性悪説

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。



お嬢様は性悪説という話をご存知でしょうか。

中国の思想家である荀子は「人の性は悪なり、その善なるものは偽なり」と説いております。

額面通りに捉えて、人間は生まれつき悪い生き物で善意なんて嘘っぱちだ、という意味に解釈されてしまうことが多いようですが、実はそういうことではございません。


これは「人間とは元来弱い生き物であり欲望を持つ存在であるが、後天的に努力を為すことで礼儀を正すことが出来る可能性を持っている」という教育を説いた言葉なのです。


襲い来る欲望や衝動を、知識や常識を学ぶことで抑える術を身につけることが出来る。素敵なことではありませんか。

相手を慮る心、他者が気持ちよく過ごせるような品位、降りかかる悪意に対しても相手の気持ちを想像して許すことができる思想。

いずれも後天的に身につけることのできるものだからこそ価値があるのです。

逆にそれを持たない者を見下したり拒絶することは生来持っている悪を自身が抑え切れていない証拠でもあります。

愚を笑うのではなく、思想し理解し受け容れて、ともに学ぶ生き方をしている方に憧れます。


隈川

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