イルミネーションの光

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

ギフトショップでのクリスマスフェアが発表されました。
遠いことと思っておりましたら、
あっという間のことでございますね。
この調子で年の瀬も迫ってくるのかと思いますと、
少々の焦りがございます。
とはいえ焦ったところで何が変わるわけでもありませんので、
変わらず平常運転ではあるのですが。

クリスマスと言えば、
私にとってはイルミネーションです。
しんと静まり返った空気の中で、
ただキラキラと灯る光につい温かさを感じ、眺めてしまいます。
観光地や名所に赴くこともございますし、
街の隅で静かに輝く光に目をこらすこともございます。
何度歳を重ねてもそこには独特な高揚感がございまして、
季節の訪れを強く感じるところです。

学生時分はよく独りで鑑賞しておりました。
何を考えるでもなく自己に浸る、
ともすれば痛々しい若気の至りにも思えますが、
あの頃はそんな時間がたまらなく好きでした。
温かな缶コーヒーを口に運びつつ眺めていると、
幻想的な風景と一体なっている心地になれるのです。

皆様も紅茶を魔法瓶に移して、
夜の街に繰り出してみるのはいかがでしょうか。
仰っていただければ、
紅茶は我々使用人でご用意いたしますので、
お気軽にお申し付けくださいませ。
お戻りを心よりお待ちしております。

才木

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。

小早川でございます。

なかなかお話させていただく機会がございませんでしたが、同期の使用人たちから誕生日プレゼントをいただいたことがございました。

プレゼント…真面目な物でも、仲間内で通じる冗談のような物でも、センスが問われる物でございます。
私がいただいたプレゼントはソムリエナイフでございました。あまりにも素晴らしいセンスに、私、とても嬉しくなってしまいました。

素晴らしいセンス。素晴らしいデザインの品。
ティーサロンでのワインの抜栓にはまだまだ苦戦している私でございましたので、せっかくいただいたプレゼントを試すと同時に抜栓の練習をしてみようと考えました。

自室で試しに抜栓してみますと、ゆっくり行った為か道具のお陰か、するするとコルクを引き抜くことができました。

まだまだ未熟ではございますが、今後はもう少しスマートに抜栓をできるかと存じます。もしタイミングがございましたら、ソムリエナイフや同期の使用人たちのお話もさせてくださいませ。

 

 

さて、手元に残るたくさんのボトルたち。

抜栓の練習だけではなく、ちゃんと中身も、お勉強してまいります。

小早川

彩秋

ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。

葉山でございます。

 

心地よかった秋風もここ何日かでめっきり肌寒く感じ夕暮れの空にも冬の気配がにじむようになりました。

 

体調を崩されたりしておられませんか。

 

さて、ビルの谷間だけを見上げておりましてもなかなか感じることができませんが街の街路樹や少々足を延ばせば山々は正に紅葉の季節真っ只中。
綺麗に赤や黄色に色づいたイチョウやもみじを見ていると長かった夏の喧騒から静かに訪れる冬への季節の移り変わりを教えてくれているようで、そんな情景の中に身を置くとその美しさに心を奪われるのであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し遠くまで来ましたが風が吹けばもみじやイチョウの葉が舞い降る中を歩くとウキウキと心が躍り、綺麗な落ち葉の絨毯を見ると横になってこの儚い一時を楽しみたい、そんな衝動をおさえきれずにはいられないのでした。

 

こうして年々短くなりつつある尊い秋を満喫した一日でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、こちらはダリアの花でございます。
私が大好きな花。
今年も多種多様な花々が見事に華麗に優雅に堂々と咲き誇っておりました。

それでは朝晩はとても冷えますれば暖かくしてお休みくださいませ。

古谷でございます

すっかり冷え込んでまいりました

つい、暖かくなるものを欲してしまいます

紅茶

ホットカクテル

あつあつのスープ

お嬢様と過ごす時間もまた

よりいっそう心温まるひとときでありますように。

日誌

ご機嫌麗しゅう、お嬢様。
隈川でございます。

おや、どうかなさいましたか?
怪訝なお顔をなさって。

…ご夕食にお好きじゃない食べ物があるのですか。そのように仰らず、栄養価を考えますとバランスよく召しあがるのが一番でございますよ。

まぁ、たしかにお嬢様にはいつも好物だけをお楽しみいただきたいという気持ちが個人的にはございますが、シェフにはシェフの矜持があるのです。

でも、私なんかは自炊歴が長いので好きなものを好きなときに食べてしまうのですけれど、それはそれで考えものなのですよ。

私は小さなころグラタンが大好物だったのですが、グラタンというお料理の性質上一人前の量が決まっておりまして、たくさん食べたくともおかわりが難しいのです。

え?なんで大皿で大量に焼かなかったのか?一般家庭にはお屋敷のような大きなオーブンはないのですよ、お嬢様。

話が逸れました。
そうそう、それで子どもの頃の私はグラタンのおかわりに憧れていたのですね。

そしていまは大人になり自炊をするようになり、ノンフライヤーを使ったグラタンを手軽に作れるようになったわけですが、これが面白いことに逆にあまり食べなくなってしまったのでございます。

好きなら毎日食べたらいいじゃない、と思われますか?
私もそう思い最初のうちはよく焼いていたのですけれど、好きなときに好きなだけ食べられるようになったら、なんだか食指が伸びにくくなってしまいまして。

もちろん今も好物ではあるのですがね、グラタン。

…まあ、何が申しあげたいかといいますと、不自由の中でこそ増す喜びもあるということでございます。

本日召しあがった苦手な食べ物が明日の好物の魅力を引き立てるかもしれませ…え??「じゃあ、隈川が代わりにこれ食べて、明日グラタンを焼いたらいいじゃない」ですか?

えー…私は好き嫌いがございませんから別に困りませんけれど…
主人の食事に手をつけるだなんて使用人には決して許されることでは…うーん、そこまで仰るならば
じ、じゃあ一口だけ…

…やはりやめておきます、厨房からシェフが顔を出してこちらを見てますね。

隈川

ハンドドリップのある生活

お嬢様、おぼっちゃま、奥様、旦那様
ご機嫌麗しゅうございます。
山岡でございます。

あれよあれよという間に寒くなりましたね。
紅葉を見に行く事を楽しみにしているのですが
そんな隙もなく冬が到来しそうで怖いものでございます。
お嬢様方いかがお過ごしでございましょうか。

夏に「コーヒーを飲む機会が増えた」
という旨の日誌をしたためさせて頂きました。
当時は出来合いのアイスコーヒーで美味しいものを見つけたのでそちらをよく買い付けて飲んでいるというのが内訳だったのですが、
寒くなって参りましてこのアイスコーヒーがホットコーヒーに変わったわけなのですね。
そしてコーヒーへの関心も日に日に強くなって参りまして、
最近は毎朝ハンドドリップでホットコーヒーを淹れるようになりました。

古のコーヒーデーの際に付けた知識を思い出しながら
とり急ぎ持っているドリッパーに対応したペーパーと
「何だかよくわからないけれどマンデリンが好き」
という感覚だけでマンデリンフレンチを手に取り
毎朝淹れながら少しずつ新たな知識と道具を増やしております。

平たく申し上げると「コーヒーを淹れる」って
「粉にお湯をかける」だけの作業なのです。
ですがそこに
挽き目 レシオ ドリッパー リンス 湯温 蒸らし タイム
など様々な要素が影響して、
同じ豆を使って淹れても出来上がりが大きく変わるのでございます。
この奥の深さにすっかり魅了されてしまいまして、
今は新たな知識を増やす事やそれに伴った新たな道具との出会いや豆との出会いがとても楽しくございます。

いつかバリスタに劣らない至高の一杯を淹れられるようにお嬢様方のお元にもお届け出来ますよう精進いたします。

サンクスギビング

寒暖差の激しい中、いかがお過ごしでしょうか。

伊織でございます。

 

 

毎年この時期に思い返されるのがサンクスギビングの思い出でございます。

ボジョレー・ヌーボーの解禁が注目される中、10月のハロウィンと12月のクリスマスの狭間で意識の外に置かれてしまうのが11月第4木曜日のサンクスギビングデーです。

 

 

なじみがないのもしかるべきで、究極のところ日本人にとってはなんら関わりのない海外の祝日だからです。

ただどうしても、巨大なターキーの丸焼きがオーブンから現れた時の感動が忘れられず、人知れず「ああ、サンクスギビングデーが近いなぁ」と感じるのです。

 

 

自身でもターキーの丸焼きに挑戦したいものですが、さすがに小ぶりなターキーでも手持ちのオーブンに入るか不安が絶えず、いまだに一歩踏み出せずにおります。

果たして挑戦に踏み切ることができるか……今年は見送りになりそうです。