邪の道はheavy

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

最近ではティーサロンにお仕えするフットマンも増え、賑やかなものです。

気がつけば私もこの屋敷に勤めて9年。時折「隈川さんの給仕に憧れています!」なんて言ってくれる後輩までいるのですから、大変ありがたいことです。

 

本当にありがたいことではあるのですが、後輩たちには私の様になんて決してならないでいただきたい、と願ってしまいます。

以前から度々申し上げてはおりますが、私には使用人の才能が致命的にございません。

使用人というのは

「主人が本当に求めていることを察すること」

「主人の望まぬときには口は開かないこと」

「個を捨て全に溶け込むこと」

「第一に主人のことを考えること」

これらができて然るべきなのです。

斯くいう私は、追い求める使用人像に縋りつく癖に、あまつさえそれが叶わず「お嬢様の笑顔を賜りたい!」「自慢の使用人でありたい!」と自身の欲求ばかりが先行して口を開けば使用人の分際で冗談や余計なことばかり。

恐らくお嬢様は「そんな使用人がいても良い」と仰るでしょうし、お仕えする主人のその言葉は絶対であり、素直に飲み込むべきだと理解してはおります。

目的と手段で申し上げれば、お嬢様のお役に立つことが目的の使用人なのですから、手段である「在り方」に拘るのは馬鹿げているとも思います。

それでもやはり私は使用人の矜持というものを捨てきれずにいるのです。

 

屋敷での生活が何年経とうとも、自分が使用人としてこのティーサロンに仕えるうえでの正解を探し続けております。もしかしたら答えなどないのかもしれません。

だからこそ、後輩たちには使用人然とした美しい背中を追いかけて欲しいと思うのです。

そして、その背中を目指し進む途中、正道が途切れどうしようもなくなったときに、邪道を迷いながらともに真面目に進む手助けができるような先輩でいたいのです。

どうか未来ある後輩たちが、使用人として堂々と胸を張ることのできる未来が訪れますように。

 

長々と使用人の内事を語ってしまいまして申し訳ございません。こういう所も見直さないといけませんね。

そういえば先日庭師が「元気でいることも才能だよ」と申しておりました。真面目なお調子者の私としては、そちらの方がまだ幾分か簡単なのですがね。

サロン2

影山でございます。
紅茶サロンの日誌を綴った後に今度はケーキサロンの日誌でございます。
こうしてお嬢様とティーサロンでご一緒する機会が増えるのは嬉しい限りでございます。
来年にはご時世も落ち着き大晦日もお嬢様とご一緒に過ごせたら・・・、なんて考えてしまいます。

さてケーキサロンでございますが、
わたくしの『思い出のシフォンケーキ〜クッピー風味〜』もお出ししておりました。
おや、わたくしのシフォンケーキの生クリームの色が焦げている!!
パティシエが今回はキャラメル生クリームに変えてお作りしたようです。

ええ、本人が一番びっくりしました。
一応考案者なので生クリームは大義名分で味見いたしました。
ほんのり焦げた感覚で食べやすく、美味でございました。

紅茶の日が休館日でしたので、ケーキと限定紅茶をお楽しみいただいた11月2日は
わたくしの中の紅茶の日でございました。
お楽しみいただけたのなら何よりでございます。

アフター・ハロウィンのナイトメアー

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

ハロウィン&クリスマスの二大イベントにはさまれて、これといった特色のない谷間のような11月でございます。
しかし、この時期を完璧なまでに、魅力的に描いた映画がございますね。
ファンタジーの名作「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」。
もはや、内容のご紹介も必要もないほど、定番のクラシックのような風格すら漂う作品でございます。

名画といわれる作品の例にもれず、本作にも色々と楽しめる鑑賞の切り口がございます。
たとえば、日常に埋没してしまった、生きる意味の再発見。
あるいは、想い人を健気に支える切ない恋心。
主人を助ける飼い犬の愛らしい奮闘。
そして、無邪気で一途であるが故に恐ろしい熱意。

 

司馬と致しましては、クリスマスの準備に奔走するハロウィンタウンの住人たちが、お屋敷のイベントの準備に励む使用人たちのそれに重なります。
もちろん、大変な日々の連続ではございますが、それ以上にもたらされる充実ぶりが垣間見えまして、ついつい共感してしまいます。

年末から新年、そして3月にはアニバーサリー期間が控えておりまして、使用人たちも忙しい日々を送りますが、きっとその忙しさを楽しみに待ち受けていることでしょう。
もちろん、熱意が暴走しすぎないように、時々、クールダウンしながら。

では、お嬢様方。
ハロウィンタウンの気の良い怪物たちの姿に重ねて、お屋敷の使用人たちの姿を脳裏に浮かべつつ、シアタールームにて、秋の夜長の鑑賞などいかがでございますか?
早速、フィルムをご用意いたしましょう。

古谷でございます

今年も終わりが見えてまいりました

ここに来てから何度目の年越しでしょう

未だ予断を許さない状況が続いておりますが

お嬢様が

何処へ居て

何をなさっていても

いつでも帰る場所を守る所存です

お肉

ご機嫌麗しゅうございます。睦月でございます。
私お肉を無性にいただきたい気分でございます。
ステーキ、焼き肉、すき焼き、、、、、、、
よし、スペアリブにいたしましょう。
味付けはシンプルに塩胡椒にして焼いて完成です。
骨つき肉にかぶりつくのは、気持ちが昂ぶるものですね。
そして、いつか幼少期に憧れた漫画肉をいただきたいと思いを馳せながら、スペアリブをいただく睦月でございました。

転季

お嬢様、お坊ちゃま、
ご機嫌麗しゅうございます。
小瀧でございます。

9月より大旦那様からドアマンの任をいただきました。
まだまだ頼りない部分もあるかと存じますが、お嬢様、お坊ちゃまに安心していただけるよう精進して参ります。

椎名執事と共に玄関に立ったあの日はまだまだ暑く、夏服の装いでございましたが
気がつけば暖かい季節が待ち遠しく感じるほど寒くなってまいりました。

時が過ぎるのは早いものでございますね。

時の流れに置いていかれないように

取りこぼさないように

忘れてしまわないように

1つ1つの物事を大切にして日々を過ごしていきたい
そう思う夜でございます。

今季の体調管理

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

気温と湿度が下がるこの時期に大事なのが加湿です。
私は今まで「洗濯物の室内干しこそ最大の加湿」との信条を持っていたのですが、この流行り病にて換気を最優先した結果、外気と内気との差が少なくなり、室内干しだけでは加湿が間に合わなくなってしまいました。
室内干しが意外と早く乾いてしまい、加湿の役割を担っていないのです。
少なくとも60~70%の湿度を保っていたい私は、もともと空気清浄機に備わっている加湿機能を活かして、換気しつつ加湿することにしました。
加湿効果が水蒸気(ミスト)として見える加熱式や超音波式ではなく、湿らせたフィルターに風を当てて放出する気化式なので、加湿されているのか不安ではあるのですが、タンクの水は減っているし、喉や肌の調子も悪くはありません。
この冬は目に見えない湿度を如何にコントロールするかが体調管理の鍵となりそうです。