雨中黙考

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

そろそろ梅雨入りの声も聞こえ始め、じっとりとしたお天気が日常となってまいります。
お気も塞ぎやすくなるかと存じますが、夏はもうすぐでございます。
ちっぽけな雨などにめげず、楽しい日々をおすごしくださいませ。


ある雨の日。
お庭では、やがて現れるであろう陽光を希求するように、一群の紫陽花が華やかに咲きほこっておりました。
薄灰色の情景の中、その彩りは目を楽しませ、けなげにも生きる力を与えてくれるようでございます。

そんな、ごくごくありふれた景色をながめつつ、司馬の胸中にはこのような思いが浮かんでまいりました。

使用人である私達も、あの紫陽花のようにお嬢さま方を元気づける存在でありつづけることができたら、と。
常に笑顔を絶やさず、恭しくお仕えし、お困りの時には、そっと力を添える。
なかなか降りやまぬ雨の中、柄にもなく物思いに耽りながら、あらためてそんな決意を新たに致しました。

司馬も、まだまだ執事として未熟でございますが、どうぞこれからも温かく、長い目で見守っていただけますよう、よろしくお願いいたします。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。

・・・・除湿機が故障などしないように、いまのうちメンテナンスをしておきましょう。