、まだ道半ばゆえ、気を引き締めて精一杯お仕えいたします。どうかこれからも、久保をお見守りいただけますと幸いでございます。

挑戦

ご機嫌麗しゅうございます。

室戸でございます。

先日、わたくしを含め数名の者で海釣りに赴いてまいりました。

​釣りに関しましては、ごく幼い頃に一度だけ経験した記憶があるのみで、実質、初めての経験でございました。

​海釣り施設に到着し、同行した使用人の方々に色々とご教示いただきながら準備を整え、いよいよスタートいたしました。

​果たして釣れるものかという一抹の不安を抱えての挑戦でしたが、幸いなことに、無事に釣果を得ることができました。

​なかなかすぐには思い通りに参らず、皆様からのアドバイスを拝聴しつつ、自分なりに工夫を凝らす過程は、日頃のティーサロンでの給仕の心得と相通ずるものがあると、改めて実感いたしました。

​お嬢様も、最近なにか新たにご挑戦されていることなどございましたら、ぜひティーサロンにてお聞かせいただけますと、光栄に存じます。

年の瀬のご挨拶。・・・気が早いでしょうか?

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

とうとう師走となりました。
年末の挨拶には、少し早いのですが・・・。

「今年もお世話になりました」(深々と一礼)

さすがに、まだ実感が湧きませんね。
師走という言葉通り、目まぐるしいほどの忙しさがないと、年の瀬の気分が出ないものでございます。
まあ、こういった気持ちや雰囲気などは、日々が過ぎれば自然と醸成されていくものでもございますから。

大掃除、門松の支度、餅つきに年賀状・・・。
年越しの前に、準備しなければならないことは山のようにございます。
もちろん、世界中が楽しく過ごすクリスマスも忘れてはいけません。
眩いイルミネーションの下、賑々しくお祝いをいたしませんと。

このように今月の予定を考えておりますと、やはり居ても立っても居られない気持ちになって参りました。
とはいえ、バタバタと忙しなく走り回るのは使用人の役割。
お嬢様方におかれましては、お心に余裕を持って、穏やかな気持ちでいただけるよう、心を配らなければなりません。

本格的なメリークリスマスと年の瀬のご挨拶は、やはりティーサロンにて直接申し上げるのがよろしゅうございますね。
お嬢様方のご予定も目白押しかとは存じますが、時折はポット一杯の紅茶をお召し上がりになって、憩いの時間をお過ごしくださいませ。

どうか、満ち足りたお気持ちで、今年の締めくくりを迎えられますように。

 

師走

煌びやかなイルミネーションが街を彩る季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

今年も何冊か本を読みました。
主に推理小説なのですが最近では古事記を読み返したりしております。
そんな私が数年前に感銘を受けた言葉がございます。
「今日の読書こそ真の学問である」
吉田松陰様のお言葉でございます。
毎日読書を続け、その一日一日の知識の積み重ねこそが学問の礎となるので読書を続けることが重要なのだと説かれております。
私の場合は単純に好きな小説をほぼ毎日読んでいただけなのですが、それでもストーリーに出てくる知識や文字の並べ方、話し方など身についていると思われることも多々ございます。
なるほど学問なのだなと思った次第でございます。

お嬢様は何か感銘を受けたお話などございますか?
お教えくだされば幸いでございます。
お嬢様のお帰りをお待ちしております。

八幡でございます。

風が冷たくなりました。

街を歩けば、吐く息が白くほどけ、

その儚さに、季節の移ろいを感じずにはいられません。

 

お嬢様、いかがお過ごしでございましょうか。

手袋の内側まで染み込むような冷えの日々、

どうかお身体をお労りくださいませ。

 

私の部屋にも、ようやく冬がやってまいりました。

窓辺のカーテンが微かに揺れ、

その隙間から忍び込む夜気が、

まるで誰かの囁きのように頬を撫でてゆきます。

 

この季節になると、紅茶の香りがいっそう深く感じられます。

湯気の向こうに、記憶の景色が浮かび上がるようで――

お嬢様と初めて交わしたご挨拶、

冬の夜に差し出したティーカップの温もり、

そんな断片が静かに蘇るのでございます。

 

寒さというものは、不思議なものでございますね。

人を縮こまらせるようでいて、

心の奥では、誰かの温もりを求めさせる。

まるで、孤独の中に優しさを忍ばせた詩のようでございます。

 

どうかこの冬も、穏やかでありますように。

お嬢様の手が、冷たさではなく、

誰かの温もりを覚えておりますように。

 

八幡でございました。

日誌

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

お忙しい日々でございますと目の前のことに気づけていなかったなどということはございませんか。

先日、あえて視覚に頼らない環境下での日常を経験するという催しに参加する機会がございました。

内容は、完全に光を遮断した暗闇の中で、視覚以外の様々な感覚やコミュニケーションを楽しむエンターテイメントでございます。
アイマスク等ではなく目を開いているのに目の前にかざした手の平すら見えない暗闇とは不思議な感覚でございました。

初対面の数人がグループとなり様々な体験をいたしますが、最初は何も無いと理解していても一歩踏み出すのは怖いものでございました。
しかし時間が経つにつれて何となく近くの方の気配が感じられたり、見知らぬ方とも自然と声を掛け合い、年齢性別関係なく助け合うようになっておりました。

また体験中のお世話役は視覚に障害をお持ちの方々なのですが、声で判断するに暗闇内を自由自在に動き回り、私が上手く動けていないとすぐ横に来て手を取っていただけたりとあれほど誰かを頼もしく感じたことは無いかもしれません。

視覚を無くした時の他人との関わりの大切さや聴覚、嗅覚、触覚などを全力で使おうとする経験は不思議で貴重な体験でございました。

お嬢様が紅茶を嗜まれる際に眼を閉じてお飲みいただくと、もしかしたら紅茶の香りや味わい、カップの触感に新しい発見があるかもしれませんね。

腸腰筋

お嬢様ご機嫌麗しゅうございます。綾瀬にございます。

突然でございますがお嬢様、腰の痛みなどは患っていらっしゃいませんか。聞くところによると年齢を問わず現代人に寄り添うようになりつつあるのがこの腰の痛みだそうでございます。
しかし私綾瀬これを改善する術に出会いました。本日はそのお話をさせていただきたく存じます。

結論から申しますと「腸腰筋」これが重要でございます。脚と腰を繋ぐ筋肉でございまして、これが萎縮すると腰が引っ張られ痛みを誘発する様でございます。まずはこの「腸腰筋」をストレッチしてほぐしつつ筋トレを併用する事で徐々に腰が楽になって参りました。

さてなぜこんな事を申し上げるかと言えば私が最近経験したが故にでございます。
11月の初旬に使用人寮を騒がせた「怪鳥の如きけたたましい騒音」の正体はストレッチに苦悶する私でございました。使用人各位にはこの場を借りて謝罪いたします。
その節は何食わぬ顔でシラを切って申し訳ございませんでした。

もちろんお身体のコンディションやバランスが重要にございますれば、ただ闇雲に動かせば良いと言うものではございませんが一考の余地はあろうかと存じます。もしも腰に違和感があればお試しくださいませ。

さて冬も本格的な到来を間近にしております。どうかお風邪など召されぬ様にお気をつけ下さいませ。