走りつつ・・ネコを想う

少し前より始めた運動でございますが、今も自分なりのペースではありますが継続してございます。
つい先日、気に入ったスポーツメーカーより取り寄せましたトレーニングシューズとランニングシューズが届き、気持ちも高まりさらに頑張って行こうと思っているところでございます。

よく揶揄する表現として「形から入る」などという言葉を耳に致します。
確かに物事の意義や内容をおろそかにしてしまう事は良くないことではございますが、
気持ちを高揚させ、継続のための意識を高めるという点においては、あながち形から入るのも意味のない事ではないのでは、と考えます。
それ以外にも例えばシューズならば適切なものを選んだ方が正しいフォームの矯正や、膝など体への負担の軽減により、より効果的にかつ長く活動することが出来ますし、
ウエイト等で使用するトレーニングベルト(がっしりとした革製のベルト)は本気のマッチョ達だけの愛用品にも捉えがちですが、けがの防止の視点からも初心者こそ使用すべきであると専門の先生方もおっしゃっております。

・・・とこれではまるで衝動買いへの体の良い言い訳でございますね。

ともあれ少しづつではありますが、確実に効果を感じられるようこれからも日々継続していきたいなと思う所存でございます。

さて、そんなある日、軽くジョギングに出ておりました帰り道。
夜遅くではございましたがとあるマンションを横切ろうとしたところ、どこからともなく
「ぴゃー」
との鳴き声が聞こえてきました。
直感的に「子猫だ!」と足を止めますと、物陰に一匹の子猫が小さくなっているではございませんか。
白に黒ぶちの小さな丸い物体は、さながらふわふわの豆大福の様でございます。
傍らに小さなお皿が添えられていたので、住人のどなたかがお世話しているのでしょうか、ただ首輪などは見当たらず野良猫であることが見て取れます。

私の存在に気付き視線を上げる豆大福。
本能的に距離を縮めると逃げられてしまう、と感じた私はその場でゆっくりと腰を落とし目線を合わせます。
豆大福もどうしてのいいかが分からず、その場に小さくとどまっております。

結局は一歩私が近づいたところで物陰に隠れてしまいましたので、その日のコンタクトは諦めたのですが、また会えることをとても楽しみに帰路につく事といたしました。

再び走り出し、自室に戻りながらふと猫の事を思案しておりますと
そういえば最近、長毛種の猫よりもマンチカンやスコティッシュの様なちっちゃくてむっちりとした猫に心惹かれている自身に気付きました。
長毛種の良さは何と言ってもその優雅な佇まい。
気位の高い性格がいかにも猫らしく、猫としての魅力をこれでもかと感じることが出来ます。対しマンチカンなどはどことなく愛嬌があり、また手足が短い為かやや不自由そうに動き回る姿がなんとも愛らしいですね。
そういう意味では全く雰囲気の異なる猫たちなのです。
これはどういう趣向の変化なのでしょう?
車高の低いスポーツカー好きだった青年が、年を重ねやがて親しみやすいミニバンに好みが変化していくようなものでしょうか?

と色々と考えておりますと屋敷に戻ってまいりました。
まあ最終的には、猫はどの子も非常に可愛いに落ち着いてしまうのが私なのでございます。

今回も取り留めのないことをつらつら綴ってしまいましたが、
秋の夜長が似合う時期でございます。
お嬢様も時にはゆったりと物思いにふけるのも宜しいのではないでしょうか。

それでは。