葉桜を眺めながら

お嬢様、いかがお過ごしでございましょうか?お顔を合わせられなくなってから、少し時間が経ってしまいましたね。
お屋敷もあれからお手入れをいたしまして綺麗に整えておりますものの仕える主がいらっしゃらないとそこに意味を存在させられませんね。
日々、お仕えしていた事を思い出しながら過ごしております…

「いつまでも変わらぬ日々を」私が初めに想いとして認めた言葉でございます。
残念ながら永遠というものは存在いたしません。しかしながら、その尊さを知り、明日を望む心を抱えながら進んでいく事に価値があるかと存じます。
どんな事があってもこの想いは無くなりません。

お嬢様のお帰りをいつまでも、いつまでもお待ちしております。

その時にはたくさんのお土産話を聞かせてくださいませ。美味しい紅茶とスイーツをご用意してお待ちしておりますね。

百合野