「銀河英雄伝説」

今年の夏は非常に不安定でございましたが、お嬢様いかがお過ごしでしょうか?
乾でございます。

先日、本棚やCD・DVDラックの整理をしておりましたら懐かしいDVDのコレクションが出てまいりました。
田中芳樹著の小説が原作のアニメ「銀河英雄伝説」でございます。

あまりの懐かしさに早速見直すことにいたしました。
改めて物語の面白さやSFでありながら歴史小説であるかのようなナレーション、何より二人の主人公をはじめ魅力的な登場人物達が繰り広げる人間模様等に時間が経つのも忘れ見入ってしまいました。

基本的に、二つの国家による対立・戦争がモチーフでございますので苛烈な戦闘シーンも出てきますが戦略と戦術を駆使しながらの艦隊戦はBGMのクラシックと相まり、私にはまるでチェスの駆け引きを見ているように思えます。

また人間同士の駆け引き等も、現実にも有るんではないかと思わせるような内容だったりいたします。

さて、私が彼のような生き方が出来ればいいなと憧れた登場人物がおります。
一方の主人公の部下であり友でもあるジークフリード・キルヒアイスでございます。
主人公との幼き日の約束のため、また主人公の姉の願いのために彼を支え、ときには諌め、けして前に出ず常に誠実で彼の覇業のために主人公以上とも言われる豊かな才能で武勲を重ねた名将と誉れ高き男でございました。
ある意味、常に主人の傍らで支える名執事のようにも思えるのです。
物語が大きく4章ある内の1章の最後で他界しますが、物語の最後まで主人公に影響を与えます。
もし彼が死ななかったら物語はどんな結末を迎えていたのか、最後まで不可能だった二つの国家の和平が実現したのではないか等考えたりもいたします。
私は、彼が他界するシーンでいつも不覚にも涙してしまいます。
彼の名前を呼び続ける主人公の声がこだまするたび・・・

いけません、少しばかり長くなってしまいましたね。
私もお嬢様の傍らで快適な時間を過ごしていただける様に精一杯執務に励む事に致しましょう。
憧れた彼に少しでも近づけるように。

いつでもお嬢様のお帰りをお待ちしております。
                   ―乾―