冬の訪れ

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

冷たい風が日増しに強くなり、クロークにお預りするお召物も増えてまいりました。
ここ数年は、汗ばむ季節が終わったかと思うと、冬がいきなりやってきて、まるで秋がなくなってしまったようでございます。
四季の変化に風情を感じる時間が乏しくなり、若干の寂しさを感じます。
あ、この感覚こそが、秋の残り香なのかもしれませんね。

近頃は夜もふけて空を見上げると、オリオン座を目にすることも多くなってまいりました。
月明かりも、冴え冴えと夜の闇を照らしております。
風の匂い、木々の色合い、星々の移ろい。
寒さや温かさばかり気をとられがちでございますが、やはり四季の変化は訪れていて、私たちに恩恵や楽しみを与えてくれているようです。

とはいえ、冬の木枯らしはやはり辛いものでございます。
お嬢さま方、おしゃれにばかり気をとられますと、ついつい薄着になりがちとなってしまいます。
どうぞやせ我慢などはなさらずに、ぬくぬくと温かなお召物でお出かけくださいませ。

では、今回はこれで失礼いたします。